私の根幹を支えて頂いた11人の恩人 0
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◆ 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ^-^◆ 給料って何か? 考えたことある? [7・最終章] <Renewal>小方「なるほど……考えてみるとこの課題は深いですね……。阿武「ええ、普段は簡単に考えていますけどね……。 一度、給料を払う側の立場に立って考えてみると、 幅が広がりますね」小方「阿武さん、今、気付いたんですが定年を迎えた場合に、 再雇用の制度がありますよね。 あの場合、大抵の場合が仕事の量も質も変わらないのに、 給料は大幅にダウンするんですよね。 これも『会社との間であらかじめ約束した金額を支払う』 ということになるんでしょうね」 阿武「そうですね、現状の定年制度の下での再雇用制度は、 それらを納得して入社、あるいは継続勤務することに、 なりますから、制度の通りに運用されるわけです。 不満な方は、さっさと辞められていますよね」小方「現実を見ると、少し矛盾を感じますよね……」阿武「定年延長の課題などと絡めて変化していくんじゃ ないでしょうかね。なにしろ、人手不足の流れですから。 企業として、再雇用の人達でも絶対に辞めて欲しくない 場合は、現在でも厚遇しているところもありますね。 言われるように、この種のケースは 『あらかじめ約束した金額を支払う』の範疇で説明する ことになりますね……」小方「これって、或る種年齢差別ですよね……」 阿武「昔は常識的だったので、大半の方が差別とは考えずに 受け入れられたんでしょうね。若者が多かったので、 彼らに雇用の機会を与える事の方が社会の優先でした。 昨今は、平均寿命も大幅に延びて少子高齢社会ですから、 国家的に改善の方向に向くのかもしれませんね……」小方「同じ60才の方でも、昔と今では随分違いますよ。 昔の童謡に『村の渡しの船頭さんは今年60のお爺さん』 というのがありました。『渡し舟』の時代ですが(^-^)」阿武「現代は、60歳と云ってもまだまだ若いですよね。(^-^) 世界的に見て見ますとね。 国連の世界保健機関 (WHO)の定義では、65歳以上の 人のことを高齢者としています。65~74歳までを 前期高齢者、75歳以上を後期高齢者と呼びます。今や、 日本での高齢者の割合は20%にもなって、 世界でも最も高い水準なんです」 小方「そうらしいですね。祖父の頃は定年が55才だったと 聞いたことがありますが、今言われた、WHOの定義は、 日本ではいつ頃採用したんでしょう?」阿武「1989年に高齢者を、それまでの60歳から65歳と する改正法案を国会に提出して受理されています。 日本が高齢者は65歳以上とするWHOの定義を 採用した時点では、平均寿命は、確か79才弱だったと 思います」小方「現在の、男女の平均寿命は何歳なんですか?」阿武「84才強です。そろそろ高齢者の定義を70歳にしても良い 時期かもしれません。制度って人が決めるものだから、 その時代の状況との関数でもある訳ですからね……」小方「そうなってくると、先ほどの定年の方の再雇用問題だって、 より改善されていきますよね」 阿武「小方さんが定年される頃には、 きっと、そうなっていますよ。 それではここで、ちょっとまとめてみましょうかね。 給料とは、 ◆ 事業体が、雇用契約を結んだ相手に対し、 ◆ 本人の仕事の出来栄えや将来の貢献の可能性を勘案し、 ◆ その事業体の支払い能力に応じて、 ◆ 本人との間で、あらかじめ契約(約束)した額を、 ◆ 決められた日に、 ◆ 本人に支払うものである ※ 給料の増減に関しては、厚生労働省管轄の基、 主に事業体サイドの裁量によって決められる。 と、まあ、こんなもんですかね……」 小方「なんか、凄いことになったなぁ。 何の気無しに貰ってたけど……。 阿武さん、今日は勉強になりましたよ。 塩路先輩もよく教育しておきます」阿武「いやいや、当たり前のことなんですよ。 大それたことではありません。ただ、時には物の本質を、 整理してみるのも悪くありませんね。 さて、そろそろ帰るとしましょう」小方「ありがとうございました……………(^。^)」 <完> ※ 本シリーズのご愛読、ありがとうございました。人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ======================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 14年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2020/06/15
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◆ 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ^-^◆ 給料って何か? 考えたことある? [6] <Renewal>阿武「仕事って結果的に成功する事もあれば、 逆に失敗する事だってあるじゃないですか……ね?」小方「はい、それは確かに……」阿武「場合によっては、 会社に損失を与える事だってありえますよねー」小方「……そうですね」阿武「しかしながら、狙った成果が出なかったからといって、 その都度、給料を支払わなかったり減額したりは、 しませんよね……会社は。 極端な言い方をすれば、 成功したって失敗したって給料は支払われます……。 それが一般的ですよね……」小方「そうか……、そうですねーー。何故だろう? 人事部門からあらかじめ通知のあった『支払い給与額』 に従って、きちんと貰えますね。 ボーナスには影響する場合があるけど……、 給料はちゃんとくれるなぁ……(゜-゜)」 阿武「今迄話してきた給料は何かという定義の中の 『仕事の出来栄えに応じ』というのは未熟という事に なりますね。つまり『あらかじめ約束した金額を支払う』 という考えが必要な感じですね………(^-^)」小方「なるほど、そうですね。そうなっていますね。 付け加えることにしましょう……」阿武「小方さん、大分煮詰まってきましたね。(^。^)」小方「はい…………、今の件ですが、従業員ではなくて、 経営者の場合は、業績によっては無給になったり、 或いは減額されたりするんでしょう……?」阿武「ええ、昔はそうだった様ですが最近は変わってきました。 昔は経営者は原則的には、利益配分を貰うという考え方 でしたから、業績の良い時は給料が良い代わりに、 悪い時は極端に悪いという時代がありましたね……」小方「確か、以前はそう聞いていました……」阿武「一方、従業員の給与の場合は、 労務費というコストで認識されていまして、 会社が赤字でも、ある程度保障できる様にしてあります。 安定的で且つ継続的な事業活動が極めて重要ですし、 従業員にも安心して長く勤めて欲しいというのが、 従来の産業界の流れでした……」 小方「そう云えば、昔から、永年勤続は『表彰に値する』 立派なことだったんですもんねぇ……」阿武「仰る通りです。社員の定着率はその会社の良否を決める ひとつの物差しでもありました。 現代でもその感覚は、消え去ったわけではないですね」小方「今や世の中、転職ブームの様に見えますが、本質は、 さほど変わっていないんでしょうね。 ところで阿武さん、初任給の話に戻って良いですか?」阿武「ええ、何でしょう?」小方「金額の決め方なんですが、決める側も大変でしょうね」阿武「そうですね。確かに……、就職活動をしている人達に とってみれば、相当に関心の深いことですからね……。 沢山出せば、応募者も増えるのでしょうが、 経営状況や既に働いている社員達とのバランスとか……、 大変です……」 小方「社会的なバランスというか、身の丈に合った決め方を するんですね……」阿武「基本的にはね、その事業体がどんな資質の人を求めて いるかが大切ですよね。それにお金を払う訳だから……」小方「はい、確かに……」阿武「例えば、求めているのが、現場の技術職候補なのか、 総務や経理の事務スタッフ候補なのか、或いは、 営業スタッフ候補なのか、又、経営幹部候補なのか? それらによっても初任給のレベルは変わりますよね。 そういう、職種別採用制度を取っている所もあります」小方「そうなんですね。 今言われたような職種の全体に共通する、 リーダーシップ能力、コミュニケーション能力、 問題解決能力などのレベル・可能性も見たいですよね。 そういった能力の備わり具合が、 学歴である程度判定できますから、基本、学歴を基準に するんですかね……?」 阿武「そう言う事でしよう。 学歴は年齢(人生経験)でもありますから、 理には適っていますね。 それらの潜在能力も含めた能力レベルによって、 初任給をランク付けするんですが、殆んど、 学歴を物差しに行っている事業体が多いですね。 確かに、夫々数年の大きなコストをかけているし、 真面目にやっていれば、 身に付けているものはあるはずですからね」小方「年齢や、学歴に関係ない初任給の決め方をしている 会社もあるらしいです。以前聞いたことがあります。 それはその経営者の考え方なんでしょうね。 欲しい人材が採れれば……それで良いんですね」阿武「ははははっ、そうですね。 すべては、雇うものと、雇われるものの契約ですからね。 考え方が合わないと思えば、合う会社を探せばよいと いうことです。そしてどこかで折り合いをつける……。 …………と、いう事ですかね……」 <続く>人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 =========================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 14年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2020/06/10
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◆ 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ^-^◆ 給料って何か? 考えたことある? [5] <Renewal>小方「阿武さんの仰る通り、採用の担当者に求められる能力は、 まさに、神わざ的なものになってしまいます。 わずかの書類と短い面接で決めなきゃなりません……」阿武「現在はどうか知りませんが、昔、ソニーさんなんかは、 採用試験を数日間の合宿でやっていた事があります……」小方「……!!……合宿ですか?…………凄いな。 それで、より確からしい見方は出来るかもしれませんが、 ……それとても限界がありますよね……。 受験する方も大変だな―――(^-^)」 阿武「ええ、採用に関しては昔から難題山積みですよ。 事業体としては、未知の者への投資の覚悟でもあります。 現在、多くの会社が採用している方式は、あらかじめ 学歴別に異なった初任給を設定して、それを公表し、 納得のいった方が受験をし、合格すれば入社する、 というのが大半ですね……」小方「変な事を言うようですが……例えば高校卒の人が、 大学卒の初任給の額を欲しいと言っても良い訳ですよね。 自信があれば……。只、相手の会社との間で、 折り合いがつくという保証は、殆んどありませんが……」 阿武「会社としても殆んど初対面の人達に対して、大きな賭けは しにくいでしょうね……。 規定の試験を突破し入社して、実務の成果が見えてきて、 初めて、徐々にリアルな能力主義的運用に乗せて行くと いう事でしょう。十分な観察を踏まえてね……」小方「そうすると……阿武さん、さっきの話に戻しますよ。 入社一年目の社員で、仕事の成果には殆んど差が無いにも 関わらず、初任給の関係で大目に給料を貰っている人達は 自覚が必要ですね……」阿武「ほう(^。^)……どんな自覚と思われますか?(^-^)」小方「学問等を通じて自分が今までに蓄積してきたものや、 自分の潜在能力を、会社に買われていると言う事を、 よく自覚しておく必要があると思います。そして、 業績に於いて可能な限り早く、一歩も二歩も抜け出して 行かなければなりません……」 阿武「(^-^)……そうです。その通りです。 専門学校等で、技術技能訓練を受けた人達が一緒に居る としたら、数年間は、どうしても実務の成果の逆転現象が 起こる事さえありますよね。 スタートラインで、上位の評価をされた人達には、 相当のプレッシャーになるでしょうが、視点を ちょっと先に置いて、きちんと考える必要があります」小方「ルール上、低い設定の評価で入社した人達は、 逆に実力の見せ所となるわけですね……」阿武「ええ、こう話してくると、給料を説明する言葉の中に 『仕事の出来栄え』だけでなく 『将来の可能性を加味して』というのを 付け加える必要がありそうですね……」小方「可能性………ですか」 阿武「可能性に金を払うということが、最も明快に分かるのは 新入社員研修ですがね……」小方「えっ?………ああ、そうか。 彼らはほとんど何にも実務をしてませんね。 それでも給料日には、ちゃんと支払われる訳だ。 ……なるほど」阿武「そうですね……。それから小方さん。 もうひとついいですか? 『仕事の出来栄えに応じ』というので、 まだ、ちょっと、引っかかることがありましてね」小方「えっ?…………何でしょう?」 <続く>人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 =========================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 14年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2020/06/05
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◆ 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ^-^◆ 給料って何か? 考えたことある? [4] <Renewal>塩路「ZZZZZZZZZ…………(-_-)zzz」阿武「ホントだ。 ははははっ……。そっとしときましょう。(^。^) じゃー小方さん、ここで加えて聞きますけどね!」小方「えっ! まだ何かあるんですか?」阿武「だって……中途半端は嫌でしょう!! 小方さん!」小方「ハイ! 勿論!!」阿武「ふふふふっ…………。(^。^) 良いですか? 短大を出て入社して一年目の人と、 大学を出て入社して一年目の人で、 担当の仕事が専門的で、経験を要する様な場合には、 一年目位では仕事の出来栄えに、 ほとんど差が無いって事はありませんか? 可能性としての話ですが……。どうでしょう?」 小方「ありますよ。……そういうことは多々あります」阿武「でも、給料の支払額は違いますよね…………」小方「それはですね。学歴に関係なく初任給が同一であれば、 違わないと思います。 しかし、大抵の場合、初任給に格差がありますから、 当然支払額も違ってきますね……」阿武「ほうーー、それじゃー『仕事の出来栄えに応じて支払う』 という言い方は未熟だということになりませんか?」 小方「うーん……、……そうか……。 初任給とは何か?……という事になりますね。 うーん、難しくなってきたなあ……。 もう……阿武さんと話してると段々、難しくなってくる。 …………(-。-) フゥ~~」阿武「(*^。^*)なーに、小方さん。簡単な事ですよ。 難しく考えるから難しくなるんですよ。こういうことは。 生活実感としてとらえて普通に考えましょうよ」小方「……生活実感……デスか?」阿武「そう……、例えばこの場合は、貴方が会社の社長で、 社員を採用するって、考えれば良い訳でしょう……。 まだ、小方さんの会社の仕事を、一度もした事の無い、 そんな全く未知数の人達を採用するわけです。 その際の判定について……どんな風に考えますか?」小方「……うーん……(-_-)」 阿武「受験してくる彼らの現状の能力を、判定するだけじゃなく 潜在能力も見抜かなければならない訳でしょう。 ……当然、何か材料が必要ですよね。材料……。 判断するための………ね」小方「……はい、そうですね……。手掛かりが要りますね」阿武「……良いデスか?その判断材料として、受験者が、 これまでに身に付けてきた知識とか技術の度合いとか、 経験の深さなどを見るのでしょうが………」小方「ええ……」阿武「どの様な学校に、どのくらいの期間通っていて、 何を学び、どの程度の成績だったかというのは、 ひとつの有力な物差しとして見れる訳ですよね……。 能力や努力を判定する際の……」 小方「うーん……。 一般的には、確かにそうかもしれませんが……、 ……でも阿武さん、あえて言わせて貰えばですね……、 学歴だけでは分からない部分も有りますよね。 かの松下幸之助さんや出光佐三さんとか、 田中角栄さんとかは小、中学校卒ですもんね」阿武「ははははっ……それを言うなら、 日本の2,700年近い歴史の中で大学が設置されて、 ほんの150年も経っていないんですよ。 ……ははははっ……。(^。^) まぁ、それはさて置いて、何事にも必ず例外はあります。 ……良い面での例外的人物を、しかと見抜いて登用して いくというのが、本当は、理想的なんでしょうが……ね。 その時の、採用担当者に求められる能力は、まさに、 神わざ的なものになってしまうでしょうね……」 <続く>人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 =========================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 14年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2020/06/02
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◆ 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ^-^◆ 給料って何か? 考えたことある? [3] <Renewal>小方「……同じ労働?……ですか?」阿武「ほら……車の運転手さんとか、 お宅の会社のプログラマーの人とか……、 会社は違っても、ほとんど同じ労働をしているケースが、 あれこれあるじゃないですか……世間には、ねっ!」小方「ええ、ええ…………あります……が……(-_-)」阿武「給料が労働の対価と言う事であればですよ……、 皆に同じ額が、支払われなければいけませんよね。 …………でも、そうなってませんよ……」小方「うーん……。そうきましたか。ふふふふっ……。(^-^) 阿武さんそれはですね。企業毎にその実力というか、 利益の度合いというか……、 支払い能力に違いがあるからですよ……」 阿武「なるほど、そういうことですか……。 それじゃ、単純に労働の対価っていっても、 『同じ価値の労働〓同じ対価』ではないんですね。 所属している企業の支払い能力によって、 貰える額は違ってくるんですね……そういう事ですか?」小方「…………そっ、そうです……(^_^;)」阿武「小方さん、……これって極めて当たり前の事として、 人々に理解されていますよね。 誰も疑わないし、大抵文句も言いません。 第一、企業によって既に初任給が違いますもんね……」小方「ええ、ええ、そういう事です……」阿武「それじゃ、小方さん、もっと突っ込みますよ。 同じ会社の中で同じ様な仕事をしているのに、 支払い金額が違うのは何故なんですか? 『支払い能力』と言う意味では、 同じ社内ですから条件は全く一緒のはずでしょう……?」 小方「……それはですね。 それは……同じ仕事であってもですね……。 ……………例えばですよ…………、 プログラムを組むという仕事をしていたとしても……、 それぞれのキャリアとか……、 仕事を遂行する能力の違いとかから、 仕事の出来栄えに差があるからじゃ無いんですか? 大抵の場合……。そういう事でしょう……? …………ねっ。……そういう事です。(^_^;)」阿武「えっ?ということはですよ……小方さん、 給料とは何かを説明する言葉の中にですね、 『仕事の出来栄えに応じた額を支払う』という文言を 付け加えなければならないかな……?」小方「ああ、そうか……そういうことになりますね。 まっ、出来栄えについても企業側の独断ですがね……」阿武「それじゃー……小方さん、これまで二人で挙げたものを すこし、整理してみましょう。給料とは、まず 『企業が、雇用契約を結んだ相手に対して支払う』 良いですね?」 小方「そうです。官公庁その他という事もありますから、 事業体と言った方が良いかな……?契約が必要です。 ボランティアでは給料は貰えません」阿武「ははははっ……。小方さん、乗ってきましたね。(^。^) 二つ目は、『本人の仕事の出来栄えや将来の貢献の 可能性を勘案して決めた額を支払う』で良いですね?」小方「グーーです。(^-^)雇い主の独断ですがね…………(>_<)」阿武「…………そして、三番目が、 『その事業体の支払い能力に応じて支払う』……と、 ここまで来ましたよ……小方さん」小方「そうですね。大体こんなもんかな……。 あれっ、(゜_゜) 塩路さん、とうとう眠っちゃいましたよ……ふふふっ」 <続く>人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 =========================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 14年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2020/05/29
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2020/05/25
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◆ 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ^-^◆ 給料って何か? 考えたことある? [1] <Renewal>阿武「 とある企業の知り合いの部長さんから、 相談を受けた事があります。 彼の部下についての話でしたが、毎月一度、年に二度、 厄介な問題が発生すると言われるのです。 その部下というのは優秀なエンジニアで、 大手企業に派遣されて仕事をしていました。 相手企業内のIT環境で、社員の方々と連携しながら、 もう3年も活躍しているそうです。 厄介な問題とは、給料日と、ボーナス支給日です。 連日、同じ環境のもとで同じような仕事をし、 同じような成果を出している人たちが、 所属する会社の違いで、受け取る報酬が異なるわけです。 当然の事なのですが、特に、お客様が大企業の場合は、 その差も大きくなります。 特にボーナス等は、驚くほどの格差があって、 本人達は落ち込みます。 その対応に苦慮していたという訳です。 『給料』とは何かを自社の社員に徹底理解させる事は、 とても大切な事の一つなのです。 これから、このテーマをシナリオ風にまとめたものを 披露していきたいと思います。(*^。^*)」============================= 阿武「塩路さんは良い給料頂いてるんでしょうねぇ……。 優秀ですからねぇ……」塩路「えっ?ハハハハッ……、給料ですか? 良いって言ったって、そこそこですよ。ハハハハッ……」阿武「あれって何だろう?なーんて考えた事無いでしょうね? 無いよね…………きっとね」塩路「えっ、給料……給料がですか? 何だろうって……??」阿武「はい、給料ってそもそも何だろう?……ナーンテ」塩路「私ね、そういうのに拘りませんから………ハイ。(-_-)」阿武「ほう……?そうですか? これはちょっと意外ですねぇ。 自分の能力の値段に興味が無いという事ですかね? ……自分の力の価値に……」 小方「阿武さん、阿武さん! だって塩路さんは自分の能力には値は付けられないって、 常々言っておられるんですよ。……ねっ、塩路さん。 だからね、会社がくれる分だけ貰ってやるって……。 もし不満になったら辞めるんだって………(゜_゜)」塩路「まぁまぁ……小方、いいから、いいから……( ̄ー ̄)」阿武「へえー……、塩路さん、凄い自信なんですね…………」塩路「いや、いや阿武さん。 自分の能力の価値に興味があるとか無いとかという、 そんな事よりも……、こう、なんと言うか、そのう……、 やり遂げるべき任務とか、目標として、 仕事に取組んでいるんです。だから、 自分がその第一人者でありたい、はたまた最高の 能力を有したいって考えるタイプなんですよ。 ………私って……」 阿武「ふーん……なるほどね。(^。^) 塩路さんって仕事柄、技術的な追求欲が強いんですか? ……ねっ?」塩路「欲?……ですか……いや、まぁ、……欲かな。 うーん……かもしれませんね……欲…ねぇ……(-_-)」阿武「金銭に欲のある人はね、 商人とかになって銭儲けする道を選べば良いし……、 名誉欲のある人は先生と呼ばれる道を歩めば良いし……、 塩路さんは技術的な追求に欲があるんだったら、 研究者の道を選んだ方が良かったのかな……? って思います……が (^-^)」塩路「うーん……、言われるように確かに考えた事はあります。 でも、何かちょっと違うんですよね……。 私って、中途半端なのかもしれませんけどね、 企業での具体的な商品や、システムの開発業務に、 興味を持ちました……」 阿武「そうですか……。 でもまだお若いから、これからどう変化していくか、 分かりませんね。西欧なんかでは、40代後半から、 研究者の道を選ぶ話だって聞きますからね。 でもね塩路さん、しつこい様ですが、 今現在はあなたは企業に属しているんだから、 自分の契約金くらいには、もちょっと、 興味を持っても良いと思いますよ (^-^)」塩路「えっ?……契約金?……ですか(゜-゜)給料がねぇ……。 まあ、そう言われればそうでしょうがね…………。 どうもねぇ………」阿武「人の能力に対して、絶対的な評価を下すのは難しいし、 初めから世の中に絶対正しい評価なんて、 存在しないのかもしれませんがね……。 所属している企業の中での、貴方の相対的な能力の評価を ベースにした契約金ですよ。給与所得は……(^-^)」 塩路「……そうですかね……。 阿武さん、いやーどうも……、こういう話、苦手でして、 おい、小方! 黙ってないで何とか言えよ。えっ? <`ヘ´> 給料って何だ?給料!」小方「えっ?給料ですか?そんなもん簡単ですよ。 労働の対価に決まってるじゃないですか……(^_^)v」 <続く>人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 =========================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 14年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2020/05/21
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^-^◆給料って何か? …判って働こう[下]塩路「ZZZZZZZZZ…………」阿武「ホントだ。ハハハハッ…。 そっとしときましょう。 じゃー小方さん聞きます けどね……、 短大を出て入社して 一年目の人と、大学を 出て入社して一年目の人で、担当の仕事が専門的で、 かなりの経験を要する様な場合には、一年目位では 仕事の出来栄えに、ほとんど差が無いって事は ありませんか?可能性としての話ですが……」小方「ありますよ。……そういうことは多々あります」阿武「でも、給料の支払額は違いますよね…………」小方「それは、初任給が同一であれば違わないと思います。 しかし、大抵の場合、初任給に格差がありますから 当然支払額も違ってきますね」阿武「じゃー『仕事の出来栄えに応じて支払う』という言い方は 未熟だということになりませんか?」小方「うーん……、……そうか……。初任給とは何か? という事になりますね。うーん、難しくなってきたなあ。 もう……阿武さんと話してると段々、難しくなってくる。 …………フゥ」阿武「なーに、小方さん。簡単な事ですよ。難しく考えるから 難しくなるんですよ。 生活実感的に普通に考えましょうよ」小方「……生活実感……デスか?」阿武「そう……、例えばですよ、あなたが会社の社長で人を採用 するって考えれば良い訳でしょう……この場合は……。 まだ、小方さんの会社の仕事をした事も無い全く未知数の 人達に対する採用の判定について、どう考えますか?」小方「……うーん……」阿武「受験してくる彼らの現状の能力を、判定するだけじゃなく 潜在能力も見抜かなければならない訳でしょう。 ……当然、何か材料が必要ですよね。材料……。 判断するための………ね」小方「……はい、そうですね……」阿武「……良いデスか?……その判断材料として、その人が これまでに身に付けてきた知識や技術の度合いや、 経験の深さなどを見るのでしょうが………。 どんな学校に、どのくらいの期間通っていて、何を学び、 どの程度の成績だったかというのは、ひとつの有力な 物差しとして見れる訳ですよね…………能力判定の……」小方「うーん……。……でも阿武さん、あえて言わせて貰えば ですね……、一般的には、確かにそうかもしれませんが、 学歴だけでは分からない部分も有りますよね。 かの松下幸之助さんや出光佐三さんとか、田中角栄さん とかは小…中学校卒ですもんね」阿武「ハハハハッ……それを言うなら、日本の2,700年近い 歴史の中で大学が設置されて、ほんの100年とちょっと ですよ。……ハハハハッ……。 まぁ、それはさて置いて、何事にも必ず例外は あります……。 ……良い面での例外的人物を、しかと見抜いて登用して いくというのが、本当は、理想的なんでしょうが……ね。 その時の、採用担当者に求められる能力は、まさに、 神わざ的なものになってしまうでしょうね」小方「そうです……わずかの書類と短い面接で決めなきゃ ならないわけです………」阿武「現在はどうか知りませんが、ソニーさんなんか採用試験を 数日間の合宿でやっていた事がありますね」小方「……!!……合宿ですか?……それで、より確からしい 見方は出来るかもしれませんが、……それとても限界が ありますよね」阿武「ええ、現在、多くの会社が採用している方式は学歴別に 異なった初任給にして、それを公表して納得のいった方に 受験・入社してもらうというのが大半ですね」小方「……高校卒の人が、大学卒の初任給の額を下さいと 言ったって良い訳ですよね。自信があれば……。 只、相手の会社との間で、折り合いがつくという保証は ありませんが……」阿武「入社して、その人の仕事の成果が見えてきて、徐々に、 リアルな能力主義的運用に乗せて行くと言う事でしょう」小方「そうすると……、阿武さん、さっきの話に戻りますが、 入社一年目でですね、仕事の成果には、ほとんど差が無い にも関わらず、初任給の関係で大目に給料を貰っている 人達は、自分が今までに蓄積してきたものや、潜在能力を 買われていると言う事を、よく自覚しておく必要が ありますね。可能な限り早く、一歩も二歩も抜け出て 来なけりゃいけない訳だ」阿武「……そうです。その通りです。専門学校で、技術技能 訓練を受けた人達が一緒に居るとしたら、数年間は、 どうしても仕事の成果の逆転現象が起こる事さえあり ますよね。スタートラインで、上位の評価をされた人達に は、相当のプレッシャーになるでしょうが、視点を ちょっと先に置いて、きちんと考える必要があります」小方「ルール上、低い設定の評価で入社した人達は、 逆に実力の見せ所となるわけですね……」阿武「ええ、こう話してくると、給料を説明する言葉の中に 『仕事の出来栄え』だけでなく 『将来の可能性を加味して』というのを 付け加える必要がありそうですね……」小方「可能性………ですか」阿武「可能性に金を払うということが、最も明快に分かるのは 新入社員研修ですがね……」小方「えっ?………ああ、そうか。彼らはほとんど何にも仕事を してませんね。それでも給料日には、ちゃんと支払われる 訳だ……なるほど」阿武「そうですね……。それから小方さん。もうひとついい ですか? 『仕事の出来栄えに応じ』というので、まだ、 ちょっと、引っかかることがありましてね」小方「えっ?…………何でしょう?」阿武「仕事には成功もあれば失敗だってあるじゃないですか。 会社に損失を与える事だってあります。でも、狙った 成果が出なかったからといって、その都度、給料を 支払わなかったり減額したりはしませんよね」小方「そうか……、何故だろう?人事部門からあらかじめ通知の あった支払い給与通知に従って、きちんと貰えますね。 ボーナスには影響する場合があるけど、給料はちゃんと くれるなぁ……」阿武「『あらかじめ約束した金額を支払う』という考えが必要な 感じですね…………」小方「経営者は、業績によっては無給になったり、或いは、 減額されたりしますねぇ……」阿武「最近、少し変わってきましたが、経営者は原則的には 利益配分を貰う訳ですから、業績の良いときは 良い代わりに、悪い時は悪い訳でしょう。 従業員の給与の場合は、労務費というコストで認識されて いて、会社が赤字でも、ある程度保障できるようにして あります。安定的・継続的な事業活動が極めて重要ですし 従業員にも安心して長く勤めて欲しいというのが、 今までの産業界の流れでした」小方「そういえば、昔から、永年勤続は『表彰に値する』立派な ことだったんですもんねぇ……」阿武「小方さん、ちょっとまとめて見ましょうか。 給料とは、 ◆ 企業が、雇用契約を結んだ相手に対し、 ◆ 本人の仕事の出来栄えや将来の貢献の可能性を勘案し、 ◆ その企業の支払い能力に応じて、 ◆ 本人との間で、あらかじめ契約(約束)した額を、 ◆ 決められた日に、 ◆ 本人に支払うものである」小方「なんか、凄いことになったなぁ。何の気無しに貰ってた けど……。阿武さん、今日は勉強になりましたよ。 塩路先輩もよく教育しておきます」阿武「いやいや、当たり前のことなんですよ。大それたことでは ありません。ただ、時には物の本質を整理してみるのも 悪くありませんね。さて、そろそろ帰るとしましょう」小方「ありがとうございました……………」 <完>========================================================================================◆◆ホームページランキングに参加しています。 他にもステキなブログがありますよ。 ランキング表を見に来て下さ~い◆◆クリックして~~ ( ^-^)
2006/12/19
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^-^◆給料って何か? …判って働こう[上]阿武:皆さん、IT系の事業で ソフト開発については、 その仕事の性格上、 お客様の職場の中に、 或る期間滞在して、 職務を行なうという事が数多くあります。 お客様企業の現場から条件を提示する人、又システム部門 のプランナーや、コンピュータ関連の環境状況など等と、 密接な連携を取る必要があるからです。 加えて、リアルにフィードバックしなければならない、 とても重要な連携プレーを必要とされる為でもあります。 月に一度、年に二度、厄介な問題の発芽環境がここに あります。…………給料日と、ボーナス支給日です。 連日、同じような環境で同じような仕事をし、同じような 成果を出している人たちが、夫々の所属する会社によって、 当然、受け取る報酬が異なるわけです。 特に、お客様が大企業の場合が多く、給与格差は驚くほど のものがありました。 『給料』とは何かを、我が社の社員に徹底理解させる事は とても大切な事の一つだったわけです。 以下は、その教育の過程をシナリオにまとめたものです。============================阿武「ところで塩路さん、良い給料貰ってるんでしょうねぇ…。 優秀だから……」塩路「えっ?ハハハハッ……、給料ですか?良いって言ったって ……そこそこですよ。ハハハハッ……」阿武「あれって何だろう?……なーんて考えた事無いでしょうね? 無いよね…………」塩路「えっ、給料……給料がですか?何だろうって……??」阿武「はい、給料ってそもそも何だろう?……ナーンテ」塩路「私ね、そういうのね。こだわりませんから…………ハイ」阿武「ほう……?これは意外ですね。自分の能力の値段に興味が 無いという事ですか?…………力の価値に……」小方「阿武さん、阿武さん! だって塩路さんはですよ、自分の 能力には値は付けられないって、常々言ってんですよ。 だからね、会社がくれる分だけ貰ってやるって……。 もし不満になったら辞めるんだって………」塩路「まぁまぁ……小方、いいから、いいから……」阿武「へえー……、凄い自信なんだ…………」塩路「いや、阿武さん。能力の価値に興味があるとか無いとかと いう事よりも………、なんと言うか、そのう…………、 やり遂げたい仕事とか……目標として取組んでいるもので 自分がその第一人者でありたい……,はたまた最高の能力 を有したいって、考えるタイプなんですよ……………私」阿武「ふーん……なるほどね。塩路さんって仕事柄、技術的な 追求欲が強いんですか?……ね?」塩路「欲?……ですか……いや、まぁ、……欲かな。うーん…… かもしれませんね……欲…ねぇ」阿武「金に欲のある人はね、商人になって銭儲けする道を選べば 良いし……、名誉に欲のある人は先生と呼ばれる道を 歩めば良いし……、塩路さんは技術的な追求に欲があるん だったら、研究者の道を選んだ方が良かったのかな……? って思います……が」塩路「うーん……、確かに考えた事はありますよ。でも、何か ちょっと違うんですよね……。私って、中途半端なのかも しれませんけどね、企業での具体的な商品や、システムの 開発業務に興味を持ちました……」阿武「そうですか。でもまだ若いから、これからどう変化して いくか分かりませんね。西欧なんかでは、40代後半から 研究者の道を選ぶ話だって聞きますからね。 ………でもね塩路さん、今現在はあなたは企業に属して いるんだから、自分の契約金くらいには、もっと、興味を 持った方が良いと思いますよ」塩路「えっ?……契約金?……ですか。給料がねぇ……。 まあ、そう言われればそうでしょうがね…………。 どうもね………」阿武「人の能力に絶対的な評価を下すのは難しいし、世の中に、 絶対正しい評価なんて存在しえないかもしれませんが、 所属している企業の中での、あなたの相対的な能力の 評価をベースにした…契約金ですよ。給与所得は……」塩路「……そうですかね。阿武さん、いやーどうも……、 こういう話、苦手でして……、おい、小方!黙って ないで何とか言えよ。えっ? 給料って何だ?給料!」小方「えっ?給料ですか?そんなもん簡単ですよ。労働の対価に 決まってるじゃないですか……」阿武「ほう……小方さんそうきましたか?しかし、ちょっと単純 過ぎますねぇ…。給料って労働すれば頂けるんですか?」小方「でしょう?……違います……?」阿武「私ね、日曜日に家庭菜園の仕事をしました。思ったより、 きつかったなあ。立派な労働ですけど誰も給料くれません よぉ…………」小方「そんな…。冗談じゃない。それは当たり前でしょう? 会社の仕事をした訳じゃないんですから……もう……」阿武「ああ、そう……。すると何ですか?給料っていうのは、 会社の仕事をすればくれるんですね?よ~し分かりました。 それじゃー、私がお宅の会社の仕事をしましょう……! そうするとくれる訳ですね……」小方「またまたぁ、阿武さん、わざとそんな事言って……。 それは駄目に決まってるでしょう!……阿武さんは、 ウチの会社の人間じゃないんですから……」阿武「フフフフッ……そうですか。……はいはい。でもそれは 何故ダメなんですか……?」小方「それは……、えーと……、本人と会社との間に雇用の契約 が無いからですよ……常識でしょう?」阿武「なるほど……、会社との間で雇用契約を結んでおいて労働 すれば……貰える訳ですね」小方「そうです。貰えます!……正解です。ハハハハッ」阿武「……なるほど……分かりました。じゃぁね、さっきの話に 戻しますよ。あなたが言われるように、労働の対価って 言うんだったらですよ…………、例えば同じ労働が ありますよね……」小方「……同じ?」阿武「ほら……車の運転手さんとか、お宅の会社のプログラマー の人とか……、会社は違っても、ほとんど同じ労働をして いるケースがあるじゃないですか……ねっ!」小方「ええ、ええ…………」阿武「労働の対価と言う事であればですよ……、皆に同じ額が、 支払われなければいけませんよね。…………でも、 そうなってませんよ」小方「うーん……、それは、会社毎に会社の実力というか……、 利益の度合いというか……、支払い能力に違いがあるから ですよ……」阿武「そうですか……。それじゃ、労働の対価っていっても 『同じ価値の労働〓同じ対価』ではなくて、所属している 会社の支払い能力によって貰える額は違ってくる わけですね……」小方「…………そっ、そうです……」阿武「小方さん、……これは極めて当たり前の事として理解 されていますよね。誰も疑わないし大抵文句も言いません。 ……第一、企業によって初任給から既に違いますもんね」小方「ええ、ええ、そういう事です……」阿武「それじゃ、小方さん、もっと突っ込みますよ。同じ会社の 中で同じような仕事をしていて支払い金額が違うのは何故 なんですか?『支払い能力』と言う意味では社内ですから 条件は全く一緒のはずでしょう……?」小方「……それはですね。それは……同じ仕事であってもですね 例えばですよ、プログラムを組むという仕事をしていたと しても……、キャリアとか……、その人の仕事をする能力 の違いとかから、仕事の出来栄えに差があるからじゃ 無いんですか? 大抵の場合……。そういう事でしょう……? …………ねっ」阿武「えっ?ということはですよ……小方さん、給料とは何か、 を説明する言葉の中にですね、 『仕事の出来栄えに応じた額を支払う』という文言を 付け加えなければならないかな?」小方「ああ、そうか……そういうことになりますね。あれっ、 塩路さん、とうとう眠っちゃいましたよ……フフフッ」 <続> ========================================================================================◆◆ホームページランキングに参加しています。 他にもステキなブログがありますよ。 ランキング表を見に来て下さ~い◆◆クリックして~~ ( ^-^)
2006/12/18
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