しあわせっ!のブログ(よい子のちから)

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2009.10.16
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働き者の若者がいた。
若者のあまり豊かとはいえない家庭に育ち、教育も最低限のものしか受けることはできなかった。

でも、若者には夢があった。
政治家になって故郷に錦を飾ること、それだけを考えて一生懸命生きていた。

高校を出て、建設会社に就職した。
いわゆるゼネコンの下請けをやっている会社。

額に汗して、一生懸命働くうちに偉い人からその真面目さを評価され出世の道が開けた。

そうして30年。



ただし、歳はもう60歳を越えていた。

彼の妻は彼の一生懸命な気持ちを少しでも叶えようと、できる限りのことをしていた。

だが、もう限界だった。

彼は本当は政治をしたいのではなく、偉くなりたかっただけ、ということを知っていたから。

「国会議員になればきっと銅像が建つ」

こんなことを言う彼を好きになることはできなかった。

結局、彼は比例区の名簿には載らなかった。

ガッカリした彼の背中に、妻の暖かい目が注がれていた。

「銅像なんてね、いつかは鳩のフンまみれになって邪魔にされるんですよ。それより、キレイな引き際の方が、みんなの記憶に残って上等ですよ。」

そんな意味にも見えた。





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最終更新日  2009.10.17 22:10:21 コメントを書く


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