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昨日はいつもよりもテンション高く学校から帰って来る しょうやん 。
「ただいま~」と急いで部屋にランドセルと、黄色い通学用の帽子を自分の部屋に投げ捨てるように置いて、すぐさま私のところにやって来るのだった。
「見て見て」と汗臭い頭を思いっきり近づけてくる しょうやん 。
何事だろうか?と突き出した臭い頭を覗き込むと
頭皮と髪の毛の間に、ピンクの粒々がたくさんこびり付いているのだ
恐る恐る触って見ると、その粒々は固めで、弾力性もあった
しょうやん は、にやにやしてこちらを見ているのだ。
「ねぇねぇ、これ何だと思う」と嬉しそうなしょうやん。
「なんか不気味なピンクだねぇ…。これは、消しゴムの粒々でしょう」
ズバリ答えてやったのだ。
「なぁ~んだ、せっかくびっくりするかと思ったのになぁ~」と残念がる しょうやん 。
「それより、なんでこんなことするのさ。学校で流行っているの?」と私はそっちの方が気になって尋ねると
「違うさ。たまたま後ろの席の子が、下敷きの上で小さくなった消しゴムを細かくちぎっていてさぁ、それがしょうやんの頭にかかってしまったのさ」
「ふ~ん、そうなんだ。でも、何でまたずっとそのままにしておくのさ」と消しゴムとわかっていながらも、しらみを取るような手つきで、髪の毛にまとわり付いている消しゴムをひとつひとつ取っていた。
しょうやん はと言うと、ニンマリして、なかなか答えないのである。
取っても取っても、次から次へと出てくる消しゴムの粒。汗まみれの髪の毛、しかも面白い臭い。そして教えてもらえない苛立ちからか、思わず髪の毛を1本抜いてしまった。
「痛いさぁ、乱暴だなぁ」
「ごめん、ごめん こうなったら丸坊主にでもするかなぁ」と冗談で言うのだが、それを真に受けた しょうやん 。自分も消しゴムの除去作業を 手伝い始める のだった。
しょうやん は、指先で消しゴムを触りながら
「この感触、懐かしいんだよねぇ…。1年の時に水ぼうそうになった時と似ているのさ。お母さんにも触らせてあげようと思って、そのままにしておいたのさ」
そうか、そうか、そうだったのか…。なるほど、そう言われてみると、確かに似ているかもしれないけど、私はそんなに触れ無かったよ、ブツブツにそして しょうやん は、触っちゃだめだと言ったのに、やっぱり触っていたんだねブツブツに
まぁ、せっかくなので、安心して、ブツブツの感触を味わう親子なのだ
