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リンロン88

リンロン88

2011.01.14
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カテゴリ: 読書

「クムラン」という本を終了した。(全部読んだわけではない)

こんな小説を読んでいるとき、たまたま昨夜観た映画はその名も「Angels and Demons」というもので、こちらは、古代から続くイルムナルティーという秘密結社と現キリスト教との話を映画化したもので、どうもこの手のものに意図せず集中しているきらいがあるなあ、などと思いながら・・・。


  この本です。↓↓↓

「クムラン」


ここの解説にもあるように、1947年のクムランの洞窟で発見されたエッセネ派のものと思われる「死海文書」を題材にした、なんというか、サスペンス小説です。


で、この「クムラン」、著者は、若干26歳の哲学科教授で、しかもすごい美人!
って、関係ないですが、しかし、この小説、ものすごく読みにくい。

理由は、その情景模写や心情記述がすごく詳細かつ綿密で、しかもユダヤ教やらキリスト教の言葉が随所に現れ、読んでいても意味不明な文章がえんえんと続く。



下手をすると、どこかの風景を描くのに、そのためだけに数ページにわたって書かれていて、だんだん読むのが億劫になってきて、最後には、ざっと見て、その内容が本筋とはあまり関係がない、と判断すると、そこを読み飛ばす、という仕方で読んで、それでも一週間ほどかかった。

しかし、この著者、この若さで、こんな小説、キリスト教とユダヤ教、そして、その大元にあったと思われるユダヤ教諸派や、エッセネ派やグノーシス派が入り乱れ、初期の原始キリスト教の立ち上がりにかけての紀元前数世紀から紀元後1世紀ぐらいまでの史実を織り交ぜながら展開していく、これほどの物語がよくかけるなあ、というのが最大の印象。

浅学な私にはどこまでが「史実」で、どこからが著者の「フィクション」か、わからないぐらい、少なくとも私の知っている死海文書の発見から現在までの経緯にかかわるいろいろな「事件」を使用している。

思うに、死海文書が発見されてから、国際チームなるものが組織されたにもかかわらず、数十年にわたってその内容が公表されないできた、という事実そのものが、こういった「あらぬ想像」をもたらし、その想像からこの小説が出来たのではないか、と思える。

そこに展開される「主題」は、「イエスは存在したのか?」とか、「イエスはユダヤ教徒だったか?」「洗礼のヨハネ」との関係は? 「エッセネ派との関係は?」と、未だに多くの謎を秘めている原始キリスト教の「謎」に置かれ、この著者は、この死海文書の「失われた巻物」を通して、次第に驚愕の真実が暴かれてゆく、という筋立てにしている。

この著者がユダヤ教徒なのかどうか知らないが、(少なくともキリスト教徒ではないだろう、と思う。なぜなら、小説とは言え、この内容は、キリスト教徒に言わせれば「冒涜的」と言う以上に、キリスト教そのものの根幹にかかわる「異説」だからだ)、ここまで小説として書くことのできる「筆力」に驚嘆する。

この本はフランスでベストセラーになった、と本の帯には書かれているが、なんとなくうなずける。それだけの「衝撃性」を持った小説なのだから。










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Last updated  2011.01.14 07:46:48
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リンロン88 @ Re[1]:「いただきます」と「ごちそうさま」(03/29) プチプチ大家さん >リンロンさん、もう楽…
プチプチ大家@ Re:「いただきます」と「ごちそうさま」(03/29) リンロンさん、もう楽天ブログは止められ…
リンロン88 @ Re[3]:存在そのものの「罪」(03/19) なみがしらMさん > 私が,言っているの…
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