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2008.02.06
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カテゴリ: Other League
パウエルを巡ってオリックスとソフトバンクが衝突している、いわゆる“二重契約”問題。
実はサッカー界においてもこの問題があるブラジル人選手によって引き起こされているのをご存知だろうか。

その選手の名はアフォンソ・アウベス。
ブラジル出身のFWアウベスは、2004年、2005年とスウェーデンリーグの得点王に輝き、2006年、オランダのヘーレンフェーンにクラブ史上最高額の移籍金で加入した。そこでロナウド(現ミラン)の持つオランダリーグにおけるシーズン最多得点を更新する活躍を見せ、当然のことながら得点王に輝いた。それは当然ブラジル代表監督でもあるドゥンガにも届き、昨年の6月には代表デビューを果たし、9月には代表初得点を挙げている。また今年10月のリーグ戦、対ヘラクレスにおいて1試合7得点を挙げるなど、欧州の多くのクラブがアウベスには関心を寄せていた。

問題はここからである。
まず昨年12月、アウベスは同じオランダリーグの強豪AZとの契約書に移籍に関するサインをした。だが選手の移籍が正式に決まるには、移籍先クラブと選手との間だけでなく、移籍先クラブと所属下クラブとの合意も必要なのである。この点はフリーであるパウエルとは事情が違うところだが、要するにヘーレンフェーンとのAZとの間で移籍に関する合意がない限り、アウベスの移籍は認められないのである。

するとアウベス自身、今度は「ミドルスブラに行きたい」とイングランドのクラブへの移籍願望を口にしたのである。
アウベスはAZとの契約書にサインをしている。だが熱望しているのはミドルスブラでのプレーである。ヘーレンフェーンとしてはクラブの攻撃における中心選手をライバルに譲るぐらいなら、海外のクラブに譲ったほうが対戦することもほとんどなく、痛いしっぺ返しを喰らう恐れもない。そんなわけでヘーレンフェーンとミドルスブラの間で移籍交渉が合意に達し、移籍は成立したわけである。

だが納得がいかないのはAZである。


AZはヘーレンフェーンとミドルスブラとの間で合意に達した移籍を不服とし、FIFAを通じて解決を図る見込みのようだが、おそらくAZの願いは通じない。
先にも書いたように、アウベス個人とは合意に達していてもヘーレンフェーンとは合意していないわけで、その2方向で合意に達しない以上移籍は成立しないわけだから、この時点でアウベスの所属はAZではなくヘーレンフェーンなのである。そしてヘーレンフェーン、アウベスとミドルスブラの間では合意に達したわけだから移籍は成立する。後出しジャンケンだ何だと言われようが、完全合意に最初に達したミドルスブラへの移籍は動かしがたい事実なのである。

偶然にも同時期に似たような種類の問題が生じた野球界とサッカー界。
解決までの時間・方法・根拠含め、どちらがより優れた組織であるのか、その過程で白日の下に晒される。



ほな、また。





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Last updated  2008.02.07 02:01:16
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