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サブプライム問題はひとつのきっかけに過ぎなかったと、
米国銀行の問題の本質はこっちにある、
銀行
松藤民輔 2008年01月08日 09:22 抜粋一昨年、ウォールストリート・ジャーナル誌(WSJ)は全米の銀行の預金が足りないことを書いている。約9000にのぼる中小の銀行を含めたシステム全体の預金のキャッシュ伸び率が、1933年の連邦預金保険公社の誕生以来、最低レベルを記録したというのだ。
キャッシュが欲しい。Give Us Your Cash! と言いたくなる程、銀行全体の預金が不足している。流動性の危機はすでに2007年1月12日のWSJの記事によって指摘されていたのだった。そしてサブプライムの問題、証券化が引き起こした大問題は、今年、銀行倒産によってその問題の大きさが見えてくる。
これは Europe2020 12月号
も同様の指摘をしている、
2006年以来、融資残高および預金残高には大きな乖離が生じている。米銀が危険なスパイラルに陥っていることを示すもの。(預金量と貸し出し量がアンバランスになっている)
また昨日のWSJは 、(RCさん
CD Rates and NIMs
から)
Banks' Narrowing Margins (銀行の縮小する利ざや)
Scramble for Deposits Is Squeezing Profits (預金者の獲得は銀行利益を低下させている)
By ROBIN SIDEL January 8, 2008 WSJ 抜粋Many banks ... are likely to report narrowing in net interest margins -- a key measure of industry profitability -- already at the lowest level since 1991 .( 多くの銀行が1991年来、最低の金利マージン(利ざや)低下に直面している、)
Much of the pinch is being attributed to a scramble for deposits. Even though the Federal Reserve has been cutting interest rates, many banks are still offering attractive rates for deposits. A quarterly survey released last week by Citigroup Inc. found that "the competition to raise new deposits" via certificates of deposit and money-market funds "remains intense." (問題の核心は預金の獲得競争にある、FRBが金利を下げても多くの銀行が依然として預金に高金利を提供し続けている、Citiは先週、銀行預金と(証券会社の)MMFが緊張状態にあることを報告している、)
...
While banks are now collecting less interest on loans because of the Fed's rate reductions, they are still making the same interest payments to depositors. (銀行はFRBの低金利政策で低金利調達を可能にしている一方で、依然として以前と変わらない高金利の支払いを預金者にしている、)また以下のグラフで、大銀行ほど苦戦しているのがうかがえる、
Here is a graph from the FDIC (through 2006) of Net Interest Margins (NIMs) by bank size. Even though the larger banks have seen more of a NIM squeeze, the smaller banks make more of their income from NIMs. (バンクサイズによる利ざやの遍歴グラフだ、中小の銀行の方が利ざや収入をしっかり取れている、)-->逆に大銀行は低利ざやのため、それを補うべくハイリスク商品に手をつけやすくなる、ということ、
要約すれば、
大銀行は資金難のため、顧客獲得競争で高金利で預金者を集めざるを得ず、キュウキュウとしている姿が浮かぶ、 (預金を低金利にしたら最後、客は離れてしまう、)
で貸し出しは、ハイリスクにならざるを得ず、例の高レバレッジ(7倍)をかけて、住宅ローンやらヘッジファンドやらLBOローンに貸し出しをしている、
ココにとどめを刺しに来たのがサブプライム問題だったとすれば、至極分かりやすい、元金が不足しているのに追い討ちをかけられて不良貸出し債権増大中というわけだ、
最大の関心事は、
米国の景気停滞も気になるが、この金融機関の持つジレンマがどのように解消されていくのかにある、特に大手の銀行、
松藤さん、「 秋にはNYは6000-8000だ、」 なんてブッソウなことを言っているのだが、破綻しか道がなければ大いにありうる話ではないか、
で、やはり今、頭にあるのは、 Citi 、この4文字ね、
他の業種はドーでもいいとは言わんが、ドーでもいい、
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