海上不安大学校?
夜の瀬戸内海を航行していた僕たちに突然迫りくる5万トンのタンカー!
夜の海を航行する船は大きかろうと小さかろうと必ず守らなければならない規則がある。左舷燈(赤色)右舷燈(緑色)船尾燈(白色)を点けなければならない(これは飛行機も同じ国際規則)これによって向かってくる船かどうか判断するのだ。ところがどういう訳か僕たちの船はどれも点灯していなかったのだ。これはどういう理由があろうと言い訳は出来ないましてや海の安全を守らせる役目の海上保安大学校のカッターボートが規則を守ってなかったとは正に海上不安大学校だ。この結果大惨事の一歩手前の事故が発生した。
「ドドドドドドドドド」突然海の底から浮き上がってきたような低い轟音そして「ポーポーポー」という警告音 20
そして、申し訳なさそうに船尾燈を灯した。
タンカーの船員からは怒号が飛んでくると覚悟したが何故か黙って通り過ごしてくれた。
こんなこともあった風が強く噴き出したと思ったらカモメがマストの上を3回まわり、あきらめて飛んで行った「何か不吉な予感」そんな気持ちが心をよぎった時だ「ザー!」という今まで聞いたこともない轟音とともにバケツをひっくり返したような豪雨だ、ボートの中はみるみる水が溜まりだし波も激しくなって沈没しそうだ全員バケツで水を掻き出しいざという時のトランシーバーを船長が手に取った。「何をするんだ!」「いや、海保を呼ばないと!」俺たちは死んでもいいんよ、だけどそれだけは辞めようやと僕は叫んだ。
PR