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クリント・イーストウッチ-

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2009.06.17
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カテゴリ: 仏の心
私が、この会社に来て(入社して)早10年の月日が流れ

ようとしている。

この会社に来た理由は、この会社が10年前に放漫経営

により民事再生の申請を提出し、事実上の倒産に陥った

時、大阪支店の社員が殆ど会社を離れ、たまたま支店長

だった私の母のいとこに乞われた為である。

乗り気のしなかった私ではあったが、前職も円満退社と

いう形ではあったが、会社に嫌気が差して辞めていた私

であったので、取り合えず入社して様子を見る事にしたの



これまで、殆ど齧(かじ)った事の無い仕事であったため、

最初の一ヶ月は、全く戦力にならず、会社に残った帳簿

や資料を眺める事に終始していた。

この会社のおかしな所は、経理担当の管理者も監査役

もいない出先で出納係に等しい経理の女性一人に経理

処理をやらせていた事である。

如何に会社の経理というものを甘くみていたか、倒産の

経緯が如何に杜撰であったかが伺い知れるものであった。

入社した当初は、派遣の営業事務と経理事務の女性2人

に前職の女性事務員さんが引き継ぎを行っていた。

前職では、出納係に毛の生えたような経理事務を執って



ある日の事であった、前職の事務員さんの引継ぎが終わ

り、出納帳を付けていた派遣事務員さんから、此処の所

修正ペンで訂正してあるのですが、訂正すると合わなく

なるんですけれど・・・という訴えが私の所に回って来た

のである。



じていた私は、すは、来たかという感じで、先ず出納帳の

帳尻について遡って調べるように指示した。

すると、遡るにつれて帳尻が何処まで行っても合わない

のである。

最初は、合わない少額の金銭を合わせ間違えたか、小さ

なごまかしがあった位に考えていたのだが、こうなると、

売掛帳などの会計帳簿から通帳までを引っ繰り返して、

貸借対照を調査しなければならなくなったのである。

経理のプロではないので、貸し方、借り方の帳簿と悪戦苦

闘しながら少しづつごまかしの手口が見えて来たのだが、

何せ自信のない経理方なので、本当に自分のしている事が

正しいのかどうか疑心暗鬼の状態で、最終的に5年を遡って

やっと事の始まりを突き止める事が出来たのである。

私のざっとの調査で、この間に約2、200万円ものお金が

何処かに消えていたのである。

その後、半年経って、派遣の事務員さんに変わって、会計

事務所で鍛えられた事務員さんがパートで来たのだが、私

が、この件について相談し、協力を求めると、かなりご立腹

で、最初何をそんなに怒っているのかが解らなかったのだ

が、プロだからこそ、そんな事がある分けないと思い込んで

いたためだったらしい。

その後、徹底的に調査した所、額は些か増えて2400万円

である事が判明した。

結局、経理の事務員さんの仕業であったのだが、会社では

誰もが責任が自分に及ぶのを恐れて刑事事件にもせず、

徹底した責任追及も成されず、数年間僅かづつ返済させた

所で、決着を付けたらしい。

調査に協力してくれた、事務員さんは、そんな会社の遣り方

に怒り心頭で、その後長らくこの件がどうなったかについて

私に正されたのであるが、私達当事者には、一切何の説明

も無いままに闇に葬り去られたのである。

これが、言わば日本的会社の遣り方で、我々は犯罪者を作

れと言っているのではないが、いい加減な処理によって、そ

の種の犯罪が後を絶たない大きな原因となっている事を憂

えるものである。

こんな仕事をしても、会社は有り難くどころか、逆に迷惑にさ

え感じているような無反応を示している事が、この会社の将

来の危さを感じる所以である。


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Last updated  2009.06.17 12:36:56
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