気の向くままに♪あきみさ日記

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2010.04.24
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カテゴリ: 読書・マンガ感想
「レディ・ジョーカー」文庫版にせきたてられて、積読してあったこの本を手に取ってから2週間。
(引越して会社には遠くなったけど、通勤手段が自転車から電車に変わったために、読書の時間が若干確保できるのは幸いでございます)

いやあ、、、、しんどかった。
正直、読み進めるのが本当に、苦痛でした。マジで。
2010年度の読売文学賞を受賞されたということなんですけど、…私の頭にはもう、何が何やらサッパリ。
ダダイズムとか現代美術とか、宗教とかオウムとか。それらを説明・形容・問答する言葉の氾濫に加えて、裁判やら告訴やらお堅い用語がバラ撒かれて。しかも被告の殺人犯は”常識”的な会話はいっさいできず、まるで違う世界を生きているみたいだし。
疑問符だらけのまま読み進めて、最後にストンと腑に落ちるカタルシスがあるかと思えば、そんな分かりやすさのカケラもなく、突き放されたような終幕で。
読解不能なそれまでの全部を一切合財ひっくるめて、こちらの理解レベルなんてちらとも気にとめず、遠い彼方にくしゃくしゃポイ───
実に、そんな印象でありました。


日常の生活に追われるうちにいつの間にか、分かりやすくて何を考えることもない話しか受け入れられなくなってしまってるんだろうか?
それとも、そんな訳の分からなさの境地に読者を放り込むことが、実は作者のねらいなんだろうか?

この話につながっていたらしい「晴子情歌」も「新リア王」も読んでないので(正確には、「新リア王」日経連載中は読んでましたが、これまたついていけなかった…)、その前提知識があればもっとマシだったのか?…いや、そうは思えないな。

決して、つまらなかったとか、時間や本代がもったいなかったとか思ってるわけではありませんけど、読んでいてこれだけ世界に浸れないのも滅多にないことで。
愛する合田警部補、もとい、合田係長(たぶん警部なんだろうな)が出ているというのに、です。

その合田さん、「マークスの山」での、怜悧だけどどこか鬱屈した昏いまなざしの彼に惚れた私は、「照柿」では”壊れてる”と思い、「レディ・ジョーカー」では”壊れた自分を離れた場所からながめてる”と感じてきましたが、今回の「太陽を曳く馬」は、”壊れた自分をこれでもかとさらに叩き壊してる”みたいでしたね~。
どうしたんだろう、合田さん。精神が破綻寸前(いやもう破綻したのかも?)って感じなんですけど。本当にどうなっちゃうんだろう。いったい彼をどうしたいんですか、高村先生??

そんなわけで、数年後にこの本の文庫版が出たとして、おそらくまた大幅改稿されたとしても、今度ばかりは買わないかも…です。
とにかく世界に入り込めなかったので。安易な入り込みを拒絶されてる、とさえ感じました。
ま、所詮ミーハーなんだからしょうがない。しょうがないけど、かなしい。
この読後感をたとえると、”傷心”かもしれません。。。





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Last updated  2010.04.24 20:58:21
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