東京フリー・メソジスト教団付協力牧師 甲斐慎一郎 説教要約

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聖書預言@ Re:説教要約 1266(08/08) 『JDファラグ聖書預言』でネット検索すれ…
2007.01.09
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カテゴリ: カテゴリ未分類
「摂理を信じる信仰」

                    創世記、22章1~19節

 「摂理」という言葉の語源は、「アドナイ・イルエ(主が備えて
くださる)」(14節)であると言われ、その意味は、「神の予知に
よる人間への配慮」です。アブラハムがイサクをささげた出来事か
ら、摂理とそれを信じる信仰について学んでみましょう。

一、キリスト者の悩みとその解決

 アブラハムが神よりイサクをささげよという大きな試練を受けた
時、彼とても先に何が起きるのかを全く知らない人間である以上、
神のなさることを理解することができず、悩んだことでしょう。し
かしこのアブラハムの悩みは、キリスト者の共通の悩みです。

 人間は神を信じて罪から救われても、様々な苦難や不幸や災いは
なくなりません。この苦難や不幸や災いがあるということは、世の
人々が神を信じない最大のつまずきになっているだけでなく、神を
信じているキリスト者にとっても最大の悩みであり、また多くの場
合、それは信仰の成長を妨げる最大の原因にもなっています。

 このような苦難があっても、先に必ず良いことが待っているのが
わかっていれば、それにも耐えられますが、実際には神を信じても、
先のことは全くわかりません。

 しかして、この二つの大きな悩みに十分な答えと解決を与えてく
れるのが神の摂理であり、またそれを信じる信仰です。

二、キリスト者の宗教とその本質

 アブラハムが試練に会ったのは、最愛の子イサクを神にささげる
かどうかによって、彼の神に対する真実な愛があるかないかを試さ
れるためでした。真の宗教の本質は、神が与えてくださる祝福や恵
みよりも、神を真実に愛する愛を持つことです。

 ですから、この世におてい苦難や不幸や災いから逃れるためだけ
に神を信じるなら、それは御利益信仰以外の何物でもなく、人は、
ただ自分の利益のために神を利用していることになってしまうでし
ょう。その結果、真の宗教の本質である神への真実な愛などあり得
ず、ただ罪深い、貪欲な人間が生まれるだけであり、宗教は、その
存在価値を失ってしまうことでしょう。

 また先のことに関して、もしアブラハムが天からの声によって止
められることを予め知って、イサクをささげたとしたなら、彼の行
為は芝居であり、その完全な献身も真実かどうか疑わしいものです。

 このように苦難があることや先のことがわからないことは、御利
益信仰や打算や偽りなど、真の宗教にとって致命的な不純物を取り
除いて、真実な愛を持つために必要なことなのです。

三、キリスト者の勝利とその秘訣

 アブラハムは、具体的には先に何が起きるのか全く知りませんで
したが、神は、良いものを必ず備えてくださることを信じていまし
た(8節)。神の摂理を信じる信仰は、具体的な一つ一つのことに
関しては、先に何が起きるのか、その時になるまではわからなくて
も、神は良いことはもちろんのこと、現在、目前にある苦難や不幸
や災いなどの悪いことをも用いて、予め私たちのために最善のもの
を備えてくださると信じるのです。

 しかしこの摂理を信じる信仰を持ち、また神の摂理の道を歩むた
めに必要なことは、アブラハムがイサクをささげたように自分を完
全に神にささげることです。これは具体的には、絶えず自分のため
にではなく神のために、しかも安易な道ではなく、苦しくても最善
の道を選ぶことです。

 なぜなら、「ノークロス、ノークラウン(No cross,no crown)
十字架なくして栄光なし、苦難なくして栄冠なし」という諺のよう
に、神の道は、十字架の道、また自己否定の道だからです(マタイ
16章24節)。十字架の道のみ生命に至る道であり、その苦しみは
喜びに変わるのです。





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Last updated  2007.01.11 08:54:39
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