「Life」を求めて

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2005.10.30
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カテゴリ: 弓道について
渋谷の國學院大まで応援に行ってきました。

結果は本学93中 相手校87中

よって本学の二年連続優勝昇格が決定致しましたー!

とにかく最後の最後まで手に汗握る接戦でした。
出だしはいつものように調子が良く相手校と5本くらい差をつけて勝っていたんだけど、中盤うちの選手の二人が急にガタっと崩れはじめ、一本差まで迫られそのまま終盤へ。
これまでの試合はある程度相手を引き離して、精神的に余裕のある勝ち方をしていたのでここまで競った試合に皆慣れてなかったんですよね。
明らかにチームの雰囲気が変わったのに主将が動かないようなので、主将に言って選手を集めさせました。(若干出しゃばった真似だけど、その辺は去年まで主将やってたものの采配ということで…)
以下のニ点を述べました。

・調子悪い時ってのは、とにかく皆意識が内にこもってしまいがち、でもけして一人だけで戦ってるんじゃない。常に仲間と一緒に戦っているということもう一度確認しよう。


まあ、とにかく暗い雰囲気だけは打開できました。団体戦において、現場でできる応急処置ってのは技術面の改善ではなくて、意識面の改善だけなんですね。

でも相手もうちが一度コケたことに勢いづいていて、一本差に迫られたままお互いに極端なプレッシャーを引きずったまま最後の最後の立に(野球で言うところの9回。うちは後攻でした)
最後の局面で相手校がプレッシャーに負けたのか、コケてくれて、なんとか勝ちあがることができました。

その勝負の決まる最後の立の前の一場面。

最も重要なポジション(落)をやっている三年生のG君と話しをしてたら、G君緊張のあまり、えずき出したんです「オエ」って。
まあそんなひどくはなかったんで、緊張をほぐすのに巻藁を引き始めたG君に、以前テレビで見たイチローの話しをしてあげました。

あんな大記録を打ち立てたイチローでも、プレッシャーを跳ね除けるのは不可能なんだそうです。
下手にリラックスしようとしたり、プレッシャーをあえて無視したりして打席に立つことは自分を誤魔化しているに過ぎない。
プレッシャーはそのまま受け止めるしかない、それを抱えながらも、その場の状況に試行錯誤しないと本当に上手くはなれないし、結果も残せない。
という話。

中盤に調子が一気に崩れた二人のうち一人は彼だったんですね。これまでの試合では絶好調で余裕ありすぎるほどだったんですが、やっぱ昇格のかかった試合での接戦、どんな名人でもいつも通り行くはずないんですよね。

いやあでも、イチローの話しが効いたのか、あるいは自分の中で開き直ったのか、最後はこれまでとは生まれ変わったように落ち着いた射で、全部矢を的に入れて帰ってきました。見事なまでに昇格に華を添えてくれましたね。

休日返上で行った甲斐がありましたなあ。

3部昇格おめでとうございました。



というわけで、今日試合でG君をはじめ、皆の頑張りを観ていて哲学魂を刺激されてしましました。
帰りの電車の中で携帯に速記したこと。(以下興味のある人だけ読んで下さい)


だが理論はどこまでも仮説的であって、仮説に寄り掛かりすぎるとその射はすぐに過去の時間に取り残され、新たな現実に凌駕されてしまうのである。百発成功の境地とは、何度も何度も仮説を立て続け、現実に向き合い続けること、その理論と実践の無限とも思える円環的プロセスにおいてそれらがいつか質的な変化を起こし、思惟や反省や作為が抜け去った時に初めて成功なのであろう。

また、勝負とは何か。それはプレッシャーを跳ね除けることではない。プレッシャーの中に本当の自分を見つけることなのである。真に追い詰められ、一切の身動きが取れないと感じた時、そこで初めて本当の自分が姿を見せる。
強烈な必然性を要求してくる厳しい外圧にさらされたとき、真の自分に対峙することになる。
いや、対峙できれば大したもので、大抵は自分を見失う。プレッシャーに無理に抗ったり、力みすぎても、力を抜きすぎても、本当の自分を余計に見失うことになる。
勝負をするということは、非情理な外圧に対して、さらに自分が自分自身に対して非情理になれること、それがプレッシャーを抱えつつも現状を突き破る強さであり決断である。
外圧としての必然性を我がものとした時に初めて本当の自分にであうのである。


(「本当の自分」というのは最近授業で読んでいる 中井正一『美学入門』朝日選書 参照)







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Last updated  2005.11.13 02:29:08
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優勝おめでとうございます。  
瓦割り  さん
おすすめしていただいた本のおかげで、

狙わずに射る、とか、我を捨てる、など、「道」と名のつくものには何とも言えない魅力がありますねぇ。
何はともあれ、結果が出たことは素晴らしいですね!
一番って、やはりイイものです。 (2005.10.31 19:21:25)

Re:優勝おめでとうございます。(10/30)  
英治A  さん
ありがとうございます、すでに引退した身ですが嬉しいものは嬉しいですね。

瓦割りさん、ご無沙汰しております。

小難しいこと言ってたので弓道が複雑なものになってしまってたかもしれませんね(汗)
「弓」ってのは一つの媒介にすぎなくて、本質はやっぱり「道」のほうなんでしょうねえ。

人生の現実を東洋的に表現すると「道」と言うんでしょうか。

瓦割さんのサイトにもまたお邪魔させて頂きますね。 (2005.10.31 22:20:36)

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