PR
カレンダー
キーワードサーチ
コメント新着
2003年の頃は、ソウルの半地下(※)の借家で暮らしていた。
ある日曜日のこと、その日はスコールのような雨が降ったり止んだりしていて、ソウル市内でも大雨注意報が出ていた。
夫はNHK Worldで放送されていた大河ドラマ『武蔵』にハマっていた頃で、日曜の夜の楽しみとして欠かさず見ていた。ところが、その日は夜になって雨足が強まり、テレビのボリュームも次第に大きくなっていた。
番組の途中、お風呂場からカチャカチャ☆ボコボコと変な音が聞こえてきたので、走って見に行ったら排水のフタが逆流してくる雨水で持ち上がっている\(◎o◎)/半地下だし「まさか?!」と思って玄関を開けたら、地上階から階段に流れ込む雨と空から降り注ぐ雨で庭がプールになり始めていた。
「このまま行くと浸水する~!!!(>_<)」
すぐに風呂桶を持って掻きだしたが、一人じゃどうにもならない。
「お風呂場を見てっ!!ちょっと手伝って!!」
何度も怒鳴り声を上げて夫を呼ぶが、声が掻き消されてしまい聞こえないらしい。夫を呼びに行く間に、玄関から浸水し始めたら大変なことになるので、とにかくガムシャラに水掻きをしていた。そこに、家主ご夫婦が登場して3人で水を掻きを始めた。あまりの雨に心配になって降りてきたという。
だが、雨が降り続ける限り3人でバケツや風呂桶で水掻きをしても間に合わないので、今度こそ夫を呼びに玄関に入って行った。そこには……
テレビの前で大河ドラマに釘付けの夫がいた(ーー゛)この一刻を争うって時に<(`^´)>
夫を呼びに行った時には雨足が弱まり始めて、ようやく排水口に雨水が吸い込まれるようにドンドン引いていったので危機を脱することができた。10分、15分の事だったと思うが、半地下生活の危険性を身を持って体験した出来事だった。
ところで、夫は雨音のせいで私の声が聞こえなかったというが、あの日だけは夫を憎んだ。あじゅんまの独り言( ..)φ
※韓国の住宅事情『半地下』
韓国の昔の家屋は土地を掘り下げて、オンドルを焚く釜を作って部屋を温めたり、家屋が地中にあれば氷点下の寒さでも凌げるために半地下式に家屋を建てていた。現在の住宅(一戸建て、マンション)でも家屋の一階部分の半分を地中に建てる。一応、隣接する民家や建物と壁との空間がある程度確保されているので、日中は窓から日が差し込み、玄関部やリビングは地上階より若干薄暗いものの、昼間は電灯なしでも生活でる。建て方によっては昼間も電灯がないと暗い家屋もある。
表門から家主の玄関を通り過ぎて、そのまま階段を3段ぐらい(通常の階段1段の二倍の高さ)下りれば玄関扉にたどり着く。
多からず少なからず、いつも秋夕の日ごと… 2011年09月11日 コメント(2)
韓国ドラマで気になっていたらご参考を… 2011年08月20日 コメント(2)
サム(包む)料理やサラダに便利! ~韓国~ 2011年08月16日 コメント(2)