シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2009年10月19日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 (これまでは、割とオカルト「秘教学」色の弱い医術に関して、シュタイナーの講義から、好きなものを抜き書きしてきた。今回からは、非常にオカルト「秘教学」色の強い、医術というよりも、人間の進化に関する、シュタイナーの講義を、適当に抜き書きしていきたい。

 以前、このブログでも、その講義を書いた記憶があるが、訓練とは、繰り返して何度も行うことにあるのと、以前とは異なった発見があるので、再度、その講義を書いてみたい。)

 これから行う講義では、(秘教的意味において)幾分立ち入った事柄にまで言及するつもりである。というのも、多くの人智学徒が、オカルト(秘教)的な教義の基本的な概念に、ある期間、慣れ親しんで来ていると思えるからである。そのような学徒は、人智学の領域から更に詳しい事柄を学びたいと願っている事だろう。

 これからの講義で取りあげるのは、アストラル界と霊界に関連したオカルト的な象徴(シンボル)と記号(サイン)に関するもので、その深い意味まで掘り下げて述べるつもりである。初めの講義の内容は奇妙に思えるだろうが、その後の講義により、説明を加えられ、初めて完全なものになるということを心に留めておいて欲しい。

 このような講義のやり方は、取りあげた題材の性質上、仕方のないもので、霊学についての講義は、単純な基本原理から、数学的に成り立つような他の分野のようにはいかない。初めは、雲を掴むように漠然としか見えなかった物の多くが、後に明確に理解できるものとなるだろう。

 俗世間だけでなく、神秘学的な世界でも、象徴や記号は、よく何かを「意味する」恣意的なものという印象を与えるが、それは曲解である。例えば、宇宙空間にある様々な惑星を記号で表すことがよく知られている。例えば、神秘学的な象徴として、よく見られる記号は、いわゆる 「五芒星形(ペンタグラム)」 と呼ばれるものである。

 更に様々な宗教で、 「光は叡智、すなわち、霊的な聡明さ」 の意味で使われている。そこで、そういった意味を調べてみると、その象徴や記号は、これやあれやといった意味であると(例えば、三角形は三位一体を意味するといったように)聴いたり、読んだりする。



 五芒星形について考察してみる。よく知られているように、五芒星形(ペンタグラム)は随分、あれこれと難解なものと考えられてきた。このような難解な意味づけと、オカルティズム(秘教学)とは、何の関係もない。オカルティストが五芒星形(ペンタグラム)について述べている真実を理解するには、人間の七つの基本的な構成部分を思い出す必要がある。そして、とりわけ、エーテル体がこの場合、特に関連している。

 (7つの部分とは、肉体、エーテル体、アストラル体、自我、霊我「悟性未発達」、生命霊「感受未発達」、霊人「感覚未発達」だったように思う。シュタイナーは講義においてその都度、これらの用語を多少変えて述べるが、全体として、7つとし、霊我以降は、三種の神器として、人間の進化の度合いに従って、将来、手にいれるものと解説している。

 ちなみに肉体「熱の状態だが」は、古土星紀に、エーテル体「気体の状態だが」は、古太陽紀に、アストラル体「液体の状態だが」は、古月紀に、そして、自我は、地球紀の、古代ギリシア時代とされる時期に手に入れたとされている。ちなみに、秘教学では、地球紀の前半を古火星紀、後半を古水星紀と区別している。すると、土、日「太陽」、月、火、水まで、人間は進化してきたことになる。

 現在は、一週間でいえば、水曜の朝という感じで、太陽の黄道を基にしたプラトン年でいえば、アクエリアス(水瓶座)の時代に差し掛かりつつある。霊我「悟性」を発達させる時期である。)

 人智学徒には御馴染みのように、エーテル体は超自然的な(オカルト)領域に属している。つまり、エーテル体は肉眼では見えない。エーテル体を見るには、霊視という方法が必要となる。すると、エーテル体の本質は、希薄で雲状のぼんやりした形成物として見えるものではない事が明らかになるだろう。

 エーテル体は、その中を巡っている様々な流れによって構成されている流体というのが特徴なのである。エーテル体は、いわゆる建築家、つまり肉体の創造主なのである。ちょうど氷が水から出来るように、肉体はエーテル体から形成される。そして、エーテル体は、大海のように、あらゆる方向に流れる沢山の流れによって漲っている。

 その流れの中に、主に五つの流れがある。足を広げて立ち、両手を広げると、このエーテル体の五つの流れの方向に厳密に従う事になる。その流れは五芒星形(ペンタグラム)になる。

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誰でも、この五つの流れを自分の中に隠し持っている。健康なエーテル体は、この5つの流れが、いわばその人間の骨格になるように現れる。しかしながら、エーテル体に関連する事実は全て、人間内部だけに関するものではない。

 例えば、人間が動くと、エーテルの流れも実際に、空気の中を通って行く。この五芒星形(ペンタグラム)は人間の肉体の骨格と同じように動く。このように、オカルティストが人間の五芒星形(ペンタグラム)を語るとき、それは空想的に考え出されたものではなく、むしろ、現代の解剖学者が骨格について述べるのと同じように、五芒星形(ペンタグラム)、つまりエーテル体の主要な5つの流れについて、述べているのである。この図形はエーテル体の中に実際存在し、それは事実である。



 古代の医療の名残である漢方が、陰陽五行説からなるのは、この五芒星の由来にあるのだろう。木、火、土、金、水という5つを五芒星形の頂点にあて、その流れを象って、エーテル体の流れを吟味していたのだろう。古代中国は、アトランティス時代の文明、つまりエーテル文明の末裔だったとシュタイナーも述べている。

 また、中世の魔術師が、この五芒星を封印として用いるのは、このエーテル体の主要な5つの流れを、ダムのように堰き止めることで、侵入を防いだものと思われる。ちなみに、生霊の撃退法を、魔術の本でみかけたことがあるが、それは五芒星を時計周りに描き念じるものだった。また、その本に、悪霊が、水の流れ、噴水等や水流がある場所に弱いことも書かれていた。滝行はここに原点があるのかもしれない。)

 このように、少し考察するだけで、事物が、どのようにシンボルの本当の意味と一致するかが分かる。オカルティズム(秘教学)において、遭遇する記号(サイン)や象徴(シンボル)全てが、このような本質に人智学徒を導く。そして、大変重要な事は、このような図形等を正しく用いる指針を少しづつ習熟するようになると、認識力、或いは霊視力を獲得する手段ともなり得るという事実である。

 ただ忍耐をもって熟練すれば、五芒星形(ペンタグラム)に関して、錯誤に至らず、五芒星形(ペンタグラム)のなかに、魂を沈潜させることができ、そして、エーテル体の中の流れを発見するだろう。これらの記号(サイン)から、人為的で、恣意的な意味を考え出すことは、全く無駄で、何の意味も無い。自分の内なる心の眼前に、それらのサインを置けば、そのサインが、秘められた本質へと導いてくれる。

 この事実は、人智学の領域で見られる事物に限ったことではなく、あらゆる宗教文献に含まれている象徴(シンボル)や記号(サイン)の場合も同様である。これらの文献はオカルティズム(秘教学)を基礎としている。預言者、或いはある宗教の創始者が、光について述べ、その結果、ある叡知を啓示するなら、そのとき、それが独創的な心像であると思って、行うのではない。



 徐々に、霊的な事実を手掛かりにして、正しい思考は発達させなければならない。従って、この「光」のイメージは、深い意味を持っている。というより、「光」とは、霊学的な事実である。この事を認識するために、人間に再び目を向けてみる。

 アストラル体は人間の第三の構成要素である。アストラル体は喜びと悲しみの担い手で、人間の内的な魂の体験はアストラル体に依存している。植物にはアストラル体がないので、人間や動物のように喜びや悲しみは体験しない。

 もし、今日の自然科学者が、自然にメスを入れ、植物の感性について述べるなら、その科学者の言う事は、感性というものを全く誤解している事になる。アストラル体という存在の正しい概念に到達するには、それが時の流れの中で辿ってきた発達の過程を辿ってみて初めて出来る。

 人智学徒にはよく知られているように、人間の肉体[物質体]は最も古く最も複雑な構成要素である。エーテル体はそれより幾分若く、アストラル体は更に若く、最も若いのが自我である。肉体は4つの惑星期(古土星紀、古太陽紀、古月紀、地球紀)を通じて発達してきたという長い進化過程を持っている。

 この進化過程の初期には、地球(霊)が古土星紀という惑星状態に受肉していた。当時人間は、現在のような姿ではまだ存在していなかった。古い土星上では、肉体の最初の萌芽だけだった。人間には、エーテル体、アストラル体などその他の構成要素はどれもなかった。

 地球の二番目の受肉である太陽紀になって、エーテル体が付け加えられた。その当時、人間のエーテル体はとてもはっきりと五芒星形(ペンタグラム)の形をしていた。しかし、後に、エーテル体は少しばかり変えられた。というのも、地球の三番目の受肉である古月紀で、アストラル体がエーテル体に結合したからである。そして古月は地球へと変容し、既に形成されていた人間の三つの構成要素に自我が付け加えられた。





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Last updated  2009年10月19日 16時50分52秒
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