我が家に居ついた親子の野良猫、子供のほうはまもなく二歳になる。
車庫に駐車していたかみさんの車のタイヤにマーキングをしてるのを見て二年前を思い出した。
五月の終わり頃丸胴名人を訪ねた折に自信ある待受箱、最高の実績ある待ち受け場所に設置した箱でもなんとしても入居を拒まれる箱があり原因を尋ねた事がある。
名人にも同じような箱があり考えられることは猫におしっこを掛けられた事はないか! 蜂は嗅覚が鋭く獣の匂いには敏感に反応して住み着かない、名人は冬休みに大釜(昔味噌を煮た釜)で巣箱ごとスムシ対策と消毒をかねて煮込んでいる、その時に問題の箱は微かに猫のおしっこの匂いがしたとの事、 目からうろこだった私も思い当たる節があったから。 拒まれた箱は三年後によぅやく入居してもらえたが長い事風雨にさらされ朽ち初めていた。
オス猫は繁殖の時期あたりかまわずマーキングする行為が多くなり、匂いも強烈だ、さりとて猫をつないでおく訳にも行かず、今年もぼつぼつその時期が近づいて来た。
その後私は造った箱は50センチほどの高さの台の上に重ねるか、梱包用のビニールで裾を包む事にした。
土間、コンクリートを問わず地面にじかに置いとくと必ずマーキングされるこれは猫族の縄張りを守る独特の習性とみられるが少しでも入居の確率を上げるには対策を講じておくに越した事はない。
だいぶ昔茅ヶ岳の裾野で林道の開設工事をしてた時伐採の境界に赤のスプレーでマーキングをする、30cmほどの太さの松ノ木に胸の高さで二本付けた三日ほどしたら熊がマークの上までガリガリ爪を立ててある、誰かいたずらをしてと思い30cmほど上にマークしたらまた三日後その上まで爪を立てかじってある、ついに手が届く高さいっぱいにマークした、10日程したらその上までガリガリに爪を立ててあり恐ろしくなった、二メートル程の高さがある何て大きな熊だ。
熊にしてみれば縄張りに入った敵の匂いに思い己の大きさを示したのだろう、後日猟友会のかたから熊をしとめたと聞きほっと胸を撫で下ろした。
