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2012.10.04

毛糸の太さについて

カテゴリ：手あみ

更新が滞りました、すみません…

いや、最近、胃酸の逆流に悩まされて…ハハハ

さて、糸の太さを表現するのに、「並太」とか「合太」とか「中細」とか言うことがありますが、

これ、結構基準があいまいなような気がします。

ですから、たとえば、「並太毛糸を持ってきてください」と言われたときに、解釈にかなりの個人差が生じると思うのですが。

私個人の感覚では、だいたい、（※あくまでも個人の見解です）

極細 … 棒針0～1号で編む糸。

合細 … 棒針1～2号で編む糸。

中細 … 棒針3～4号で編む糸。リッチモア「バカラピュール・ファイン」とか

並太 … 棒針6～9号で編む糸。リッチモア「スペクトルモデム」、パピー「クイーンアニー」とか

極太 … 棒針10～15号で編む糸。パピー「ブリティッシュエロイカ」とか

極々太 … 棒針15号以上で編む糸。

（スペクトルモデムは、メーカーでは極太に分類しています）

こんな感じでしょうか。

でも、ちょっと前の（昭和30～50年代）編物の本を見ると、どうも感覚が違うようなのです。

たとえば、日本ヴォーグ社「絵を見てわかる棒針編み上達77のポイント」（昭和55年）では、

中細は棒針1～2号、並太は3～4号、極太は5～6号。

シルバー編物研究会「わかりやすい手あみ技法のすべて」（昭和56年）では、

中細は棒針3号、並太は6号、太（？）は8号、極太は10号。

主婦の友社「独習シリーズ　毛糸手あみ」（昭和37年）では、

主婦と生活社「編物独習書」（昭和37年）では、

極細は棒針0～1号、中細は0～2号、並太は2～6号、極太は8号、極々太は10号。

私の基準からすれば、「ぇえ～っっ？？！」というような数字ばかり。

そもそも、「合太」はかつてはなかったみたい。

編物検定毛糸2級のテキスト17ページには、糸の太さと番手、単糸の本数の関係の表が載っていましたが、ここにも合太はない。

ラベルに「並太」と書いてあるからと言って、3号棒針で平然と編んでいる光景を目にしたりします（！）。

いらんトラブルを未然に防ぐには、糸の太さは、ラベルに書いてある適正号数でコミュニケーションしたほうが無難なようです。

そうそう、上記のことは、主にウールのスタンダードヤーンに適用されるもので、モヘアなどの特殊な糸や、春夏用の糸ではまたちょっと話が変わってくるようです。