詩と映画と日記

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『アイ・イン・ザ・スカイ


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ケニア・ナイロビの紛争地域で
緊迫の軍事作戦が展開されています

突き止めた隠れ家には標的のテロリストたちが数人動いています
なかの二人は自分の体に爆発物を装着して自爆の用意をしています
間もなく何処かで同時自爆テロが行われようとしているのです

イギリス軍のキャサリン・パウエル大佐がこの軍事作戦を担当しています
国防副参謀長、閣外大臣、政務次官など軍人と政治家が同じの部屋に詰めており
アメリカ軍のドローン偵察機を駆使して英米合同での
凶悪テロリストの捕獲作戦を実行していますが
捕獲作戦であって殺傷することは認められていません

この数人のテロリストたちを6年かかって追い詰めた
パウエル大佐ですが、いまミサイルを撃ち込むと
認められていない殺傷をすることになります

間もなく行われようとしている自爆テロを見逃せば
多数の死傷者が出るのは避けられないことですが
凶悪犯を殺傷しても良いと言う許可が出るのには
多くの段階を踏み上官の許可が要ります

直属の上官が判断出来ないとその上の上官に
そして又その上の上官にと判断が委ねられ
テロリストたちは今にも隠れ家を出る様子なのに
上官の判断を仰ぐ都度、攻撃は遅れます

攻撃が行われた場合には
民間人の巻き添え被害のないことも大前提ですが
危険な範囲で少女がパンを売っており逃さなければなりません

少女を守ろうにも
作戦を指揮しているのは
世界一安全な戦場、遠く離れた場所からです

ひとりの罪のない少女の命を守るか
大きな被害が予測される自爆テロを未然に防ぐか
これがこの映画のテーマかと思います

軍人は戦場の修羅場を経験しているので攻撃を判断しますが
戦争経験のない政治家は作戦の後の自己の保身も考えます

この作品は緊迫した時間の連続ですが
名女優ヘレン・ミレンから目を離さず見終えました

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