東京フリー・メソジスト教団付協力牧師 甲斐慎一郎 説教要約

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2006.11.09
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カテゴリ: カテゴリ未分類
「信仰の競走」
                   甲斐慎一郎
               ヘブル人への手紙12章1~11節

 聖書は信仰生活を競走にたとえています(第一コリント9章24~
26節)。この箇所もその一つです。競走ですから、出発点(スター
ト)があり、競走路(コース)があり、決勝点(ゴール)があり、
規定(ルール)があり、多くの観衆(証人)が応援しています(1
節)。 

 信仰生活の出発点は救いです。競走路は、私たちの日常生活、教
会生活、伝道や奉仕の生活です。決勝点は天の御国であり、栄化で
す(ピリピ3章14、20、21節)。「規定に従って競技をしなければ
栄冠を得ることはできません」(第二テモテ2章5節)。信仰生活
の規定は何でしょうか。この12章1、2節に4つの規定が記され
ています。

一、いっさいの重荷とまつわりつく罪とを捨てる(1節)

 走る時に必要なことは、身軽になることです。私たちは、思い煩
いという重荷を捨てなければなりません。ある人々は、心配には、
「頭の心配」と「心の心配」があると教えています。「頭の心配」
は、知性による心配りで、良いことですが、「心の心配」は、不信
仰による思い煩いで、悪いことです。ジョン・ウェスレーは、不信
仰による思い煩いとは、「明日来るかもしれないものについての恐
怖によって、今日の祝福を毒する心配」、また「未来についての心
配を、現在の義務を等閑に付するための口実にすること」であると
述べています(ウェスレー著作集、第四巻、説教、中、204、213頁、
新教出版社)。そして重荷の中の最大のものは罪です。

 私たちはすべての重荷を解決しているでしょうか。まつわりつく
罪とは、しつこくからみついて、なかなかとれない罪の意味で、罪
の性質を表しています。私たちは、罪の性質から全くきよめられて
いるでしょうか。この罪の行為と罪の性質を解決しなければ、重く
なり、またからまりついて、身動きがとれなくなり、身軽に走るこ
とはできません。罪が赦され、罪がきよめられることこそ身軽に走
る秘訣です。

二、忍耐をもって(1節)

 ヘブル人への手紙の10章35~39節には、信仰と忍耐とがほとん
ど同じ意味で用いられています(39節とルカ21章19節を参照)。
真の信仰は、必ず忍耐を伴うもので、信仰がなければ、忍耐するこ
とはできません。どんなに苦しくても「もうだめだ」と言って、さ
じを投げないのが信仰であり、忍耐です。 

 そしてこの忍耐は、懲らしめのためであり(7節)、懲らしめは、
聖さにあずかるためにあります(10節)。もし私たちが忍耐を放棄
するなら、懲らしめを退け、聖さにあずかることを拒むことになる
のです。

三、私たちの前に置かれている競走(1節)

 私たちは、右と左に白線のある自分の競走路を走らなければなり
ません。他の人の競走路に入ったり、他の人を自分の競走路に引っ
張り込むなら、失格してしまいます。また左右に白線のないところ
を走っても失格してしまいます。私たちは、隣人と正しい関係を保
ちながら、摂理の細道を走らなければ、脱落者になってしまうので
す。

四、イエスを仰ぎ見ること(2節)

 この競走は、障害物競走です。困難の山、苦難のトンネル、悲哀
の谷、誘惑という迷路があります。この障害物競走を完走するため
の秘訣は、次のような3つのことです。

 1.イエスから目を離さないことです。
 私たちは、イエスから目を離してはなりません。なぜならイエス
こそ信仰の創始者であり、完成者であるからです(2節)。

 2.イエスのことを深く考えることです。
 しかし何も考えずに走るなら、イエスから目を離してしまうので、
ご自分の前に置かれた喜びにゆえに、はずかしめをものともせずに
十字架を忍び、神の御座の右に着座されたすばらしいイエスのこと
を深く考えなければなりません(2、3節、3章1節)。

 3.イエスに期待することです。
 私たちが障害物競走を走らなければならないのは、主が私たちを
愛する子として扱い、私たちを懲らしめ、訓練して、私たちの益の
ため、また私たちをご自分の聖さにあずからせため、そして平安な
義の実を結ばせるためであることを知って(7、10、11節)、イエ
スに期待することです。





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Last updated  2006.11.12 14:16:40 コメント(4) | コメントを書く


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