詩と映画と日記

詩と映画と日記

夏の嵐



監督
ルキノ・ヴィスコンティ

キャスト
アリダ・ヴァリ (リヴィア)
ファーリー・グレンジャー (フランツ)
マッシモ・ジロッティ (ロベルト)
ハインツ・ムーク (セルビエリ伯爵)






時は1866年 
オーストリア占領下のベネチアです

絢爛と着飾った貴族達が
オペラ「トロヴァトーレ」を
楽しんでいます

ここで
占領軍の士官フランツを知った
伯爵夫人リヴィアは

イタリアの同胞を裏切る
盲目の恋に溺れていきます

愛国者で貞淑な妻が
男を求め破滅に向かう

理不尽で不倫の愛が
激しく描かれています


愛人に裏切られ
侮辱を受けたリヴィアは

激しい愛の裏返しの
憎しみに燃え
我を忘れてしまいます

全てを捨てて泣きながら
男を銃殺刑へと追いやり

銃殺の音が聞こえる
兵舎の周りを

彷徨するリヴィアの姿を
「第三の男」のアリダ・ヴァリが

かわいく怖ろしく演じて
鬼気迫ります

オーストリア士官のフランツを演じた
ファーリー・グレンジャーは
若い頃の私のあこがれでした 

監督自身が貴族の
ルキノ・ヴィスコンティが

重厚かつ華麗で
滅び行くものの哀しみを
見せてくれます

私の大好きな映画の
ベストテンです






←BACK

NEXT


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: