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http://www.konayami.com/25n/25n060421_1.html
教育・子どもの25年史 第16回
少年Aは犯行時、精神異常の状態ではなく、14歳の年齢相応の知的判断ができ、意識もしっかりしていた。鑑定の結果、責任能力はあったとされた。
「 解離性同一性障害 」の兆候と言われる「 多重人格 」としての障害はあったが、犯行時の意識はしっかりしており正気だった。
彼は「この世は弱肉強食の世界であり、自分が強者なら弱者を殺し、支配することができる。僕は『争う意志』を持っています。他人はこのことをあまり気付いておらず、気付いている点で僕は勝っていると思います」と言う。
母親が彼にプレゼントした愛読書、ヒットラーの「 わが闘争 」の影響を受けたのか、自分は強者であり、自分より弱い弱者は猫やゴキブリのように殺されてもあたりまえだと考える。
だから、自分より弱い人間は殺しても構わないという思想めいたことで自分を正当化していた。
弱肉強食 の思想、 サディズム が未分化な 性衝動 を攻撃性に変え、自己の欲求を充足させるような過激な空想がいつしか、現実の行動にとなって二人の幼い子どもの生命を奪う犯行につながった。
「 脳内宇宙 」少年Aが作った言葉である。
第16回その2に続く
2006.4.21
教育・子どもの25年史 第16回その2
http://www.konayami.com/25n/25n060421_2.html
人間関係 が苦手な今を生きる若者は恋愛に憧れるが、しかし、現実に憧れる人の前では何一つ言えず、モジモジするだけの行動を取る。
そんな彼らが「恋人ができた」カウンセリングで告白するので、話を聞いて見ると現実の恋人ではなく「 脳内恋人 」だと言う。
そして、ひとり部屋で脳内恋人と楽しく語り合う。
TVやビデオを見させられ、親の充分な愛情や関わりを受けずに育った子ども達が、やがて大人になり、子どもを生む、だが、子育て中でも、子どものことより 自分探しをしているから 親子関係は希薄になり、おのずと子どもはコミュニケーションが苦手になってしまう 。
子どもは 思春期 に入り、やがて、 対人関係 に不安を覚え、他人の前では、 すくみ反応 がでるから上手く行かない。寂しさを紛らわすために、 脳内友達 、脳内恋人でも作るしかない。
今、正に若者の 孤独 を感じざるを得ない。そんな若者たちと少年Aと心理的な類似点が多いのも気がかりだ。
参考文献「少年A」この子を生んで・・・・・・ 文藝春秋
(つづく)
2006.4.28
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