ちゃむのバレエとオペラと海外TVドラマの日々

ちゃむのバレエとオペラと海外TVドラマの日々

2009.02.22
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カテゴリ: 09芝居な日
さよなら公演らしく、派手でよく知られている演目が並んだ。
そうなると出かけてみたくなるのが人情。


一、倭仮名在原系図  蘭平物狂(らんぺいものぐるい)
奴蘭平実は伴義雄:三津五郎             
在原行平:翫雀            
水無瀬御前:秀調             
一子繁蔵:宜生        
与茂作実は大江音人:橋之助       
女房おりく実は妻明石:福助


武蔵坊弁慶:吉右衛門              
源義経:梅玉             
亀井六郎:染五郎         
片岡八郎:松緑             
駿河次郎:菊之助            
常陸坊海尊:段四郎       
富樫左衛門:菊五郎

三、三人吉三巴白浪 大川端庚申塚の場             
お嬢吉三:玉三郎             
和尚吉三:松緑            
夜鷹おとせ:新悟             



◆「蘭平物狂」
派手だわ~。
ここまで長丁場で高難度の立廻りというのは歌舞伎でも珍しいのでは?

花道での梯子使いが消防の出初め式のよう。
梯子のてっぺんから逆さまになって「ハッ!」と手を広げるところなどが。


奥庭井戸の屋根の上でも、立廻りは続く。
すごい人数。
三津五郎自身も屋根から石灯篭の上に飛び降り、思わず「おおっ」と声を上げてしまった。

下手にいる捕手が、刀を屋根の上にいる仲間に投げる。
それは、取りやすいように、弧を描いて投げてよこすのではなく、ブンと一直線に投げてきて、受け取る方も、投げられてくる進行方向で刀を握りとる。ここでも「おーっ」と声を上げた(笑)。

なんかしつこいほど長い立廻りのあと、やっと蘭平はお縄。
その役目は幼い息子が指名される。
息子はどこにいたのか?
立廻りの最中、息子の名前を呼ばわる三津五郎の姿は涙を誘う。

結局、蘭平は許されてお家再興はかなうのだが、あれだけいっぱい追っ手を殺傷しておいてなんで許されるのか、とても不思議。

いろんな前触れが省略されているので、そもそものコトの起こりはわかりにくいのだが、主人の在原行平が蘭平親子の情にほだされたというより、絶対ここで許さないとバランスが取れないような‘裏’があったと思わせる。

まずは、夜の部の出だしは躍動感があってよかった。


◆「勧進帳」
もちろん、一番観た回数の多い演目なのだが、弁慶:吉右衛門、義経:梅玉、富樫:菊五郎と聞いて、一も二もなく「観に行こう!」と決心した組合せ。

それになんたって、四天王が、染五郎・松緑・菊之助・段四郎。
超豪華。
「若手3人は将来、主役3役で組むんだろうな」と噂する後ろのオジサマたち。

そういう日は来るんだろうけど、やはり今、吉右衛門と菊五郎の演技には、度肝を抜かれた。
歌舞伎にはそんなに通っていないけど、それでも何度も見ている演目なのに、今回はかつて観たことがないような完成度だった。

「丁々発止」というのはこういうことだろう。
ニセの勧進帳をいかにも本物のように読み上げる弁慶と、それを疑い覗き込む富樫。
それに気付いてからだを翻す弁慶と、ちょっとバツの悪い富樫。

一瞬一瞬でからだの向きを変えてお互いに踏み込む緊張の一瞬などは、思わず息を止めていた。

弁慶の威容と、富樫の抑制の利いた正義感に、これまでになく感動したのだった。


◆「三人吉三巴白浪」
この前の「勧進帳」であまりにも盛り上がったせいか、ちょっと心情的には落ち着いてしまった。
和尚吉三の松緑がはまりだと思ったが、扮装はあまり似合わない。
お坊吉三の染五郎はこういう役が合っているが、もっとくずれた色気が出てくると、もっとすごみが出てくるのに惜しい。
お嬢吉三の玉三郎は、立ち姿が遠目にもいまだに美しいが、男性としての発声に切り替わるとなんだかムリがあるように感じた。

それと・・・あとの2人とのバランスも取れない。
役者が発散するキラキラ感というか。。。
「勧進帳」のように、役者のバランスってやっぱり必要と思った。





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Last updated  2009.02.23 23:41:50
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