シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2013年09月10日
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カテゴリ: 軟弱日本を斬る!
 前回の続き。前回のセスの話は特に重要なことを含んでいたので、再掲する。

 貴方がたに浸透している文脈(基本認識)では、種としての人類は、それ以外の自然や意識とは、かけ離れた存在である、と見なしているようです。

 貴方がたは、種として生き延びることが最たる重大な関心事です。自分たち以外の種に対しては、自分たちに如何に役に立つか、あるいは役に立たないか、といった観点のみから見ています。

 そして、全ての意識が極めて神聖で尊厳に値する、という真実についても、またそうした全ての意識のなかで、他との関係は如何にあるべきか、についても、真の概念を持ち合わせていません。貴方がたは、その大いなる真実についての理解を失いつつあるのです。

 種としての人類は、個々の人間の価値を学ばねばなりません。人間は、自分たちが他の種にどれだけ依存しているか、をようやく学び始めたところで、物質的現実という全体の枠組みのなかで、自分たちが担っている役割に、やっと気づきはじめたところなのです。

 さて、なかには人々に、そうした理解を促すためだけに、今回再び生まれてきている人もいます。それらの人は、問題点や危機的状況について、人々の注意を促す役目を果たしています。というのも、貴方がたがいま自らの生き方を変えれば、まだ間に合うからです。

 貴方がたは次に述べる2つの重大問題に取り組んでいますが、その両方が、人間一人一人が神聖であり、尊厳に値する、という事実と、個人の人間関係と、物質として現われた他全ての意識との関係を包摂しています。

 遅かれ早かれ、 戦争の問題は、「他人を殺害すれば、実際、最終的に自分で自分の首を絞めることになる」ということを教えてくれるでしょう 。

世界的な人口過剰の問題は、「自分たちの棲む環境に、愛と思いやりをもって関わらない場合、環境はもはや、そうする価値なし、と見なして、人類存続の支援を断念する」ことを教えてくれるでしょう 。

 ご承知のように、貴方がたは、この惑星を破壊したり、動物や鳥や草花や穀物を絶滅させる意図をお持ちではありませんが、 人類が、それらの生命にとって相応しくない存在なのであれば、それらの生命が、逆に人類を見限ることになるでしょう 。

 この最後の話は人類には驚愕であろう! 

 生命を殺すものは、殺される生命に見限られる。

 さて、セスの話を続ける。

 ☆  ☆  ☆

 転生のなかには、全般的な人間関係のパターンが存在します。だからと言って、お互い慣れ親しんだごく限られた数の友人や知り合いの間で、単なる井手達(風貌)を変えただけの役者のように、同じ顔ぶれが、服を取り替え、様々な役柄を演じながら行脚しているわけではありません。

 人はあらゆる転生にあって、特定の目的のもとに集合したり離れたりします。そして異なる時間と空間のもとで再会を選んだり、選ばなかったりします。しかし、繰り返し申しあげますが、そこには厳密な決まりなどありません。

 家族のなかには、肉体上の祖先が文字通り、そのまま輪廻して戻ってくる場合もあります。

 (日本の中世の仏教信仰のなかでは、家さえ残せば、またこの世に戻ってこれる、という輪廻信仰があり、家系のうちに家督を継がなかった者を坊主にする風習が残り、後々、御家大事信仰につながっている。現代の形骸化した会社組織信仰などもこの信仰を源流としているようだ。)



 ここで明らかにしておきたいのは「 進化する機会や知識を得る機会は、今世の今この瞬間にある 」ということです。そして、「そのことは今後もずっと変わることがない」ということです。

 もし現時点で、日々の進化の機会を無視しているなら、死後や中間的段階(選択の場)においては、なかば強いるようにして、更に大きな能力を受け入れ、使っていくことを、貴方がたに勧められる存在はいなくなります。

 死後の体験には教師の存在がありますが、貴方がたの今の存在においても教師は存在しているのです。 過去世での繋がりが非常に強く愛情深かった家族の誰かが、特定の転生で再び家族となる場合もありますが、逆の憎しみ深かった場合でも、再び、家族となることもあります。

 後者は、過去世で憎しみ合っていた同士が、家族という密接な関係を選んで再び出会うというものです。そこではお互いがより深く理解し合うことを学び、以前とは異なった背景の下で問題を解決する、という共通の目的に取り組んでいくのです。



 ご存知のように、何世紀にもわたり変化し続けてきた物質的光景は、いみじくも物質界の多岐にわたる時代のなかを生きた人々の心をよぎっていった内なるイメージの投影像、つまり現われ、なのです。

 さて、自身の過去世を知ることは必ずしも必要ではないのですが、知ることによって、今世での誕生の際の環境を、自分で選択したことが理解できるのであれば、それは進化の一助となるかもしれません。

 現在の生活を注意深く見ていけば、貴方が如何なる探究課題を設定して生まれてきたかがわかります。これは決して簡単な作業ではありませんが、答えは貴方がた一人一人が理解できる範疇にあります。

もし、自分自身を憎しみから解き放つことができたなら、憎しみを伴う人間関係からは自動的に解放され、将来的にも憎しみが根底にあるような関係や体験を引き寄せることはないでしょう。

 自らの輪廻の背景を知っていても、現在の自己の真の本質を知らなければ、何の役にも立ちません。「これは自分が過去世で仕出かした何事かが原因で、こうなってしまったのだろう」と言って、現状を説明したり正当化したりすることはできません。

 なぜなら、現在の貴方がたには否定的な影響を変えていく力があるからです。何らかの理由から、貴方が自分の人生に否定的な要素を持ち込んでいる可能性は否めません。しかし、理由づけというのは常に理解の深さと関係し、そうした否定的要素も理解を深めることで取り除くことができるのです。

「貧しい人は、貧困を選んで生まれてきたから貧乏なのであって、別に私が手を差し伸べる必要はない」といった態度は、次回の転生において、いともたやすく貧困を自分に引き寄せることになるでしょう。

 貴方がたは輪廻のサイクルを終えた時点で、全員が同じ進化レベルを達成するわけではありません。なかには人間の体験を超える位の資質をもつに至る人もいます。物質的存在であること自体が、あらゆる個人に対して、それぞれ違う影響を及ぼすのです。

 物質的存在としての自己を、この上ない進化と表現のための媒体として利用できる人もいます。そうした人は適応力に長け、物質的な方法で自らを表現したり、「内なる感覚(知覚)」に忠実に物質化するコツを心得ています。

 その一方で、物質的表現が得意とは言えない人もいます。しかしその同じ人物が、別の次元の現実においては頭角を現わす場合もあるのです。

 また、物質的現実で盛んな発展を見せる「頑健な魂」があります。そうした魂は、それ以外の非物質領域での活動には、なかなか順応できないことがあります。しかし、それら全ての領域において、内奥の霊的、もしくは感情的な情報が無効になることはありません。

 過去世で極めて密接な関係にあった友人のなかで、物質界に適応できる立場にある人は、貴方がたが夢見の状態にある時にしばしば意思の疎通を図ってきます。お互いの関係はそのようにして続いているのですが、貴方がたはそのことを顕在意識の上では気づいていないのです。

 過去世で知っていた人が物質界に生を受けるとき、貴方がたは、潜在意識のなかでは、そのことに気づいています。貴方が夢境で出会う見知らぬ人は、往々にして、現世に転生している人である場合は勿論、過去世で同世代として知り合っていたという場合もあります。

 なかには通り過ぎてゆく関係、つまり、接触は起こるが維持されず、即座に放棄されるような関係もあります。例えば如何なる転生での友人でも、奥深い永続的な絆をもつ人である場合もあれば、そうでない場合もあります。

 また、過去世から相手に対して非常に曖昧な感覚を持ち越してきたため、改めて、その相手と結婚には踏み切るものの、愛を基盤とした婚姻関係には発展しない場合もあります。しかし、そうした関係にも愛が芽生えることはあるのです。

 ついでに申しあげますが、双子というのは、ほとんど例外なく極めて深遠で永続的な霊的関係を伴って生まれてきます。時として、そうした関係は強靭であるにとどまらず、一種の強迫観念にも似た性格を帯びることさえあります。これは一卵性で瓜二つの双子について言えることです。

 輪廻の目的もまた、極めて多岐にわたります。ここで強調しておきたいのは、輪廻転生とは多次元的人格によって使われる道具である、ということです。個々の人格が、独自のやり方で、これを使います。

 女性としての存在を好む場合もあれば、男性としての存在に多大な愛着をもつという場合もあります。女性の体験も男性の体験も、一度は通らねばならぬ要素なのですが、その他の要素や活動についても壮大な選択枠が広がっているのです。人格にも、進化の過程において、得意な分野とそうでない分野があるようです。

 運命がもともと定まっているなどということはありません。目標や状況は、全て選択によって決まるものだからです。

 1つの問題の解決が、幾つかの転生を経験する間に延期されることもあり得ますし、自分にとって、最も手強い問題を、とにかく解決することが先決とばかり、かなり困難な体験や極端な環境を選ぶ場合もあり得ます。

 穏やかな進展を好む人は、自分の問題を1回の転生において1つずつ解決していきます。息抜きの転生を選択することも可能で、そうした転生には極めて高い治癒効果が望めます。

 例えば、挑戦すべき事項が沢山集積した転生への準備として、文句のつけようがないほど充実し、問題の少ない転生が選択されたり、あるいは困難を極めた転生を完了した自己への褒美として、そのような充実し、問題の少ない転生を選択することもあります。

 物質的媒体を徹底して楽しみ、それでいて、それに執着することのない人は、見事にやりくりしている人であると言えましょう。輪廻転生の「法則」は、個々の人格によって自己に合わせて調節できるのです。

 ☆  ☆  ☆

 次回に続く。






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Last updated  2013年09月10日 16時50分30秒
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