シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2006年06月27日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 神秘学によると、ドッペルゲンガー、境域守護者は、魂の進化を見守る役目をしているという。魂が充分に進化していないと、魂のなかに、かって肉体を有したときの、地の重力的感覚が残ってしまっているために、死に際し、重力に依存した肉体を失ったときの、無重力感、精神的には、虚無感や虚脱感、途方もない孤独と恐怖感が一気に襲ってきてしまい、魂が魂自体の存在の根拠を失ってしまうのを、阻む役割をするという。

 ドッペルゲンガーの存在がないと、魂は底なし沼に陥って消えていくような精神的感覚を味わうという。ドッペルゲンガーは、光を失ったときの瞬間の暗黒、虚脱感に、前もって、あらかじめ黒幕をみて、目を慣らして、一気の暗黒、虚脱感に、備え、緩め、調和させる下準備の役割ともいえるだろう。

 神秘学では、魂の働き、認識の領域を、精神(ガイスト)の意識領域、精神下(ロゴス)の無意識な領域、そして、そのどちらでもない認識を超える領域として、主に3つの領域で表しているという。そして、それぞれを、聖霊の領域、子の領域、父の領域としているという。

 これを大海で例えると、大海の表面の波が、精神の意識流域で、聖霊の流域、その表面を波立たせる大海の底からでてくる力を、精神下の無意識な流域で、子の流域とするようなものだという。

 精神の意識的な部分では、意識できるので、他者と同調や協調が行える。自他共に分かり合え、理解されうるもので、公的に体系づけられるものだという。だから聖霊の領域では、人は協調し、共同生活を行えるのであるという。それは魂の意識領域だからだという。恐らく、ここから西洋のパブリック、公教的な意味が派生したのであろう。

 これら、魂の聖霊領域とは異なって、子の領域になると、精神下の無意識な領域なので、個人的になってしまい、個に委ねられ、個が各々で責任を負うことになるという。それはあくまで個的な意志の問題であり、あくまで個別なのであるという。だからそれは他者が触れられない、あくまで触れてはいけない無意識な独自の聖域のことであるという。恐らく、ここから西洋のプライベートという私的な意味が派生したのであろう。

 この私的な部分、魂の子の領域、これは魂の意志の問題であるので、精神的には感じられない、無意識な領域なのである。本人は、精神的において意識的に自覚できない代物なのである。

 この点から考えれば、プライベートなことを、意識的に行えるはずはないのである。

 例えば、プライベートなことは、好き嫌いの問題であり、何故好きで何故嫌いかと意識的に問うことはできない種のものであろう。だから、意識的に行った行為は、全てパブリックで公的なこととみなさないといけないだろう。それこそが、魂の聖霊の領域なのだから。



 参拝したいときに参拝するような無意識な魂の営みが健全であり、魂の子の領域から、聖霊の領域への自然の成り行きなのであり、それは何も本来神社で行う必要のないものである。神社にいかないと、参拝した気にならないのであれば、もはや自発的な意志ではなしに、なかば意識的に魂を強制していることであり、参拝する意味もないだろう。

 他に知られない善意こそ真の善意であり、他に知られるように意図されたものは偽善であり本来悪なのである。積善するならば、人知れず天に積みなさいと、キリストは言う。それこそが、魂の子の領域から、魂の聖霊の領域への健全な魂の進化の道のりなのである。

 いやはや、現代人はこのような歪んだ魂の状態にあるために、魂からくる気がつかない病に苦しめられることになるだろう。そのとき、痛みや苦痛として現われればよいが、歪みが痛みと苦痛にならない場合は、とんでもない自体、もはや境域の守護者も保護し得ない、魂自らが魂を束縛するような錯誤の迷路に陥り、なかば魂の向上、進化を諦めざるをえない停滞の暗黒の世界へと深く埋没していかざるをえないだろう。

 現世において、王となるものは注意すべきである。キリストが言ったように、キリストがこの世の王でないように、人間も、本来この世の世界の住人ではないのである。だから、キリストは自ら進んで、この世で最も位の低い十字架刑に架かったのである。

 この世の王は、悪魔のことであることを肝に銘じておくがよかろう。だからこそ、あの仏陀が王として生まれ、その位を捨てたのでもある。悪魔の誘惑に打ち勝つものこそ、真の勝者なのだ!





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Last updated  2006年06月27日 23時53分25秒
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