花*花 きままな時間

花*花 きままな時間

2006年05月20日
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カテゴリ: 闘病記録
 私の左手の薬指には、マリッジリングをはめていた頃の面影がない。

そして退院して指輪をはめようと、薬指に入れるだが、指がむくんでしまって入らないのだ。
指にはかすかに日焼けの跡か、指輪の食い込んだ跡か分からないが見えていたのに、すっかり無くなってしまっている。

 時々、むくみを感じない時に、出してきてはめてみるのだが第2関節あたりで躊躇する。無理に押し込めば入りそうだ。けれど、末梢神経障害をもつ人間がすることではない。更に血液の循環を悪くするのはもってのほか…。渋々もとの場所に戻す。

 主人は今でも外出するときはマリッジリングをはめている。私は羨ましげに、そのお揃いのリングを見つめるのである。

 ある時、ショッピングセンターでよく見かけるワゴン販売のお店で、かわいらしいデザインリングが並んでいた。ついつい立ち寄って物色を始めると…マリッジリングによく似た指輪と遭遇。それも2つある。私は大きいサイズの方を先にはめてみた。ぐるぐるまわってしまう。そして小さい方をはめると…今度はきつくて入らない。他の派手目のデザインのものは、ジャストサイズがたくさんあるのに…。ガッカリして、急に物色する気分も何処かに行き、本来の目的の買い物に戻った。そして買い物がすべて終わると、やはりワゴン販売で見つけたリングが気になるのだ。値段は1000円。お財布の中をのぞき込む。1000円あれば、息子の○○が何個買える!! 100円シェークなら10杯分!! 100円ショップなら、10個!!

 結局、買ってしまった。ぐるぐる大きく回ってしまう方を。お店の人に値札だけ外してもらい、その場で薬指に…。途端にからだに羽がはえたように、軽やかに歩いている自分がお店のウインドーに映っていた。あまり見たくない姿の私がそこにいたのだが、とても嬉しそうだ。

 ただ、その指輪はやはり大きすぎた。何かの拍子ですぐに宙を飛ぶ勢いで外れてしまう。家事をしていてなんど捜索したか分からない。外出さきでは、指輪が落ちて床にあたった時の音ですぐに外れたことがわかるのだが、家の中ではなかなか気付かない。だんだんと面倒になって、本物のマリッジリングのとなりでスタンバイしていることが多くなった。

 今日は久し振りにぐるぐる感を味わっている。ここの書き込みを打つたびに、リングは指の付け根から関節の間を行ったり来たりしている。





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最終更新日  2006年05月20日 11時59分48秒
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