【カラーガード大好き】マイレージジャンキー 時々 「鉄」

【カラーガード大好き】マイレージジャンキー 時々 「鉄」

2007/08/19
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カテゴリ: 旅行実況中継


やっぱ、ベトナムと言えばベトナム戦争と米軍撤退後のサイゴン陥落、大量のボートピープルの発生、中越戦争の勃発、カンボジア内戦への介入なんですよね。

現在のベトナムは経済成長の道をひたすら走る普通の国民国家みたいな感じですけど…。戦争の遺跡はそこいら中に残っている訳です。今回は行きませんでしたけど、戦争犯罪証跡記念館には、米軍や韓国陸軍が無茶苦茶やったことは記録され展示されています。ソンミ村とかですね。

ベトナム反戦運動は、当時隆盛を極めた学生運動と結び付き、日本でもかなりメジャーな社会運動になって行きました。小田実氏が逝去したと言うニュースが少し前に流れましたけど、ベトナム戦争当時の小田氏の人気は大したものでしたね。

ベトナム戦争のころには日本本土にもたくさんの米軍基地があって、ベトナム特需は日本経済にかなりの恩恵をもたらしたと言われています。日本はベトナム戦争と無関係ではなかった訳です。鉄的には米軍向けの貨物列車を思い出します。横浜線をよく走っていました。当時の日本人に加害者意識があったのも、むべなるかな、でありました。

酷いことに、ベトナム戦争末期の沖縄返還の際に、日本本土の米軍の多くは沖縄に引っ越すことになりました。ベトナム反戦運動の激しい本土には、刺激的なものは残して置きたくなかったのでしょうか。このつけは、沖縄県民が一手に引き受けることになりました。

当時の雰囲気は、米軍&ベトナム共和国=悪、北ベトナム&ベトコン=善、という図式で考える人が多かった訳です。この図式が正しければ、北による統一で、全ての問題が解消し、「めでたしめでたし」になるはずでした。しかし…、75年にベトナムが統一された後も、凄まじい状態が続いたようです。

ボートピープルがあれだけ発生したことだけ見ても、「かなりの確率で死亡するリスクを取っても、祖国から出て行きたい」と考える人がたくさんいた訳です。北朝鮮よりはましでしょうけど、北の相当過酷な統治が行われたと考えてよいでしょう。あのボートピープルを見て、ベトナム反戦運動は何だったのかなあ、と感じてしまう訳です。

南ベトナム政府も全然誉められる状態ではなく、秘密警察の長官がスパイ容疑者を撃ち殺すシーンや、僧侶の焼身自殺のシーン〔マダムニューの「人間バーベキュー」発言もありましたね〕を見れば、誰だって、これはまともな政府じゃない、と感じると思います。でも、ボートピープルは発生しなかったので、北ベトナム政府よりは「まだ我慢出来る政府」であったと推測していますけど。



インドシナの戦火は延々と燃え続けた訳です。戦時体制を解く訳には行きません。ベトナム国民は、物質的な窮乏に耐え、人的な動員に応じざるを得なかった訳でした。

こんな歴史を持つ国ですので、興味津々のものが満載なのです。今回は時間の関係でほんの2箇所しか回ってませんけど、また来たい国の上位です。多分また来るでしょう。

ベトナムは、美食とエステとアオザイだけのデスティネーションではないのです。

さて、この後は、SQでシンガポールに行って、更にJLのFクラスで東京に戻ります。今回の旅程ではトラブルは1件だけで済みそうですね。昨日のメコンクルーズで小型船同士の正面衝突に遇いました。後ろの席だったので無傷でした。電車も舟も最前は危険ですな。

次のレポートは東京からの帰着レポートになる筈です。お付きあい頂きありがとうございました。

当初アップ日時: 2007/08/19 06:37:05 PM

【昨日のマイレージジャンキー的な成果】

朝食(SUICA) 4マイル(JL)
ローソン(JCB) 3×1.5倍≒約4マイル(NH)

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Last updated  2007/08/20 10:29:08 PM コメント(5) | コメントを書く


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