恋する準備、できました。

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2007.08.06
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六年ぶりに入ったそのバーは雰囲気が変わっていたかのように移る。





もう少し照明は暗かったはず。




もう少し落ち着いたジャズが流れていて



もう少し静かに飲めた。








そこは私がいつも一人で行っていた天国。



酔い潰れたこともあるから地獄かも。





何はともあれ、六年ぶりに行ったバーなのです。








明らかに長く勤めていないだろう店員が聞いてきた。前に来られたことありますか。






あなたが入る大分前から来たことがあると告げた。













お久しぶりですね。








予想通りの言葉を店員は発した。





あの店員から私が古い客だと聞いたのだ。






私は見覚えのない店員に質問した。




私のこと覚えているの?
私の名前は?
私がいつ振りか分かる?







私の名前は覚えていないけど一年ぶりですよね。











わざと時間をたっぷりおきゆっくり笑顔を作り
もっと前よ。と伝えた。





あれ?二年ぶりでしたっけ?






意地なのか
店員は引きさがらなかった。












軽蔑するかのような笑みを浮かべているのが自分でも分かっていた。


もっと前よ。






気まずい雰囲気が流れたのか店員はそれ以上ちょっかいをだしてこなかった。















照明にもジャズにも
お酒にも店員にも。





六年たてばあらゆるものが変わる。




変わるものだから。





でも変わって欲しくなかった。











店員は私が一人だからつまらなくないように話すきっかけをくれたのだろう。








だけど


私が気を使って飲まなければいけなかったの?



一人で飲んでいたいからと伝えていればよかったの?







六年前は話したいときに話せた。
一人で飲んでたいときに一人で飲めた。




その配慮は店員が察してくれた。






少なくともこんなにも図々しく私の時間を邪魔されることはなかった。








ありのままの私を受け止めてくれた。





そんなバーを私は失ったと思いしらされた。













だからあんなにも自分がそこにいるのが不自然だったのだろう。





居づらかったのだろう。





私の居場所はどこにあるんだろう。





いつ戻ってきてもいい場所はどこにあるのだろう。





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Last updated  2007.08.06 23:11:37
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