『一緒にいてくれる?』

『一緒にいてくれる?』

2006年07月10日
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カテゴリ: 茜の脳内
姉が離婚するかしないかの頃のこと。

うち(元ダンナと住んでたところ)へ母と姉が話をしに来た事があった。
私が離婚話を聞いたときはもうそれを止める手立てもない、あとは離婚届を出すだけみたいな時期で。
(今思うと何のために話をしにきたのかわかんない)

離婚の原因は旦那の浮気にあると言う流れだった。
なので私は少しでもいいから慰謝料をとるべきだと断固として言い張った。

姉は仕事もしてなかったし、私と違って「浮気された側」なので誰か身を引き取ってくれる人がいるわけでもなかったので、お金がなくて生活に困るのは明らか。
そしてその旦那が離婚しようと申し出た時期は、自分のボーナスが出る直前で…
その金を独り占めしたい、姉には渡したくないといういやらしい気持ち丸出しの申し出だったのだ。


でも姉は「そんなお金もらったって嬉しくないからいらない」と言い張った。

今ならばそういう姉の気持ちが少しはワカランでもないけど、
もう取り返しのつかない時期に来ているのに、ただただ「別れたくない」とか言い張ってる姉がばかばかしく見えたし、母や元ダンナまでもがその意見に賛同していて余計に腹が立った。

慰めるだけの行為は嫌いだ。
変えようのない現状が把握できているのなら、これからどうするか考えるべきだろう!
…性急な対応だったかもしれないけど、そういうことも含めて私は姉に懇々と慰謝料をとれと説教くさく話した。
姉・母・元ダンナ vs 私 だったので、ひとり声を荒げて話した。

すると。

その時私は眼鏡をかけていたのだが、隣にいた元ダンナが私の眼鏡をとった。
何事かと思う暇もなく、思い切り平手打ちを喰らった。
あまりの衝撃に言葉を失っていると、

私は「考えてるから話してるんだろ!」とすぐさま殴り返した。

もみ合いになった私たちを見て、姉は家の外に逃げ出した。
母親が追いかけて連れ戻し、「連れてきたせいでこんな事になってごめん」と謝っていた。

「話している途中で逃げ出すようなヤツだから旦那にも逃げられるんだろうが!」
みたいな事を私は姉に怒鳴った気がする。


元ダンナもよく逃げ出してた。
話の核心に迫ると、するりと逃げる。その話から、もしくはその場から。
それは「自分に責任がある」という考えを持たないやつがする行為だと私は思ってる。
(医学的とかそういう根拠はないしねホントは全然真逆かもしれんけど、経験上の確信)
「つらい」のは、
自分でなく必ず自分以外の「誰か」や「何か」のせいで、いつまでたっても不満をたれている現状打破できない・しようとしてないやつ。
(そういうやつに限って人の話をきいて「私が悪いんだけどね」「わかってるんだけどね」とか言ったりする。全然そう思ってないしわかってもないくせに。)


そいで。


結局その後。
姉は旦那の申し出どおりの時期に離婚をし、慰謝料は一切もらわず姉は母の住む家へ帰ってきた。
もう4年位前の話かな…

「離婚するって決まったら(姉に)何を言われようと裁判起こしてお金とってやる」と言っていたのに、いざ離婚をすることが決まると
「慰謝料いらないって言うし、そう言う(姉の)気持ちを尊重しないと」と手のひら返して結局何もしなかった母。

姉も姉で。
小さい頃に散々私を無視していたのに、
(いつも虫を見るような目で私を見ていて、何も話してこないし私に話しかけられるのも嫌がってた。姉さんと呼ばれるのを嫌がり、名前で呼べと言われた事もある。)、
今になってストーカーのごとくくだらないメールを一日に何通も送ってきて「なんで返事くれないの」と怒る始末。
そのことについて電話で話してる途中に突然電話を切り(お得意の逃げスタイル)、かけなおすと母が出て「アンタが勝手に電話切ったって言ってるよ」とすぐバレる嘘をしれっとついたり。


家族といえども信用していない所が私にはある。


なので私は自分が離婚するに当たってほとんど母に相談せず彼と話をすすめていった。
そんな経緯があったというのもあるし、
母に話せば自動的に姉も知る事になるので、そうなれば姉が元ダンナに余計なメールなどを送ったりして事態が最悪の方へ向かったであろう事が安易に想像できた。
なので彼のことは母にも話さなかった。(話したのは離婚届を出した後)


昨日、久しぶりに母が電話でその頃のことを話していた。

「あの時は何も話してくれなかったからつらかったわ」
と言っていたけど、謝る気なんてこれっぽっちもない自分がなんか笑えた。


それから、私が元ダンナに殴られたことについても「親の目の前で殴るなんて。いまだに忘れられない」と言っていた。
どんなときでも人の上にいたい人だからショウガナイデショ、あそこの家族はみんなそうだったわ、などと私は返した。

「ほんと、誰一人アンタ(私)の味方はしなかったわね」
「県内一おかしい家族だからしょーがないわ。金にも汚いしね」

逮捕されたときにかかった裁判等の費用は借金して払った、これから返済する、金がない、だから払えといわれて、毎月払わされていたっけなあ。
で、元ダンナが実家に帰ったときに持たされて帰ってきた荷物の中に「母親が温泉旅行に行ってきたときの土産」が入っていたり~
それが入ってた袋が高いブランドのショップの袋で、「なにこれ」って聞いたら「妹が親に買ってもらった時のやつじゃない?」とさらっと言った元ダンナ。
自分の結婚式に「来るな」と私に言った妹、
元ダンナが逮捕されたとき、包丁を持って家出したとき、「あんたのせいだ」と言った父親、
逮捕されて釈放されて帰ってきて、私の母親に頭下げなかった元ダンナ、

…逮捕された経歴を持つ元ダンナ。
裁判にも出たし、家宅捜査にも立ち会ったっけなぁ。


もう関わらなくてよくなった、今。
離婚してよかったな~って思う。

あのまま40歳50歳と同じ環境で生きていたらと思うと…
心の底からぞっとする。
ここじゃないところにしか幸せはないんだって思って外ばかり見て、
幸せな姿の見えない未来に向かって不満抱えて日々過ごして…


あー

ホンットに離婚してよかったな。


彼がいてくれて、マジでよかったな。


「幸せになりなさいよ」と母。
「もうなってるって。安心して」と私。
「安心するのは籍入れてからだわ」と母。

それは私の勝手ではできないハナシっす☆


なんだかんだであと1ヶ月で離婚して半年になるんだよね。
ホントに時々「籍」という単語が会話には出てくるけど、具体的にはまだ何もない。
何も考えてないはずはないと思うので何も言わないけど…
とうとうそんな時期を迎えるのか。。。

「昔のことは忘れなさいよ」と言われたけど、もうあんまり思い出さなくなったなあ。
思い出しても10年くらい前のことのように思えるし、なんか他人事みたいな感じする。
自分の話だってことはわかってるんだけどさ。思い出せば思い出すほど笑えるんだよね。
立派過ぎる悪役っぷりに。
どーしようもない人達だったなー。あのまんまどーしようもないまま生きていくんだろうなあ。
私もどーしようもない人になるとこだったかも。回避できてよかったわ。


そんなこんなで1時間半くらい母と電話で話してました。
というお話です




そしてその日の夜、なんと珍しく元ダンナからメールが来た。
「ボーナスでたから、少しだけど振込んどいたよー」

え?!なに、それっ!?…汚名を晴らすつもりっすか?!
って、なんかウケた。
回想にオチまでつけてくれるとは…どこまでも笑わせてくれるなぁと感心してしまった。

突然どーしたんだろう…そんなの1ミリたりとも頼んでないし約束もしてないのに。
ん~
突っ返すのもなんだし(振り込まれてくるし)、今度何か送っておくかな。
で、そのお金どーしよ……


う~ん…(汗)








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Last updated  2006年07月11日 11時25分28秒
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