奇改屋のチラ裏雑記

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2012年03月04日

銀座線のウインク

テーマ：鉄道(23145)

カテゴリ：一期一会

宮崎あおいさんのCMだったか。

iPod shuffleに入れたRIP SLYMEのTalesを聴きながら、
東京メトロで地下鉄博物館に向った。

ハッキリ言って、自分は鉄オタではないが、
正直なところ車を売ってしまってから、
移動手段はもっぱら鉄道で、
新幹線で旅にということも多くなった。

「東京トンガリキッズ」という本を知っている人はいるだろうか。

銀座線の赤坂見附駅あたりで必ず社内の電灯が消えるという下りがある。
あの頃、そう80年代半ばくらいまでは銀座線はまだ床が木で、
架線が外れる一瞬、社内が真っ暗になったものだ。
それは普通だったし、その当たり前のイベントが嫌いではなかった。

真っ暗になる(銀座線のウインク！)。
その一瞬の暗闇の中でキスする少年少女の話。

ちっ、今古本を買ってしまったではないか。
おそらく実家に初版の新書判があるのは間違いないのに。

あの頃は、あんまり都心に出てこなかったけど。
駅到着直前に室内灯が消えて非常灯が点灯して、
扇風機が止まる。それがなんか生き物みたいで好きだった。

自分はあの当時もトンガリキッズではなかったし、
今だって当然とんがってはいない。

わりといい時代に生まれたなあと思うわけです。