奇改屋のチラ裏雑記

2012年12月21日
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カテゴリ: 映画鑑賞
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一回目の感想 はロクなことは書いていない。
別に「大入御礼・描き下ろしポストカード」が、
欲しかったということではない。絶対に。
いえ、もらいましたけど。
せっかくだから。。



昨日の夜のことだった。
私の一人暮しのマンションに大学生の弟が突然やってくる。
実家でも弟が私の部屋に入ったことなんかなかったので、
私のベッドとか服とか置いてある空間に弟がいるって光景が、
なんか不思議。すると弟も言う


「この日常、ぶち壊すって感じで申し訳ないんだけどさ」

何この子。酔っらってんの?

「大きな災いがやってくる」


あんた何言ってんの?
それネットとかのデマの話じゃなくて?信じんのあんた、
そこまで馬鹿じゃなかったよね


「唐突でごめんな。でもマジで、この街は明日全部壊れるよ」
災厄ってさ本当は不意に襲ってくるんじゃなくて、
実際には予兆だって警告だってあるんだ」


弟にしか見えない男の子と二人きりで向かい合っていて、
でも絶対こんなこと言わないよな、と思ってなんか怖くなる


「何なのあんた。誰なの?」

「僕は警告だよ」

怖い。不思議なことが起こっている。
でもそれを覚えておくべきだったのだ。
不思議なこと突飛なことだって起こるのだ。
弟が言う


「いつも通りの日常を過ごしている時に、
予兆とか警告の唐突さにどう向き合えるかが重要なんだ」

「ちょっと...」
私の背中がぞくぞくする。
この子普通じゃないよ、絶対おかしい。
私の足が震え始めると弟が少し笑う


「じゃあ姉ちゃんに任したからな」
「意地悪するみたいで申し訳ないけど、
もちろんその反対だよ」


そしてそのまますうっと薄くなり消える
私は昨日の夜のうちに、ちゃんと伝えるべきだったのだ。
もっと大きな声で叫ぶべきだったのだ。
今住んでる街がなくなるとか、
いつもの日常がなくなるとか、
普通に生きててどうやって言うの?

でももうそんな警告、届かない。
伝わらない。災厄そのものが今目の前で立ち上がる


「明日が来る前に、この街から逃げ出しなさい」

創造主ばかりが神ではない。
自分の願いや祈りを聞き届け、
叶えてくれる存在だけが神というわけでもない。
大きな災厄が人間と似た形で空から降りてきて、
私たちには判る。畏れこそが神の本質なのだ

だから人間たちは、
自分たちに危害を加え命を奪おうとするものにも、
手を合わせ膝を折り、拝み、祈る


世界には寿命がある。
なのに、
僕たちに任せても世界がダラダラと延命するだけなので、
世界は強引にあいつらを召喚する。
そのとき僕たちは、全てが終わるべくして終わるんだと知る。
でも僕たちはひたすら生き続けたかったのだ。
世界を終わらせたくなかったのだ。

創造の神は七日間でこの世界を創ったらしい。
僕たちだってこの世にいろんなものを作ってきた。
こんなふうに一瞬にしていろいろ壊されてくように見えるけど、
たぶん壊すほうだって同じくらい時間がかかるに違いない。
炎が世界を壊すのに七日間かかるなら、
それだけ逃げるチャンスもある。
逃げろ。生き延びろ。
新しい世界を自分で創ればいいんだ。
世界の意志なんて知るものか。
神の気持ちなんて構うものか。


「第一の日、人と地上の生き物が消える。」

「第二の日、この世から全ての生き物がいなくなる。」

「第三の日、太陽と月が壊され昼も夜もなくなる。」

「第四の日、地が沈み、全ては水になる。」

「第五の日、水も空も失せる。」

「第六の日、光が消え、全ては闇と混沌に包まれる。」

「第七の日、災いは仕事を終え、安息の喜びの中で静かに泣く。」

「これが、これから始まる火の七日間である。」


終わる世界の中で、
私以外の存在に希望を抱きながら、
私は生き、
逃げながら待っている。
新世界の訪れの前の、巨大な炎がやってくる。


さて、レイの語る終末はくるのか。






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最終更新日  2014年01月01日 07時52分00秒
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