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NHKの「映像の世紀 バタフライエフェクト」。
この番組は当時の映像に基づいて丁寧に事実を掘り起こし、因果や関係性を解説し、歴史の大きなうねりとそこに実際に生きた人間たちのドラマを抑制ある演出で描き出して、毎回涙が出るほど心を揺さぶられます。
先週の放送は、今に続くパレスチナ紛争についてでした。
冒頭のバンクシーが壁の一画に描く絵と、ラストでアーティストたちの絵が壁一面を彩る風景、そのメッセージには心打たれます。
分断と対立、暴力と報復の連鎖。誰もが平和を求めているはずなのに、どうして世界はこんなに残酷なのか。
その歴史の分岐点に登場したのが、"砂漠の英雄"こと、"アラビアのロレンス"。
なんたって、神坂智子先生の名作コミック「T.E.ロレンス」の主人公ですからね。この回は見逃せないと思ってました。
ロレンスが抱える重い罪の意識、良心の呵責に、マンガの一コマ一コマが思い出されました。
アラブの人々はロレンスを恨んでるんだろうな。そう言えば、あとがきマンガにもそう描かれてた。
でも、そういう時代だったのだもの。彼は一介の将校でしかなく、強大な大英帝国の三枚舌外交に、彼自身が翻弄された立場なんだもの。
裏切者とそしるのは後から歴史を振り返ってできることで、その時その場ではただ、彼自身が命を賭けて、アラブ人たちと戦場を駆けただけじゃないのか。
そんな重苦しい史実の傍らで、ミーハー心を抑えられない私ってば、どうしようもない😅
うわ〜、ホンモノだあ〜💕
当時の映像に、実物のロレンスとファイサルが映ってて、「T.E.ロレンス」ファンの私には垂涎モノでした💦💦
作中、ロレンスとファイサルがチェスしてたシーンを思い出します。後になって、そのことを回想するロレンスのシーンも。
長らく読み返してなかったけど、アリやハムディたち登場人物が連鎖的に次々と思い返されて、今週末には改めて手に取ってみようと思いました。
コミックは、架空の人物ハムディへの思慕をロレンスの原動力としたフィクションで、まだBLという言葉のなかった当時、ドキドキしながら読んでいた気持ちまで思い出して、その若気の至り気分がちょっと恥ずかしかったりする💦💦
今週はキューバ危機が舞台。
遅く帰ったらパートナーが一人で先に観ていて、絶賛してました。早く観たいな。
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