入間市の塾 愛夢舎からのメッセージ

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愛夢舎 塾長

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「先生、ノーベル賞、とりましたね!」びっくり

先ほど、ある生徒が帰りしな、そう僕に言った。

中間テストが近づいていて、
時事問題 の出題なんかも予想していかねばならない、
そんなさなかなので、ついクセでもって
「だねー。…ナニ賞でしょう?」
って、クイズ感覚で逆に聞いてみた。

その生徒は答える。
「化学賞。」

僕は、待ってましたとばかりに、
「ざーんねーん、物理学賞でしたー♪」

…と思ったら、
「えぇー?ちがいますよー、化学賞ですよ?」
と…。

しばらく、噛みあわない話が続いて、
ようやく僕は思い当たった。
「えっ?まさか、今日?今日も?」びっくり

「そうです、そのことですよー。」

…いやいや
さすがに僕も授業中でしたから、
そんなに情報は速くは入ってこない。
それに、昨日、物理学賞、取ったばっかじゃん。
これまでの60年で、わずか12人の日本人受賞者。
いくらなんでも…という思いもあったと思う。

3人の先生方の物理学賞受賞に続き、
さらに化学賞も受賞。

すっげぇぇぇー!!びっくり

すごいとしか言いようがないですね。
受賞対象の研究の内容とか、
概要の一部分しかわからん世界だけど、
何しろ、世界最高峰の賞だ、
すごーい、おめでとうございまーす。
こりゃあ、町を上げてのパーティーですねー。

…ところがどっこい
…というハナシです。

昨日の夜は、とにかく、
物理学賞を受賞した先生方へのインタビューが
どのテレビ局でも、ネット上でも、流されてた。

僕も
おいおい、こりゃすげぇな、と思って、
その一つを見ていたのだけど、感想を聞かれた1人の先生が
記者陣に向かって、大声で答えてた。

「ぜんぜん、うれしくありません!」

うわー、この人、
かなりのKYかも…。
正直、その後のインタビューなんかを見ても、
申し訳ないが、「研究者」だから「あり」なんだろうなー、
と思う…。

しかし、うれしくないという理由は、
分からなくもない。

なにしろ、先生方が
受賞の理由となった理論を築いたのは 30年も前の話。
今から6年前に証明され、
今さら、思い出したかのような表彰。

お忙しい先生方だから、
30年前の理論にいつまでもしがみついてるわけでもなし、
とっくに新しい領域に飛び込んでいらっしゃるであろうことを考えれば、
「えっ?今さら何を…」 という心境なのかも知れないですね。

ムチャクチャ な置き換え方をすると、
僕が小学生のころに、
「誰も信じてくれないけど、河童を見た!」
と言っていたのを、
何十年も経って、
「河童は確かにいる!」って証明されて、
さらに数年後、
「あなたは、昔、河童はいるって言ってたので、賞をあげます」
ってこと…。

…いや、たぶん、この比喩は不謹慎なんでしょうね。


まあしかし、簡単に言うと、そういうことであって、
自分がそれで賞をもらっても、
…うん、嬉しくないですねー、こりゃ。

…いや、だから
不謹慎な比喩ですよ、わかってますよ。

同先生はおっしゃってましたが、
自分たちは研究者であって、
研究者にとっての喜びは、
自分の理論が正しいことが明らかになったときで、
それはもう6年前に達成されている。
だから、今更嬉しくない。

そういうことのようです。

分からないでもないですね。

それはつまり、
僕ら「講師」にとっては、
生徒が「分かった!」って言ってくれること、
生徒の成績が上がること、
生徒が志望校に受かることが喜び
であって、
例えば、
「全国、授業うまいの誰か選手権大会」
の審査員が
「アンタがうまい!」って言われたところで…。

…今度は、うまい比喩かと思ったけど、
この場合…。

…うれしいな、コレは。
恥ずかしながら。

さて、実は、
大学なんかで研究されている先生方の中には
でも、本当にいるというハナシを聞いたことがある。

「ノーベル賞、いらない」
っていう人。

「ノーベル賞、取りたくない」
っていう人。

いるらしいです。

誰から聞いたかというと、
実は、身内が、某大学で勤務しておりまして、
身近に、ノーベル賞を取りそうでまだとってない、
そんな先生がいるそうで、
その身内から聞いたのですが、
結構前に聞いた話であるし、あんまりマジメに聞いてなかったので、
もしニュアンスに間違いがあるのであれば、
おそらくその身内も
たまにゃあこのブログをチェックしてるんでしょうから、
指摘してくださいな。
(…シャケ、やっぱり、ジャマかも…)

まあ、そもそも、
「オレの隣の家の兄ちゃんの同級生が
芸能人のマネージャーだ」
くらい、
自分自身と関係ない、また聞きの話なので、
本来書くのも憚られるのであるが、
まあ、ちょいと面白い価値観だったので、ご紹介しようかと。

「ノーベル賞をもらいたくない理由」は
いくつかあるようです。

僕が、「なるほど!」と思ったのは
「とってしまうと、それで終わり」 ってヤツ。

ノーベル賞は
世界最高峰の賞である。

そうすると、それをとってしまうと、
「もう、いいでしょ…」って感じになるらしい。
誰がなるかというと、
お金の出所とか、学会とか、そういうのらしい。

つまり
「あなたは
もう世界最高峰までたどりついたのだから
充分でしょう?」
ってことになるらしい。

僕なんか、シロウトだから、
「そんな先生に、もっと頑張ってもらえばいいのに…」と思うんだけど
実際はそうではなく
「とっとと後進に道を譲れ」 ということになるらしい。

「後進に道を譲る」ということは
例えば、予算の切り方なんかでもそうなるらしい。

つまり
世界最高峰にたどりついた先生ばかりに頼っていても
こう言ってはなんだけど
結構、高齢の方が多いから
どんどん若手が育っていかないと、後が続かない。
だから、予算なんかも
将来有望な若手
「次の受賞者候補」に回るらしい。

そうなると、
いざ賞を受賞した先生にしてみれば、
「はい、ごくろうさん、隠居してくださいね」
っていう勧告をされたようなものだろうか。

バリバリ現役で活躍される先生にしてみれば、
これは困った事態であろう。

「まあ、しかし賞金も出るし…」

僕なんかはそう思ってしまうのだけど、
賞金が出るのは、別にノーベル賞だけではない。
僕ら、一般人が知らないだけの賞が、山ほどあるらしい。

ノーベル賞の賞金は1000万クローナ。
およそ、1億4000万円。

すげぇ額だと思うけど、
1億円くらいの賞は、ほかにも結構あるらしい。

それに、賞金といったって、
自分の生活費になるわけでなし、
(そもそも、そんな使い道を考える人なら受賞しないでしょう。
行先は、研究費です、たぶん)
そんなに生活にも困ってない。

だから、1億4000万円ごときの賞を一回もらって
それで第一線から退くのであれば、
ビミョーなスレスレの位置で、確実に最前線に残っている方が
都合がいいようなのだ。

それでも、僕なんかは、
「いや、最後は『名誉』も…」
とか思ってしまうんだけど、
やはり、
名誉がどうこう言っているヤツは、受賞されるようなことはできないのでしょう。

特に、面白いなと思ったのは、
「頂点にたどり着いたら隠居」という発想。

例えば、 大相撲の横綱 なんかもそうかも知れないですね。

ひとたび横綱にたどりついてしまうと、
後は、優勝し続けるか、引退するかのどちらか。

「頂点に立つ」というのは、
本当はそういうことなのでしょうか。
後退することができるうちは、頂点に達していない、と。

だったら、僕は、
頂点には立ちたくないなー。

…とか思ったりしてみたりして。

Kama






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Last updated  2008.10.09 00:50:28
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Re:ノーベル賞(10/08)  
ぽてにゃ  さん
先日、うちの会社が、研究者への1億円の援助をするという「賞」を30名程に対して発表したばかりです。
それぐらいですから、ほかにもいっぱいあるんでしょうね。
(2008.10.10 23:19:43)

Re[1]:ノーベル賞(10/08)  
愛夢舎 鎌田 さん
ぽてにゃさん

>研究者への1億円の援助をするという「賞」を30名程に対して発表したばかりです。

すごいこと、しますねぇ~~!

…と言いつつ、
おっしゃるとおり、そんなのはいくらでもあるハナシなんでしょうね。

僕みたいな庶民にとっては
一億円なんて天文学的数字ですが、
第一線の方にとっては
「おこづかい」とまではいかなくとも
全然十分ではない額なのでしょう。

そういえば、
記事に書いた「身内」が東大に出入りしてた頃、
「研究室の予算が余ってしょうがない」的なことを言ってた気がします。

すげぇ世界だ・・・。 (2008.10.12 11:40:42)

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