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リンロン88

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2010.11.27
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テーマ: 海外生活(7812)
カテゴリ: 読書

 誰が言ったのだろう、読書の秋って。

なぜ秋が読書に向いているのか、今の時点で考えてみてもあまり思い浮かばないが、もしかしたら、暑くもなく、寒くもない秋という季節は、集中して何かを読む、というのに適しているのかもしれない。

あるいは、なぜかもの憂げな季節である「秋」は、読書を通して人生を考えるに、最適な季節なのかもしれない。

そんなまじめな読書ではなく、ここのところ、久しぶりにSF(サイエンス・フィクション)を読んだ。

昔、中学、高校生のころはよく読んだものだが、大人になってからはあまり読んでいない。

今回読んだのは、「タイムライン」というのと「コンタクト」というもの。

どちらも映画になっているので、ご覧になった方もいるかもしれないが、私も映画の方は観ていても原作は読んでいなかった。

原作者として、タイムラインの原作者の方がSFや冒険もので有名で、他にもジュラシックパークや、ロストワールドなどを書いているマイクル・クライトンである。



読む前は、やはりクライトンの方が本来の小説家なので、この原作も面白いのだろう、と思ったが、読んでみて驚いたことに、カールセーガンの「コンタクト」の方が圧倒的に面白かった。

しかも、小説、という域、あるいはSFという範疇を度外視しても、このコンタクト、カールセーガンが、世の中に対して出す啓蒙書的な趣もある。

なんの啓蒙か、と、それは一言では言えないが、文化、文明、宗教、思想上の、カールセーガンの主張を、この登場人物に言わせているのではないか、と思える。

とくに、神と「宗教」に対する彼の舌鋒はするどく、彼自身、不可知論者ではないか、と思えるが、それはともかく、登場人物同士の神や宗教に関する議論を読むだけでもなかなか読み応えがある。

しかも、この原作、映画とは大分違う。

映画では、この深みは全然現れていないように思う。この原作にして、はじめてこの深さがわかろう、という本である。

こうやって、秋の夜長を、好きな小説を読みながら過ごす、というのはなんと贅沢なことだろう、と思わずにはいられない。






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Last updated  2010.11.27 11:23:14
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リンロン88 @ Re[1]:「いただきます」と「ごちそうさま」(03/29) プチプチ大家さん >リンロンさん、もう楽…
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