月の光

月の光

二羽の小鳥



動かない羽で必死にもがき

空を飛んでいる夢を見続ける


目に見えない束縛を、振りほどこうと 小鳥はもがく

小さな目 遠い空を はるか頭上の天空を 見つめ 自由に憧れる

自由への憧れを募らせ―――小鳥はいっそう激しく体をふるわせる

しかし そうすればそうするほど

束縛の糸は より強く 小鳥にからみつく

小鳥は泣き叫んだ

なのに その声は誰にも届かない

気づいてもらえない哀れな小鳥・・・


疲れ果てた小鳥 ふと自分の隣に目を向けた

そこには自分と同じ 傷ついた小鳥が座っていた


二羽は寄り添った

二羽は互いに考えた

「二人一緒ならきっとまた羽ばたける あの自由な世界へ行けるんだ」


二羽はそのままそこにいる

互いに飛び立つのを待っている

挑戦を恐れ、相手が飛び立つのを待ち続ける

そしてなによりも、二羽は互いに飛び立つ方法を知らなかった

しかし最初小鳥を縛って糸はもうない

小鳥は飛びたてるのだ

しかし二羽は互いに見詰め合ったまま

根拠のない自信に酔いしれる

「きっと大丈夫 うまくいくさ だって僕は一人じゃないもの」

二羽の小鳥がそこから旅立つことはなかった


――――――――ー―

ちょっと暗いかな
きっと意味不明だろうから補足・・・

ある友達と、自分を見て浮かんだ詩なんだ
小鳥っていうのが、自分やその友達のことでさ
最初に出てきた「束縛の糸」これは親や先生のことなんだ

ルールや親の感情に縛られ、息苦しくなって逃げ出そうとしてもなかなか抜け出せない
しかもそうすることによって、余計に苦しさが増す・・・

>小鳥は泣き叫んだ

>なのに その声は誰にも届かない
抜け出す気力も失い、周囲の人にSOSを求めても気づいてもらえないことが多い・・・
そしてまた落胆するんだ

途中で出てきたもう一羽の小鳥
これは周りにいる人
つらさを忘れたいからその人に寄り添う
それはいいと思うんだ

>挑戦を恐れ、相手が飛び立つのを待ち続ける
自分が傷ついているから
またやられたらどうしよう
そんな考えで、自分から飛び立つ事をしない
寄り添う仲間ができたことで、自分を頼るということをしなくなる
これは駄目だと思うんだ
そんなことしてても・・・一生立ち直れないじゃないか

結局お互い臆病で、何もできずに終わる・・・

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