ちゃむのバレエとオペラと海外TVドラマの日々

ちゃむのバレエとオペラと海外TVドラマの日々

2008.09.07
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宮沢りえ主演(野田の芝居で彼女が気に入った)というのと、デヴィッド・ルヴォー演出というのが引き金でチケットゲット。


人形.jpg


作:ヘンリック・イプセン
演出:デヴィッド・ルヴォー
出演:宮沢りえ、堤 真一、山崎 一、千葉哲也、神野三鈴、松浦佐知子、明星真由美ほか


正直な話、ここまで有名な戯曲なのに読んだことはない。
「お人形のように可愛がられてた妻が、自立に目覚めて家を出ていく話」ということだけ知っていて、フェミニストの象徴のようなものだと思っていた。

案の定、2回目の休憩までは、主人公ノラの少女のように世間知らずなセリフにうんざり。
有名な戯曲で、最後はどうなるかわかっていたから最後まで座っていられた。

でも、2回目の休憩後の最後の場面はとても見ごたえがあって、主役の宮沢りえと堤真一のやりとりはなかなかだった。



「人形の家」はもっと前の時代に昔の役者さんで観れば、まさしく自立せんとする女性のストーリーに思えたかもしれないが、現代だからこその解釈がちゃんとあって、それは結構私の琴線に触れた。

家長的な夫とその妻だけでなくて、現代では強い妻とその夫だってあるだろうし、親子や兄弟や友人等などなんだってあてはまる。力を行使する側と隷属させられる側の話だから。

そんなことは考えもしない人もいるのだろうけど、発想的にそういった思考の構造(というか行動)に入り込んでしまう傾向のある私は、相手との関係性によってどっちの立場にも立ってしまいそうという自覚がある。

そういう意味では大抵の女性が共感しそうなノラよりも、夫のヘルメルに感情移入気味。
涙もヘルメル向けかな。

えー、出ていっちゃうの~?
僕には軌道修正するチャンスはくれないわけ~?
というその傷付き方に同情してしまう。

まあ、演劇的にはこうしないと収まりはつかないし、発表当時の時代の先進性も確保できなかったとは思う。

宮沢りえちゃんは、細い声がよく通り、どんなにたくさんのセリフを早口でしゃべっても聞き取れる(当たり前のようでいて、こういう俳優さんが案外少ない)。
からだのキレもよくて、華がある。


堤真一さんも、珍しく滑舌よく(失礼!)、今風に物わかり良さ気でいて相手を支配する夫ヘルメルをちゃんと演じていた。

劇場中央に四方囲みのステージを設置してあって、四方から覗き込む感じの、リングのような舞台が緊張感を一層高めていて面白かった。





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Last updated  2008.09.08 00:24:54
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