梅の実を漬ける季節になった。
漬け方はどんなジャンルでも良い「梅酒よし、梅干よし、梅漬けよし」なのである。
幼き頃からお世話になっている梅ちゃんに感謝の意をこめて今年も早速、南紅梅2袋を買ってきて「梅漬け」をつくったのである。
小生の梅漬け歴は3年目なのだが、3年目ともなると手馴れたもので、前日に果実を水に半日浸し、翌日水からあげた果実のへたを取り、アルコールと塩を混ぜて程よく揉み、容器の坪に入れて重石を乗せ、ひとまず終了した。
その間の所要時間は下準備も含め約1時間半ほどであった。
数日後、重石の重みで梅酢が上がってきたので、買ってあった赤シソを水洗いし、梅酢と塩をミックスして揉み上げて出来た赤汁を赤シソと一緒に再び容器に入れ、重石を置き1か月ほど置くと香ばしい梅漬けが出来上がるのである。
ところで、この梅は歴とした「果物」なのであるが、青い梅は見るからに酸っぱい感じがして、思い浮かべるだけでみるみる口の中が唾液でいっぱいになってしまうのだ。
杏と同じで木に沢山の実をつけているのだが、少し赤く色づいてくると、どんな味かなと思いつつ、木から一粒とって頬張ってみたくなるのが人情である。
一口つまんだら、酸っぱくてついつい吐き出してしまうのだが、実は青い梅の実には毒があることが知られている。
なんでも梅の種にアミグダリンという青酸配糖体が含まれていて、梅自体の酵素によって青酸化合物が体内で生成されるらしいのだ。
成人で青梅300個ほど食べると致死量に達するそうなのだが、しかしとても酸っぱいうえに見た目も全然美味しくないのであるから、死に至るようなことはないのである。
それよりも梅には人体に有益な作用が沢山あるのだ。
まず、食あたりや腹痛にはてきめん効果がある。
エキスの作り方はこうだ。果実を下ろし機で摩り下ろして布に包みこんで絞るのである。
絞り出した液を火にかけて煮詰める。
水分が抜けてだんだんと黒いタール状の物質に変わるので、頃合いを見て火を止め、冷まして瓶などに保存しておくのだ。
食あたりや腹痛の際には小さじ一杯をお湯で溶かしてそのまま飲むのである。
小生も幼い頃は無理やり親に飲まされた記憶があり、今考えてみると、ずいぶんと両親と梅にはお世話になったものだと思う。
また、「梅干し」やその一歩手前の「梅漬け」なども我々日本人にとっては毎日の食卓を飾る必需品でもある。
その梅干しが二日酔いなどにこれまた、てき面の効果があるといわれている。
梅干しに含まれている「ピクリン酸」という物質が肝臓の機能を高めアルコールを対外へ排出させる作用があるのだ。
クエン酸の働きとも相まって、体中の酔いをすばやく解消させてくれるのである。
飲みすぎて二日酔いの節は、皆様も是非ぜひ お試しアレー!!
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