ちゃむのバレエとオペラと海外TVドラマの日々

ちゃむのバレエとオペラと海外TVドラマの日々

2008.08.16
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久しぶりの歌舞伎座。
目当てはもちろん野田の「愛陀姫」。
オペラ仲間からはさんざんな評判なのだけど、それでも興味津々。


一、新歌舞伎十八番の内 紅葉狩(もみじがり)

更科姫実は戸隠山の鬼女  勘太郎               
山神  巳之助            
従者右源太  高麗蔵            
同 左源太  亀 蔵             
侍女野菊  鶴 松             

局田毎  家 橘          
余吾将軍平維茂  橋之助

二、野田版 愛陀姫(あいだひめ)

濃姫  勘三郎              
愛陀姫  七之助         
木村駄目助左衛門  橋之助           
鈴木主水之助  勘太郎               
高橋  松 也            
多々木斬蔵  亀 蔵             
斎藤道三  彌十郎            
祈祷師荏原  扇 雀            

織田信秀  三津五郎


三部構成なのは私的にはありがたい。
いつもの昼夜構成だと体力と集中力がもたないので、どこかしら自主的休憩(?)をとったりする。

「紅葉狩」はハデな演目の割には結構退屈しがちなのだけど、今回のように若手で揃えてこられると持続力が維持しにくかった。

勘太郎の運動能力が高いのはわかったけど、申し訳ないが美貌というわけではないので、更科姫のときはなかなか苦しい。山神の巳之助も、声が裏返って気の毒さが先に立った。



前2作は、新作歌舞伎というより野田の芝居という感じだったので、当然のごとく今回も弾けてくれることを期待した。

でも・・・いっこうに弾けない。

なんか粛々と進行する。

思うに「アイーダ」は音楽がすばらしいのに、そのストーリーだけを歌舞伎に持ってきても同じような感動は得難い。おまけに、セリフはがちがちにオペラのテキストそのままなので、わかりにくいし融通が利かない。

ミュージカルの「アイーダ」の方が何倍もいいと思った。

配役もいまいち。
愛陀姫=アイーダ=七之助、木村駄目助左衛門=ラダメス=橋之助、濃姫=アムネリス=勘三郎なのだが、オペラのようにアリアのあるなしで主役脇役の差がつかない芝居では、役回り的には断然アムネリスの方が重要で、見せ場も多い。

だから、それを勘三郎がやるのはわかるのだけど、いかんせんごつくて感情移入しにくい。

勘三郎はこの芝居の、脇役のようでいて結局主役の祈祷師役をやってほしかった。どんなに凄味が出たことか。

そして濃姫は、もっと女形としてスター性のある役者に張ってほしかった。

音楽的には、時々BGM的にヴェルディの音楽を和楽器で演奏するのだが、ヴェルディの「ジャンジャカ・・・」という調べが結構和楽器に合うものだと感心した。

そして最後の場面で、オペラファンの総攻撃の的になっているマーラーのアダージェットを使用。

やっぱりヴェルディの音楽で押し通してほしかったし、ここまで映画やバレエで有名なアダージェットを使われると、もう新作歌舞伎の最後をまともに観ていられない。いろんなシーンがまぶたに浮かぶので。

これはやっぱりまずいよね、と友人一同と同じ意見を持った。

それでもやや容認傾向なのは、3階で2000円の席というコストパフォーマンスによるところは大きい。野田の芝居で歌舞伎俳優が総出で2000円となれば、まずまずと言わざるを得ないもの。





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Last updated  2008.08.17 21:38:58
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