シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2011年04月11日
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カテゴリ: 神秘体験空間


 人智学


 現在、人智学が人類に伝えることのできる事の中で、何が最重要なのか。それは現代人が特に渇望している事である。一番誤解されるのは、上記のような問いに対する回答である。

 そこで先ず、人智学と人智学協会との明確な区別が必要になってくる。なぜなら人智学が人類に伝えようとする事は、新しい認識や真理だからである。

 しかし「協会」は、特に現段階(1912年)においては、会員になんらかの特定の真理の確信を義務づけることはできない。

 「人智学者はどんな信仰をもっているのか?」、という問いほど無意味なものはない。

 上記の問いが無意味なのは、特に「人智学協会」に属する人間を、「人智学者」と呼ぶ場合である。その場合、上記の問いは、共通の信条や教義を、協会として持つことを前提にしているが、その前提が間違いだからである。

 協会が、規約の上で、共通の教義を信じるような瞬間が来たら、協会は、協会でなく、宗教団体になってしまう。

 次のような問いなら意味をもつ。

 「人智学を学ぼうとする人は、どんな人たちなのか?」



 また、次のような問いは、上記の回答とは別に、生じる。

 「人智学は一体、人類に何を伝えようとするのか?」

 その答えは、次のようになる。

 「人智学は、これまで人類に伝えられてきた全ての偉大な霊的真実と同じような真実を、ただし現代人の心情に深く、有意義に働きかけるような形で伝える。」

 では人智学の伝える真理のどこに新しさがあるのか?

 それは、いわば現代人が必要とする最も切実な2つの真理を、現代人にも納得できるような形で、魂にアプローチできる、という点にある。

 その2つの真理とは、輪廻転生とカルマである。人智学徒が、今日、真剣に認識しようと努力している真実は、輪廻転生とカルマである。

 人智学によって、ヨーロッパ文化の中に、高次の世界へ参入する可能性を、基本的に新しい形で与えた、と言うことはできないが、ヤーコブ・ベーメや、スウェーデンボルグ、またはヤーコブ・ベーメのような神秘家たちの存在を知る人は、人間が通常の感覚世界から高次の世界へ高まることができるという立場が、ヨーロッパの中に存在していた事実を知っている。

 キリストについて語るときにも、人智学運動にとっての本質は、輪廻転生とカルマの真理を前提にしたとき、はじめて見つけることのできるキリスト理解にある。

 従って、次のような結論に達する。

 現代人にとって人智学との関係は、なんらかの前提から、輪廻転生とカルマを認識内容として受容できるようになる段階から始まる。






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Last updated  2011年04月11日 16時51分31秒
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