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2007.08.04
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カテゴリ: National Team
ミラン所属のネスタが代表引退を表明した。
ワールドカップは98年フランス大会から3大会連続、ユーロは2000年オランダ・ベルギー共催大会から2大会連続で出場したイタリア代表のディフェンスの中心選手だったが、怪我も多く、昨年のドイツ大会ではグループリーグ最初の2試合に出場しただけで、3試合目からはその影響で出場することは出来なかった。

「もう代表には行かない。アズーリでの戦いはここで終わる」

これによりイタリア代表は、ほんの1週間でトッティとネスタという攻守の中心を失うことになってしまった。監督を務めるドナドーニにとっては頭の痛い話ではあるが、個人が下した決断である以上、それを翻意させる権利はあるものの強制させることはできず、それを尊重するしかない。そして次なる戦いへ向けて前を向く必要がある。


先日読んだある雑誌の特集で、各国代表の近況記事が掲載されていた。
それによると、来年のユーロで優勝候補に挙げられているポルトガルはコスティーニャ事件を機に生まれ変わったらしい。
フィーゴやルイコスタのゴールデンエイジ世代を信頼していたスコラーリ監督は、守備的中盤のコスティーニャを主将に任命し、それは「ピッチ上の私の声」と言わせるほどだった。だがユーロ予選の序盤で躓いたある試合後、コスティーニャは遠征先で外出禁止令が出ているにも関わらず外出し、酔っ払い、挙句には女性と同伴でホテルに戻ってきたようだ。スコラーリはこれに激怒し代表から追放すると共に、ゴールデンエイジからの世代交代という大博打に打って出た。前回のユーロ大会直前に急遽フィーゴを代表に呼ぶなど、この世代に厚い信頼を寄せると同時に、いつかは行わなければならない世代交代のタイミングを窺っていたスコラーリは、自分の信念を貫きつつそれを脅かす存在を切る勇気を示し、ピンチをチャンスに変えて見せた。ロナウドを筆頭にナニやアンデルソン、モウティーニョといった選手が代表に召集され成長を見せているのも、コスティーニャ事件があったからとも言えることだ。

当初からの目標は来年のユーロ制覇だったオランダは、ファンバステン監督の下、急激な世代交代が行われようとしていた。ビッグクラブからだけでなく、国内3大クラブ以外に所属する選手も次々と代表に召集し門戸の広さを示していた。だが目標への通過点であったはずのワールドカップでニステルローイ、ファンボメル、ダービッツなどベテラン勢との確執が表面化し、両者の関係は修復不可能な状況にまで陥った。ここでベテランに代わる若手選手が代表に定着出来ていれば全く問題はなかったのだが、ファンバステンが選んだ選手達がことごとく期待を裏切り続け、結局のところワールドカップ、いやファンバステンが監督に就任して以降、オランダ代表に進化の跡がまったく見られていない。これは選手が期待を裏切ったといういうよりは、たかだか1試合の査定ですぐに見切りをつけるファンバステンに問題があり、ワールドカップでのベテランとの確執の原因でもある。現在ファンバステンには、特に関係者から批判が集中しており「考えを改めるべきだ」「一貫性がない」「柔軟性を見せろ」などと厳しい意見が寄せられている。

前回ユーロを制したギリシャは、現在もレーハーゲルが監督を務めている。



こう見ると、一口に世代交代と言っても各国によって状況は異なっており、時期、出来事、選手層など様々な要因が複雑に入り混じって構成されている。だが結局のところそれらの決断を下すのは監督であり、監督の資質が大半を決めているように思う。

トッティとネスタが引退したことで穴が開いたイタリア代表と、それを指揮するドナドーニ。前を向く彼らの視線の先には何が見え、ドナドーニはどんな決断を下すのだろう。



ほな、また。





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Last updated  2007.08.04 20:30:58
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