名古屋市緑区の加藤厚税理士事務所　相続税　贈与税　相続対策　中京大学非常勤講師

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Dec 19, 2004

ヒトラーの脱税

(2)

テーマ：ビジネス・起業に関すること。(20032)

カテゴリ：税理士の仕事

　ＮＨＫのニュースを見ていたら、非常に興味深いニュースが流れていました。それは、ドイツ・ミュンヘンの公文書館で見つかったヒトラーの納税記録から明らかになったものです。

　それによると、ヒトラーは、１９２５年に出版された著書「わが闘争」の売り上げなどで、巨額の収入を得ましたが、税務署に対して、机や本棚の購入代金、それに個人的な秘書や運転手の給料を必要経費だと申請したり、自家用に購入した高級車を公用車と申請したりするなどして、税金を逃れようとしていたらしい。ヒトラーは、ご存知の通り１９３３年にドイツの首相に就任し、絶大な権力を手にするに至るが、それまでの間、滞納した税金は、著書「わが闘争」の印税収入の所得税など、何と驚くなかれ約４０５，０００ライヒスマルク（現在の貨幣価値で約８億４０００万円！）。

　しかし、首相就任後、税務署は、滞納分の支払いを免除したうえで所得税も免除し、ヒトラーは税務署との闘争から解放されたらしい。一方、ヒトラーの納税免除を提案した税務署の署長は、この後、税務当局のトップに昇進し、給料も４０％以上、上がったということです。

　ミュンヘン税務署は、「わが闘争」が出版された２５年から３２年まで、ヒトラーを「作家」とみなし課税したが、課税額をめぐりヒトラーは税務署と争い、滞納したり、減税を申し入れたりしていたそうだ。凄まじい権力闘争があったのだろう。

　この税務署長は、その後どのような余生を送ったのだろうか。どの国も、いろいろ、なんですね・・・

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Last updated Dec 19, 2004 10:15:16 PM
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■コメント

Re:ヒトラーの脱税(12/19)

pooh-tonton さん

これ面白いですね。
あれだけ愛国を訴え、民族意識を主張しているのに国に対して納税せず、また当時のミュンヘン税務署長の姿勢も。

日本だと、森前総理のゴルフ会員権の贈与税脱税ですかね。
結局「時候」を理由に課税当局は動かず、権力闘争があったのでしょうかね。
なんとなく、そんな事を思い出しました。

小泉総理だと「人生色々」の社会保険疑惑なんかも、それに似てますかね。 (Dec 20, 2004 06:52:16 AM)

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Re[1]:ヒトラーの脱税(12/19)

名古屋の新米税理士さん

pooh-tontonさん
＞これ面白いですね。
＞あれだけ愛国を訴え、民族意識を主張しているのに国に対して納税せず、また当時のミュンヘン税務署長の姿勢も。
＞
＞日本だと、森前総理のゴルフ会員権の贈与税脱税ですかね。
＞結局「時候」を理由に課税当局は動かず、権力闘争があったのでしょうかね。
＞なんとなく、そんな事を思い出しました。
＞
＞小泉総理だと「人生色々」の社会保険疑惑なんかも、それに似てますかね。
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　確か、名古屋税理士会はドイツのミュンヘンと提携を結んで、相互に研修でお邪魔しているみたいです。ドイツの税法を学ぶという事で。

　森前総理、小泉総理がこんな事ですと、まともに納税する人が馬鹿しいと思う事が一番怖いですね。 (Dec 20, 2004 10:20:40 PM)

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