ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン& オペラとクラシックコンサート通いのblog

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 ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン(La Folle Juornee au Japon)2006に際して始めたblogです。加えて、日頃行ったコンサートの事とかも含めて書くことにしました。まぁ、ぼちぼちで....
 毎年、「ラ・.....2012 &....」のように年を入れていましたが、いい加減更新がめんどくさいので今年から年は書かないことにしました。まぁ、毎年タイトルが変わるのもアレだしね。

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2025年11月24日
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カテゴリ: オペラ
新国立劇場 14:00〜
 4階右側 / 3階左側

 アルバン・ベルク:ヴォツェック

 ヴォツェック:トーマス・ヨハネス・マイヤー / 駒田敏章(11/22)
 鼓手長:ジョン・ダザック
 アンドレス:伊藤達人
 医者:妻屋秀和
 第一の徒弟職人:大塚博章
 第二の徒弟職人:萩原 潤
 白痴:青地英幸
 マリー:ジェニファー・デイヴィス
 マルグレート:郷家暁子
 新国立劇場合唱団
 TOKYO FM 少年合唱団
 東京都交響楽団
 指揮:大野和士
 演出:リチャード・ジョーンズ

 うーん....................

 まだ書いてないのが他に色々あるのですが、とりあえずオペラ優先で。

 ヴォツェック。個人的にはかなり著名なオペラだと思っています。というか、ええとですね、まず、そもそも、アルバン・ベルクって知ってますよね?ってところから話を始めないといけないのか、私、そう思ってないんですけどね......

 ヴォツェックは2009年に新国立劇場で出しているらしいです。いや、年は覚えていないけれども、やったのは覚えているし観たのも覚えている。私の場合ヴォツェックと言われると、舞台というか映像というか、のイメージとしては、まず、アバドが振ったのがLDで出ていて、これは後々DVDでも出たと思うのだけれども、これがまず最初。最後の、孤児として独り残された子供が一人で遊んでる姿が衝撃的で、正直、前の新国の時も同じようなイメージがあって。その他に観たことあったかと言われると、ザルツブルクで一度出したのを途中まで観た事がある。体調悪くて途中で帰ったんじゃなかったかと思うのだけれど、あれは誰が振ってたか。まぁ、そんなものではあります。確かにあまり頻繁に観られない演目ではあるのではありますが。演奏会形式だと、今年、​ 読売日響がやったんでしたっけね ​。あれも聞いたけど、まぁ、やはり演奏会形式と舞台上演とでは、流石にね。
 ただ、少なくとも昔は、ヴォツェックは新ウィーン楽派唯一と言ってもいいオペラで、加えてブーレーズなんかの録音があったりしたので、かなり存在感のあるオペラではあったのですよ。実際、ウェーベルンはオペラ残していないし、シェーンベルクにはモーゼとアロンがあるけれど、あれは新ウィーン楽派の時代とはちょっと言えないし。

 ですからね。正直言うと、知名度の割にレア度は高いと思ってたんですよ。とはいえ、確かに陰鬱な作品ではあるので、なかなか厳しいかなとは思ってはいたものの.....

 15日は割と後ろの方だったので埋まり具合はあまりよく分からなかったのですが、22日は前の方だったので埋まり具合がよく分かったのですが、1階、2階は後ろの方はガラガラ。3階も後ろ2列くらいはガラガラで、埋まってると言えたのは4階席くらいでしょうか。まぁ、確かに、集客に苦労するだろうなとは思ったのだけれども、問題は終演後でしょうか。拍手がね、とっても微妙な感じなんですよ。なんというか、これ、拍手していいんでしょうか、これ、良かったんでしょうか、というような感じのですね....

 概ね話がわかっていて、他の舞台を知っている身には、格別突飛な演出とは言えないと思います。時代を100年か数十年かくらいずらしている感じではあるけれど、それほど違和感のあるものではないし、それでどうこういう人もまぁいないでしょう。唯一違和感があるとすれば、最後の場面。子供達が遊んでいる場面なのですが、これが、オペラ幕開けの場面を再現している。ただ、幕開けは、ヴォツェックや大尉や他の兵隊達がいて、という場面を、皆子供達で再現している。まぁ、ねぇ。多分、同じ構図が再生産されていくのだ、みたいなことを言いたいんでしょうけれど、あまり出来は良くないかな。むしろ、なんというか、今こういう物語を受け入れる余地が無いのかしらね。この演出でのヴォツェックは、ある種の異常性がかなりはっきり見えるようになっていて - 決して誇張しているわけではないのだけれど - 、それもあって、受け止め切れなかったのかしらね。でも、こんなこと言っちゃぁなんですが、そもそも客の方の受容性という意味でのキャパが落ちてるというのはあるのかしらね。「分からなかった」という人は少なくないのかも。
 実は、プログラムは買ったものの、なんやかやでまだ見てないんですよ。だから、演出家の意図はまた色々あるのかも知れないけれど、まぁ、観た感じではこんなとこですかね。

 演奏は、まぁ、こんなものでしょう、といったところ。というとちょっと厳しすぎるかな。外題役は22日には健康上の理由ということでアンダーカヴァーの代役でしたが、まぁまぁなんとかなっていたと思いますよ。そもそも声で圧倒するような作品かといえばなんともですし。ただ、ヴォツェックの狂気、という意味では、やはり本来のトーマス・ヨハネス・マイヤーの方がまだ差し迫っていたかなとは思います。とはいえ大役での代役ですからね。及第点でいいんじゃないでしょうか。
 全般にはやはりこんなもの。いや、そう悪くはないと思いますよ。ただ、なぁ。ある種の厳しさがオケには欠けていたかな。アインザッツがどうこうとか、あまり言うほど気にはしてないつもりなのだけれど、やはりここ一番でピシッと揃えて欲しいというのはあるのです。例えば、ヴォツェックがマリーを殺した直後の間奏曲とかね。ああいうのは、アインザッツだけでなく、揺らぎなくピシッと聞かせて欲しいのですよ。そう言うところが、まぁ、やはりね。
 それと、これは指揮者の選択だと思うけれど、かなりロマンティックな演奏になっていたように思います。いや、ベルクって、ウェーベルンとは全然違ってかなりロマンティックな響きを持っているのではあるけれど、それにしても、ちょっとそっちに振りすぎかなぁと。それはそれで一つの行き方ではあるけれど、このオペラの持つ厳しさをぼやかしてしまったのではないかなと。個人的には、そういう厳しさがこのオペラの身上じゃないかなと思うんだけどもね。ロマンティシズムは聞く側が、まぁ言ってみれば勝手に感じればいいのであって、音楽そのものは冷徹でいいのだと思うのです。そこが気になるかな。










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最終更新日  2025年11月24日 00時43分49秒
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