精神疾患の診断には、米国精神医学会のマニュアルが広く使われています。英語の disorder は長く「障害」と訳されてきましたが、近年は「症」と表記する動きが広がっています。 日本精神神経学会も2014年に指針を出し、「注意欠如・多動性障害」「パニック障害」「心的外傷後ストレス障害」など、いくつかの病名がすでに「症」へと変わりました。摂食障害も2023年の日本版マニュアルで「摂食症」に改められ、日本摂食障害学会も2025年10月に「日本摂食症学会」へと名称変更しています。
摂食症は、体重や体形への強いこだわりから、食事を極端に制限したり、過食と嘔吐を繰り返したりする病気です。背景にうつ病などがある場合もあり、治療の進め方は人によってさまざまです。食習慣の見直しや認知行動療法、必要に応じて薬物治療など、段階に合わせた支援が行われます。
10〜20代の女性に多いとされますが、年齢や性別を問わず誰にでも起こり得ます。「特別な人がなる病気」「親の育て方が悪い」などの偏見に苦しむ人も少なくありませんし、普通の量を食べられないことを理解してもらえず、孤立してしまうこともあります。低体重や栄養失調が進めば命に関わるため、早期の治療がとても大切です。
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