ちゃむのバレエとオペラと海外TVドラマの日々

ちゃむのバレエとオペラと海外TVドラマの日々

2013.01.13
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カテゴリ: 13オペラな日
もともとこの日の午後の回のチケットを購入してはあったけど、ドナルド・キーンが上演前に講演をするとメールが届き、早めに劇場に到着しました。

今回のMET上演はスウェーデン版なので、モデルとなった実在のグスタフ3世の暗殺事件の背景などをお話くださいました。ボストン版だと、リッカルドがなぜ暗殺されるほど恨みを買うのかよくわかりませんでしたので、啓蒙専制君主、それも戦勝で他国とのバランスを取っていた君主となると外憂内患そのものだったのだと理解しました。

オペラは政治的なものを扱うわけにはいかず、不倫三角関係のオチとしたようですが、政治的背景が鮮明な方が、そこに個人的な愛憎が絡むことの対比が明確になります。アルバレスが「スウェーデン版の方が感情移入しやすい」と言っていたのがよくわかります。



指揮:ファビオ・ルイージ 
演出:デイヴィッド・アルデン
出演:
マルセロ・アルヴァレス(グスタヴ3世)
ディミトリ・ホヴォロストフスキー(アンカーストレム)
ソンドラ・ラドヴァノフスキー(アメーリア)

ステファニー・ブライズ(ウルリカ)



仮面



アルバレスとホヴォロストフスキー、この2人がそれぞれに愛と嫉妬に悩む様はため息が出ます。
METで生で聞いたらもだえてしまいそう。

アルバレスは以前より声が重くなりましたが、艶も出てきて、臣下の妻なのにアメリアに恋い焦がれるところが悩ましかったし、政治的に苦しい立場にあるのにそういうことに夢中になるのが、マントヴァ公に通じる能天気さも感じさせました。
こういうところがスウェーデン版ならではかなと。

背景にある、落下するイカロスのイメージは、グスタフに重ね合わせているのでしょう。
インタビューで「意図がはっきりしていますね」と指摘された演出家が、「え?ボカしているつもり」みたいなことを言ってましたが、いやいやハッキリされています(笑)。

ホヴォロストフスキーは暗い情念を歌わせたらやはり随一の人。
嫉妬する夫であり、主君で友人でもある人に裏切られたという思いを抱える人物というのに、まさにぴったりの歌唱です。

写実的でなく、現代に読み替えた舞台は、かなりこの作品のテーマをくっきりと浮かび上がらせました。映像とはいえ「どの歌手もすごい声量」と思いましたが、前回のMETの幕間インタビューで、ソンドラ・ラドヴァノフスキーが「次の‘仮面舞踏会’はアルミで囲われたセットだから、すごい音響だ。歌手に優しい。」と言っていたのを思いだしました。

女声陣は情感豊かなラドヴァノフスキーのほか、オスカルを明晰でクリアな声で歌ったキャスリーン・キム、ウルリカを低音が魅力で歌いきったステファニー・ブライズとこちらも揃っておりました。






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Last updated  2013.01.14 22:32:18
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Re:METライブビューイング《仮面舞踏会》(1/13)(01/13)  
Verdiさん  さん
ちゃむさん、こんにちは。

あー....ライブビューイングには正直さして興味は無いんですが、ドナルド・キーンの講演は聴きたかったなぁ....
(2013.01.14 22:38:30)

Re[1]:METライブビューイング《仮面舞踏会》(1/13)(01/13)  
ちゃむ♪♪  さん
>ドナルド・キーンの講演は聴きたかったなぁ....

キーン講演の効果なんでしょうか、客席はいっぱいでした。
オペラへの愛を感じる講演でした。
(2013.01.14 23:01:08)

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