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2008.11.17
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カテゴリ: ワンコ


中には気分を害される方もおられるかと思いますので、興味が無い方はスルーなさってくださいませ。


あたしは11年一緒に居た愛犬を喪った時、ドッグレスキューのボランティアをされている方々と一緒に微力ながら何か活動が出来ないか?と考えていました。(それ以前から思いはありましたが)
しかし、県内にそれらしき団体を見つける事が出来ず(いくつかあるのは知ってますが、どこへ連絡すればよいかわかりません)あたしはこう思いました。

『時期尚早』

そう、まだその時期が来ていないって事。
あたしには1歳3ヶ月の末っ子が居ますから、まだまだ手はかかりますものね。
でもこの機会を何か生きた機会にしたいと思い、里親募集のサイトから勇気を持って里親希望と連絡をし、あかりが我が家へやって来たのです。

実は、あかりを迎えるにあたり、あたしはその前に地元の保健所へ問い合わせをしていました。

内容は下記の通り

初代リーダー犬を喪って、新しい子を迎えるにあたり、あたし実は保健所へ問い合わせをしていたのです。
きっかけはドッグレスキューサイトである団体の活動に共感し、フードの援助を毎月しているのですが、色んなサイトで保健所からレスキューしたって事もあったので、新しい子はそういう不幸な運命を今持っている子にと実は決めていたのです。
それで住んでる市の保健所に問い合わせをしてみました。
最初は野良猫や野良犬などの件でお聞きしたい事があるのですが、そちらで引き取りをしていますか?
保健所に収容された犬はどれくらい収容所に居ますか?と聞いたのです。
すると保健所側はあたしが受け入れをお願いしてるのだと勘違いし、一気に声のトーンがダウンしました。
そして犬猫の受け入れはしているという事。
収容してから犬の場合は1週間は収容所で生活をするという事でした。

そして続けて里親会など開かれていますか?と再度訊ねたら、声が一気に明るくなり思わず電話口で笑ってしまいました、あたし。
それから担当の人に代わってもらって色々お聞きしました。

あたしが住んでる市では犬の譲渡の際には講習を受けてもらって、それから里親希望の登録をし、順番が回ってくるまで待ってるんだそうです。
しかも順番が回ってきた子に決定されるので、この子がいいってのは選べないとか。
それはいいとして、あたしは成犬を希望していると伝えたら…

保健所職員談

これはわが市だけでなく県内どこでも同じですが、成犬の譲渡は一切行っておりません。
仔犬のみ譲渡しています。その仔犬もこちらで選び抜いた仔犬のみの譲渡になり、その他の子は出せません。

あたし言葉詰まりました。
選ぶ?
意味わからん???
成犬は譲渡しない?
保健所=殺処分

頭の中が真っ白になりました。

あたし「それでも成犬が希望なのですが」と再度聞きましたがダメ。
しかも先住犬が居る家庭には出せないとも言われました。


もう何を話してもダメダメ状態で、あたしではどうする事も出来ないと判断し電話を切りました。
成犬は保健所へ行けば2度とこの世の土を踏む事はないのだと。
それどころか仔犬でも選別した上での譲渡だとか。

だからドッグレスキューの人々が頑張ってるんだって実感しました。
この現実はレスキューなどのサイトでも見かけた事はありますが、自分が実際に聞いて体験してしまうと、その事の重大さに初めて気付きます。

そしてここから先がドッグレスキューサイト様よりの転載になります。


森絵都さんの『君と一緒に生きよう』

森さんの連載が2008年9月19日で最終回となりました。

最終回は森さん自ら処分場を訪れ、目にされた事が記事になっています。








『救われない命たち』 

8月の末、私はこの連載最後の取材として某施設を訪ねた。
捨て犬や迷い犬が収容されるセンター、俗にいう保健所だ。

人との出会いで救われた犬の話を伝えつづけた1年だった。
が、それはごくごくひと握りの幸運な例にすぎず、大多数の捨て犬は救済を待てずに死んでいく。
その現実に直面しつづけた1年でもあった。

私はもう1年前のように単純な気持ちで、犬との生活を人様に勧められない。
簡単に犬を飼う人は簡単に捨てる。
飲み物に毛が入るから、との理由で犬を手放す飼い主がいる。
不妊手術をしていない飼い犬に何度も子犬を産ませ、そのたびにセンターへ持ちこむリピーターがいる。そんな話を聞きすぎた。

人間の気まぐれで飼われ、捨てられ、センターへ収容された犬はどうなるのか?

最後にそれを伝えてこの連載をしめくくりたい。

犬の不幸を書くのはつらい。読むのもつらいと思う。無理強いはできない。
けれど、できれば目をそらさないでください。
これは遠い世界の惨事ではなく、私たちの社会の片隅に常にある茶飯事なのだから。

その建物は人気のない土地にひっそりとあった。
足を踏み入れると、敷地内の空気は重かった。これは私の感傷のせいかもしれない。

午前9時半、センター職員の案内で犬の収容場所へ通された。どうか、いませんように。
祈りもむなしく、檻(おり)の中には多くの犬がいた。
恐怖で表情を失っている犬。所在なげに徘徊(はいかい)している犬。
尾を振り寄ってくる犬。その多くは飼い主に捨てられた犬たちだ。
中には首輪をつけた迷い犬もいるけれど、飼い主が現れる犬は全体の2パーセント程度にすぎないという。

だから、死んでしまうのだろう。今日ここにいる犬たちも、飼い主が迎えにくると信じたいけれど、そう信じて救われるのは私だけだ。
実際問題、彼らは数日後に葬られる。
その現実を噛(か)みしめながら、1頭1頭の姿を瞳に刻んでいく。

歩みを進めるにつれ、檻の中にいる犬たちに残された時間は減っていく。収容されたばかりの犬は一番手前の部屋に入れられ、日を追うごとに奥へ、奥へと移動させられるのだ。
収容期間は自治体によって異なるが、最も奥の部屋へ行きついたその日が彼らの命の果てるときだ。

奥へと進むほどに私の足も重くなる。
鼓動も速まる。
殺処分の時刻が近づいていた。

犬の保護に携わる方々のお陰で今回は特別に許可が下りたが、通常、殺処分の現場へ部外者は立ち入れない。どこのセンターでも見学できるのは死の一歩手前までだ。
理由は「規則だから」の一点張りで、なぜそのような規則があるのかと尋ねたところ、「あまりにもショッキングで見せられないため」との声も返ってきた。
「あまりにもショッキング」な方法で犬たちは殺されているわけである。

その日、処分対象の成犬は12頭いた。どの犬も元気で若々しく、毛並みもきれいで飼い犬となんら変わらない。
彼らだって捨てられるまでは誰かに飼われていたのだ。
今、この瞬間も飼い主が迎えにくるのを待っているかもしれない。

しかし、迎えは現れない。
死へ直結する最後の部屋にいた彼らは、リモート操作で動く壁により、否(いや)応なしに通路へ追われていく。

最後までいやがり、逃げまわっている白い犬がいた。
白熊(しろくま)みたいにもこもことした中型犬。
人懐っこそうなその犬も、ついには通路へ追いやられた。
今度は通路の壁が動き、12頭をガス室へと誘導する。
人の手を一切介することなく、彼らは処刑場に収納された。

ガス室はステンレス製の四角い箱型で、側面にはのぞき窓がついている。その窓から見える12頭は皆、ひどく混乱しておろおろとしている。
ここはどこ? 
何が始まるの? 
恐怖と不安で息が荒い。

炭酸ガスの注入が始まると、ますますその息は荒くなる。そして彼らはがくがくと痙攣(けいれん)を始める。
1頭、また1頭と倒れていく中で、さっきの白い犬が窓ガラスを隔てた私たちの存在に気づいた。助けを求めるようにやってくる。
最後の力をふりしぼって窓ガラスに前脚をかける。
目が合った。死にたくないと全力で訴えている目。

ごめんね。私には心で謝るしかできなかった。ごめんね。助けてあげられない。
あなたの名前もわからないから、誰にも伝えてあげられない。

これだけ鮮明な死を前にして何もしないのは、私が殺しているのも同然だ。そう思いながら犬たちの絶命を見届けた。

炭酸ガスの注入から数分後には、どの犬も動きをなくしていた。
苦しみ、あえぎながらみんな死んでしまった。

「なぜせめて安楽死をさせてやれないんだろうね」

殺処分から十数分後、職員のひとりがガス室に入り、12頭の臨終を確認していった。
1頭1頭きれいに横たえ、両手を合わせるその目は濡(ぬ)れていた。

「毎回、涙が出る」

多い日には30頭以上が処分を受けるという。
それが日本各地のセンターで毎朝くりかえされている。
一方でペット産業は大いに栄え、インターネットのオークションでは1円から犬が取引されている。

この社会は果たして健全だろうか。私たちは子供に「命を大切にしましょう」と言えるのか。

生きたい。そう叫んでいた犬の瞳を脳裏に焼きつけ、今後も考えつづけたい。





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最終更新日  2008.11.17 09:47:37
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