気の向くままに♪あきみさ日記

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2010.05.14
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カテゴリ: 読書・マンガ感想
先般からの読書熱が続き、「天と地と」を読みました。


さて、読んでみた感想ですが、歴史オンチの私には眼からウロコのように越後側の事情がよく分かって、この前提知識をもって”風林火山”を観ていたらもっと楽しめただろうにと、それが悔やまれました^^;
越後が当時、これほど叛乱・裏切り続きの国だったとは知りませんでした。
景虎が「義」をことさら強調したのにも、それだけの理由があったということですかね。
景虎の人となりについても、著者の解釈が実に的を得ている気がして、なるほど~と感動しました。早熟な天才が併せ持つ未成熟な内面、そのアンバランスさが景虎の魅力なんですかね。
晴信との対比、ひいては越後と武田の対比の描写も実に冴えていました。武田に正義はないな~と改めて感じた次第です。その貪欲なアグレッシブさが武田の魅力なんでしょうけどね。

もっとも、小説として見た場合にはどうかというと、実はあまり浸れなかったというか、感情移入できなかったですね…。
小説世界や筆致に心地よく酔うというわけにいかなかったです。

たとえば、”風林火山”を観る前にこの本を読んでいたら、上杉ファンになっていたかと問えば、答えはおそらく否。
逆に、”風林火山”をもし観ていなかったとしても、「真田太平記」を読めばやっぱり真田信之公に惚れていたと思うもの。

上巻では柿崎の裏切りとかをあれだけ描いておきながら、中盤以降はもっぱら景虎の内面中心になってしまったのも、途中で主題が変わってしまったようで違和感がありました。
物語の大きな流れのなかで、脇役たちをうまく回しきれていない印象でしたね。
藤紫もどうしてあれだけひっぱるのか解せなかったし、馬廻りの勇者たちも十把ひとからげで、松江だけが変に浮いてて不可解でした。
(この物語の登場人物のなかでは唯一、宇佐美定行がシブくて好きでしたね~。
 登場するたびに、脳内に緒形拳さんが浮かびました^^;)
最後は妙に尻切れトンボで、ここで終わり?って呆気にとられた感じ。
脇役のなかでは乃美の存在は物語のなかで活きていた方だと思うけど、川中島の決死の闘いよりも乃美の死の方が重要なの?戦国武将の半生を描いたにしては、腑に落ちんなあ…。
ていうか、半生で終わるなよって感じですけどね^^;最期の最後までやってくれ~。

そんなわけで、小説家としてはやっぱり、池波正太郎・新田次郎のが好みです。

実は海音寺潮五郎には、「真田幸村」を読んだときに一度懲りておりました。信幸兄上の描き方があまりにヒドくて。一方を持ち上げるために、もう一方をそんなに貶めていいのかと、憤りを感じました。
そういう意味では、「天と地と」でも晴景の描き方が実にヒドかった。景虎の欠点も描いてはいたものの、晴景には美点のひとつもなかったですもの。事実がどうかは誰も知り得ませんけど、これは勝者の歴史だなと思って少し不快でした。


そうそう、真田幸隆公に関しては、名前だけ3度ばかり登場なさいました^^;
上州攻めについても、全部「武田が」になっちゃってたのが残念でした…。
ま、武田の一家臣なんだから仕方ないですけどね。

信虎時代の武田が村上を焚きつけて海野を攻めたんでしょ?
まあ、主人公サイドではないところなので、若干の勘違いは仕方ないことでしょうけど…
(↑ちょっと怒っている^^;)


などなど、勝手なことを書き立ててしまいましたが、総じて観れば面白かったです。
上杉サイドの別の物語もまた読んでみたいです♪
(もっとも「天地人」は読む気しませんけど^^;)





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Last updated  2010.05.15 21:41:53
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