屋敷しもべ妖精の下僕

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タランティニ

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2005年08月13日
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カテゴリ: 雑記・つぶやき



みんなへの縁をつむいでくれて、そして感動をくれた弥々さんへ。


18:25
おお、ついに着いた、鉢形の駅。そこからてくてく回り道。
ココ、明かりがなかったら一人じゃ怖いよね、なんて話しながら。
民家がぽつぽつたっている中、一つだけ屋上のある四角い建物がある。
あれがそうじゃない?と言い合い、案内板をみつけて安心する。

最後の角を曲がると、黒子の姿をした女性がにこやかに出迎えて下さった。
「ようこそいらっしゃいました」
この方がカオルさん、とわかるのはあとになってからだ。

18:40
受付でチケットを受け取り、靴を脱いで中に上がる。
廊下を曲がると右手に階段状の座席。全部で100席くらいかな。
もう20人ほどが座っていた。
座席と広い舞台が同じ床を共有している。
その境は細い通路があるだけで、カーペットの色が違うだけ。
照明機材が置いてあるから舞台だとわかる。
今まで観てきた芝居のどれよりも舞台が近い!本当に目の前だ。

どうしよう。見て!ど真ん中、一番前が空いているわよっ!
後ろの方がクーラーの風が来るから、冷房に弱いと辛いわよとおっしゃる。
せっかくだから、一番近い席で観よう、と腹をくくり、並んで座った。
お互いに、普段はどんなに気弱か、自分一人ならココにはすわらない、
隅だ、後ろだ、斜めだとあっちこっち指差しつつ言い合う。

19:00
次から次へとお客が入ってくる。満席に近い。
後ろで話していた年配の3人連れの中に弥々さんのお母様がいた…!
(おしゃべりの中で、弥々さんの本当のお名前を連呼していたの。)
おしゃべりしながらもお母様の声が気になってドキドキドキドキ。

それまで会場中がおしゃべりで沸き返っていたけど、ふっと暗くなり、
半鐘というか大きめのお鈴(リン)のような音がカ~ンカ~ンと鳴り響く。
ささっと静まる場内。舞台袖から人影が出てきたような気がしたら、
ぽっとピンライトが照って、黒子のカオルさんが出ていらした。


皺の一本一本が人間的な、人をひきつけずにはいられないような笑顔。
枕話をして去っていかれる。第一部は4つの朗読劇。
漱石の短編の間に、漱石門下の内田百間の作品二つがサンドイッチ。
(うちだひゃっけん・本当のけんは「門構えに月」ですが、
インターネット環境上、間を使います。)



『夢十夜・第三夜』**********************
高橋るりさん、すらっとした美人。
緊張した面持ちが怖さをさらに引き立てる。
話の内容もコワイ。夢でよかった…(泣)

『冥土』******************************
いよいよ我らが弥々さん登場。
舞台のスポットライトの中では、日記の写真でみたより
着物がずっとあでやかで、凛として見える。
弥々さんが着て、動いているせいもあるよね。

ジジジジジ…
多分、私たちだけでなく、弥々さんの身内、友人、みんなの視線が
焦げるぐらい注がれていたと思う。

話の舞台は田んぼの先の土手の横の一杯飲み屋。
話が進むとだんだん、向こうの席にぼんやり見える中の一人が
亡父だとわかってくる。懐かしい父は見えそうで見えない。

はたと見つめあった。私がtarantiniって分かっちゃう。
なんとはなしに、そう思った。ありがとう、あとは目を見つめまい。
全体を、そして時々弥々さんの右手を見つめよう、と思った。
それがまた難しい…表情も動きも目を捉えて離さない。



「お父さま!」
土手の上を通って冥土へ帰っていく父を見送る弥々さん。

見ているこっちもすっかり弥々さんと一体化。
横のハイジさんが慌ててハンカチを探そうとするのがわかる。
私といえば、泣くまい、涙を流すまい、と舌の横っちょを噛んでいた。

これは、、、
肩にのってるニョロニョロのみんな、特に身内を亡くした人は、
みんな号泣だろなぁ。弥々さんが静かに田んぼのあぜ道、いや
舞台の袖に戻るとき、ぐしぐしと涙をぬぐう。
ややさん、ニョロニョロがいっぱい見えたでしょ?


『道連れ』*****************************
岩本アチャ子さん、ややさんと同じくらい細い。
お名前のアチャ子、というのが字だけみてるとわからないけど、
ご本人を前にすると、確かにあなたさまはアチャ子でござります~~
と土下座したくなるのだ。
聞きつつ、なんとなくぼおっと異界にいるよな不思議な気持ち。
あとで話をきくと、百間の話は漱石と違ってあれこれ考えさせられて、
思考がぐるぐると他の回路をまわりだすような感覚になる、という。
これがまた、長い話で、よくもそらで覚えられたものよ、と
一同皆が感じ入った。


『夢十夜・第一夜』**********************
真山亜子さん、
あらかじめややさんのブログで情報がインプットされていたけど、
実際目の前にして、にじみ出る人柄や色気、圧倒されるものだった。
鍛えてある声、オーラ。メイクも女優~という雰囲気そのもの。
彼女の世界に飲み込まれていく感覚だった。

一度スポットライトが全部落ちて、4人とカオルさんが再登場。
一人一人紹介された。もうママさんもハイジさんも惜しみない拍手。
あ、そのスピードのものすごいこと。これは負けられんがね~
私もちょいと前のめりになって拍手(笑)


なんというか、怪談というより、宮部みゆきのような
不思議世界を体感させてもらった…。

続く






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Last updated  2005年08月15日 20時36分23秒
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