実践と体験の心理学

実践と体験の心理学

人間の存在を大切に



それは心理学があまりにも細分化され、人間心理のある部分のみを見る様になってしまったこと、自然科学的態度(人間の個性をおろそかにし、自然科学的な知識、法則を作り出す態度)によるものだと思います。

私は従来の心理学が、人間を学ぶ基礎的な学問として、非常に大切で必要なものと思いますが、問題意識をもつ人の前では、限界があることを、意識せざるを得ません。

一人一人の生きた人間が、社会的、生物学的、心理学的次元の総合体であると同時に、あくまでも独自の世界で存在しています。

悲しみ、悩み、苦しみ、怒りなど、人間の心理現象や生理的現象、性格などいくら知っても、現実の人間にはそれぞれに微妙な差があり、そべてを理論的に理解できるものでは有りません。

だから、貴方はカウンセリングを通じ自己発見に努め、これが“自分だ”“私だ”“俺だ”というものを認めて、それを大切に自己実現を目指してください。

周りの人たちも、一人一人の“人間の存在”に心掛けてその存在を大切にしてあげてください。

       -河野浩著「実践」と「体験」の心理学よりー

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