カリフォルニアで思うこと

カリフォルニアで思うこと

2011.12.04
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カテゴリ: カテゴリ未分類
カナダからメールが届きました。大学の後輩のM君です。ロサンゼルス地域では一昨日強風が吹き荒れ、一部には家が倒壊したり、大木が走行中の車に倒れて来たりとかなりの被害がありました。そのテレビ報道を見て、私の家は大丈夫だったかと聞き合わせて来たメールでした。ロサンゼルスと言ってもかなり広大で、我が家の一帯からはるか北の方で、我が家には何の被害もありませんでした。テレビ報道は被害のあったところだけを集めて映します。被害のないところは全く映しませんから、ついつい離れていると心配してしまいます。

M君はもう43年前になりますが、突然私のロサンゼルスのアパートに飛び込んで来ました。カナダでの農業移民に応募し、裸一貫でモントリオールに飛ぶ途中でした。何やら日本で心から愛していた人に振られ、全てを捨てて新天地に移住したのでした。その時、23歳だったでしょうか。何年かの農業研修の後、モントリオールの田舎の方で養豚業を始め、懸命に働き、かなりの成功をしました。知人の紹介で知りあった日本人女性を日本から呼び寄せ、結婚し、その後は二人でがんばりました。子供も生まれ、現在では孫も三人います。

しかし、四年ほど前に豚肉の価格が急落し、豚農園一本に集中していた彼は大変な窮地に陥りました。毎月のエサ代よりも販売価格が下回り、赤字の時が続きました。このままでは一家路頭に迷うことになると思い、思い切り、養豚業に見切りを付け、広大な豚農園も売り飛ばしました。そのお金で農地を借り、小麦や大豆やとうもろこしの栽培を始めました。子供達の手伝いも得て、夫婦が心を一つにして頑張りました。今日のメールにはいずれも今年は大豊作で、所得税の支払いが心配だと言っていました。「所得税を心配するなど、嬉しい悲鳴だよ。こちらは年金生活でショボショボしているのに」と返事に書きました。

しかし、人生いろいろですね。失恋がきっかけとなり、誰一人知る人のないカナダに飛び込み、彼ももう60代後半になっています。今日は私は屋根に昇り、屋根の下のトイの剥げたペンキを塗っていた時に、「ところでM君は今頃どうしているのかな。彼も裸一貫カナダに飛び込み、よう頑張ったな」と思っていたところなので、シンクロニシティと言うか、以心伝心と言うか、パソコンを開けて吃驚した一日でした。(終り)






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Last updated  2011.12.04 11:19:38
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