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2008年09月20日
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 私たちの身体には、身体にとって異物であるもの(抗原またはアレルゲン)が体内に入ったとき、それに対抗する物質(抗体)を作って、抗原を排除するシステムが存在します。
 このシステムの反応を免疫反応といいます。これらの反応は、抗原に対して適切に機能すれば、「生体防御」となります。しかし、過剰に反応し、生体防御の範囲を「逸脱」して我々の体に対して障害的に作用することがあります。
 このような免疫機能に基づく障害反応を、ご存じのようにアレルギーといいいます。

 これらのアレルギーの抗原(原因物質)は、玉子、マヨネーズ、乳製品、チーズ、小麦製品、日本そば、ピーナッツ、エビ、かになどの食品類と杉花粉やダニの死骸などさまざまなものがありますが、精神的ストレスも抗原になります。

 トラウマとは、ギリシャ語で「傷」を意味します。その意味は、個人にとって心理的に大きな打撃を与え、その影響が長く残るような体験、精神的外傷、外傷体験のことを言います。

 以前に「親のトラウマは単なる上下関係です。」と日記の「トラウマ完結篇」で述べましたが、『平常心・強い心』強化プログラムの開発にあたり、親子関係を探っていくなかで新たに認識された通常の親子関係は、トラウマ(心の傷)ではなくて、むしろ『アレルギー』と名付けるのが良いのではないかと思いました。

 DVなど暴力が介在したり、性的な問題を孕(はら)む場合にはPTSD(心的外傷後ストレス)となりますが、通常の親子関係では子供は心に傷を受けるほどではなく、親の普段の何気ない行為・行動がアレルギーの元であるアレルゲン(抗原)となって子供の心を悩ませます。

 自尊心高く、強い心で、しかも強い意志を持ってこの世に生を受け、意気揚々と歩みを始める赤子。
 しかし赤子は、純粋無垢(むく)で怖いものなど何もなく、これから歩んでいく人生が「嵐の大海へ放り込まれた一艘の小舟のようなもの」とは露知らず、20数年前にこの世に先乗りして、人間的に未成熟な二人の男女が「自分の親なんだ」と後で知ります。

 赤子は、未成熟な二人の男女(親)の行為に目を見張ります。大きな声で、怖い顔をして話をしています。
 いつも側にいて面倒を見てくれている人の顔が「バシッ」と音がして横に振れているときもあります。後で分かりますが、お母さんが『喧嘩』で殴られていたのです。
 低い、大きな声で話す人は父親でした。二人の喧嘩を目の当たりにした赤子は『恐怖』という感情を心に刻みます。

 母は、夫(父親)から受けるストレスを何も知らない(と思っている)成長した赤子にぶつけます。時には髪の毛を引っ張り、外へ追いやったり、ぶったりします。大声で否定するときもあります『ダメ』『バカ』と。
 少し大きくなった子供の脳は充分発達していて、思考力も、記憶力もあるのですが、小さい子供はなにも分からないと思っている親は、我が子供をペット扱いします。

 子供はペットだから自分(親)の機嫌がいいときは可愛がりますが、自分の機嫌が悪いときは、子供のことを無視するし、ストレス発散の材料として無茶なこともしますが、ここでも『恐怖』が子供の心に刻まれます。

 親は子供を自分のストレス発散の道具としていますが、子供も成長していますので、ある日ペットであるはずの我が子供が噛(か)みついてきました。ペットから反抗されたのです。
 親はビックリします。ここで親が子供を恐怖に感じ、一人の人間として扱おうとしますが、子供へ恐怖感を与える回数が減るだけです。

 親が、子供から恐怖感を覚えてからは子供の扱いに注意しますが、それまでに子供が親から受けた仕打ちには酷いのがあり、子供はそれによって一生悩まされます。

 しかし、多くの子供達は親から受けた『恐怖』、親への『怒り』『恨み』などを心の奥深くへ押さえ込んでしまいます。
 親が怖いので、恐怖心、怒り、恨みなどを出せないので、「お母さんが好き」などと無理矢理思いこんで、怒りの感情と調和をとります。

 純粋無垢だった赤子ゆえに親の全ての行動が抗原となっています。
後に、親から受けた行為を無意識にでも再体験すれば、アレルギーのように身体が拒否反応を起こします。

  未熟な親の行為・行動がアレルゲン(抗原)となっていて、子供が成長過程で出会うさまざまな人のうちで、アレルゲン的行動を取る人にアレルギー反応を示し、「イヤな人」「嫌いな人」と拒否反応を示しますが、これらの人は『親の鏡』です。
 自分によく似た人を嫌うと言われていますが、実は、親の鏡だったのです。親へのアレルギー反応が出ているのです。男性は父親の、女性は母親の写し鏡です。

 精神的アレルギー反応(感情鈍麻性反応)
○友人関係を鬱陶しいと感じるようになる。
○配偶者や恋人との関係が以前ほど親密なものでなくなる。
○新しい人間関係を作りなおすことを躊躇する。
○「こんな思いをしながら どうして生きていなきゃならないのか」という気持ちが芽生える。(絶望感を伴う慢性・反復性の抑鬱状態)
○「人生なんて何も面白いものはない。生きる価値なんてない」という感覚になる。
○身体的にも精神的にも痛みの感覚が鈍麻したり なくなってしまったりする。
○人間関係での信頼が失われ、閉じこもりの精神になってしまう。
○家族、隣近所、友達に相談できなくなる。(孤立化してしまう)
○身体のどこかが、いつも具合が悪い=心身症
○情緒的に麻酔をかけられているような状態になる。(感情反応の遮断、失感情症)

 以上の精神的アレルギー反応は、子供が親に反抗するまでの期間、人間的に未成熟な親が子供に示した態度・行為が『恐怖体験』として心に刻まれて、その行為を再体験するごとに心が弱くなっていった結果のことです。
 感情鈍麻性反応はトラウマが原因なのではなく、『心が弱い』から多くのことに堪えきれないのです。 
 映像思考型の人は、昔の出来事がすぐに思い起こされるので、恐怖を再体験しやすく、精神的アレルギー反応が強く出やすいです。(パニック障害)







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最終更新日  2008年09月21日 01時34分43秒
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