恋涙 ~ renrui ~

恋涙 ~ renrui ~

タイムカプセル~君の声3



模試の判定は合格率C判定。僕が狙う高校は亜希や龍一が狙う高校と同じ
だけど友情の延長で僕はこの高校を選んだわけじゃない。僕は将来、弁護士になりたかった、父の兄が弁護士をしていて僕はそんな叔父さんに幼い頃から憧れていた。その夢の一歩として僕は高校を選択した

「暑い・・・死にそう」

そんな僕の元に龍一からメールが入る
メールの内容は亜希が病院に緊急入院したとの内容だった、僕は必要最低限の物を持つと慌てて指定された病院へと走る

「亜希!!」

途中で龍一と合流すると勢いよく亜希の病室のドアを開く

「蓮、龍一。やほーってどうしたの?凄い汗だし凄い顔」

僕達の様子を見て笑う亜希は病院のベットの上で上体だけ起こして
僕達をおかしそうに見ている。そんな亜希の様子に僕も龍一も拍子抜けし

「だって龍一がものすごく大変みたいにメールするから」

僕は恥ずかしさから龍一のせいにすると龍一は乱れた前髪をかきあげ

「普通、緊急入院って言われたら誰だって焦るだろう」

「二人ともありがとう。なんか胃潰瘍なんだって」

亜希はクスクス声をもらし自分の病状を口にする
龍一と僕は亜希のベットサイドに椅子を並べ座る

「胃潰瘍?無理しすぎじゃねえの?」

「ほんとほんと亜希は頑張り過ぎ」

「手抜けるとこは抜けよ」

「龍はいつも抜いてるけど」

「蓮もだろう?」

そんな他愛も無い会話を二時間ぐらいしてから僕達は病院を
後にした。亜希の笑顔が僕達を安心させたのだ

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