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そろそろ夏祭りのシーズンですね。東北4大祭り、京都祇園祭り、阿波踊りやよさこい祭りなど。
今年は、コロナ明けでインバウンド観光が復活し、外国人の富裕層に向けに、京都の「祇園祭り」のプレミアム観光席が40万円、徳島の「阿波踊り」の最高級席が20万円で、売り出されているそうです。
数年前から、青森ねぶた祭りは100万円の席があるようです。
外国の富裕層向けだといいますが、京都市や徳島市、あるいは各市の観光協会が、「富裕層向け」に売り出して、地元への経済効果を期待する。といいますが、経済効果はあるのでしょうか?
富裕層向け観光というと、今年7月にアメリカの旅行会社が企画した「タイタニック号の沈没船見学ツアー」で5人のツアー客全員が死亡した事故が思い出されます。
このツアーは、民間会社が企画し、7泊8日で1人3500万円の参加費だったといわれています。
他にも日本の祭りを、大型クルーズ船でめぐるツアーも復活するとか。
タイタニックや大型クルーズ船や旅行者のツアーは民間だからいいけど、祇園祭りや阿波踊りのお世話は、公的な機関が責任をもってお世話することになると思いますが、大丈夫でしょうか。
たとえば、悪天候等で中止になった時の対応や、他の大勢の市民の席を削ってそれも1等席を、外国の一部の富裕層の人に手間をかけるほど、経済効果や余裕があるのでしょうか。
富裕層って人口の1%未満だし、一番忙しい時に外国の一部の人のために、貴重な人材(ガイド・通訳等)や一等席を削ってまで、やる価値や余裕があるようには思えないんですけど。
富裕層が使うホテルやレストランや食事は、ほんとうに一流の施設や食材(たとえばミシェランの星つき)、サービスでないと満足しそうにないと思います。
ということは、富裕層が来ても、一部のホテルや店が潤うだけになるような気がします。
かつて、ここでも取り上げたことがありますが、アベノミクスのトリクルダウン(シャンパンタワー)効果のように、一流のホテルや店がもうかれば、庶民まで波及効果があるというのは、うわさだけだった気がします。
結局、アベノミクスで潤ったのは、一部の会社だけで他は内部留保などにまわされ、みんなの給料や生活水準まで、とてもまわって来なかった苦い経験がありますよね。
「富裕層のツアーに素人」の市や観光協会が、主催した「有名夏祭りの高額席」は、大丈夫でしょうか?
京都で長い間、引き継がれてきたのは「一見さんより、常連さん」という教え。
徳島の阿波踊りの囃子歌では、「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら、おどらにゃソンソン」です。
どちらも共通するのは、地元になじみのある人、参加する人を大切にしろという伝承です。
やっぱり、外国の富裕層のためのお祭りになっては、いけないと言っていると思います。

<阿波おどり(徳島市)>
<祇園祭(京都市)>