東京フリー・メソジスト教団付協力牧師 甲斐慎一郎 説教要約

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聖書預言@ Re:説教要約 1266(08/08) 『JDファラグ聖書預言』でネット検索すれ…
2007.03.16
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カテゴリ: カテゴリ未分類
「ローマの裁判(3)」

                    ヨハネの福音書、19章1~16節

 ローマの裁判の第二回目であるヘロデの裁判において、イエスに
無罪の判決が下されました。

 ピラトは、祭司長たちと指導者たちと民衆とを呼び集めて、ヘロ
デは「私たちにこの人を送り返しました。見なさい。この人は、死
罪に当たることは、何一つしていません。だから私は、懲らしめた
うえで、釈放します」と言いました(ルカ23章15、16節)。ここ
からローマの裁判の第三回目であるピラトの最終裁判が始まります。

一、ピラトとユダヤ人たちのやり取り

 ヨハネの福音書の18章39節から19章15節(マタイ27章24、
25節を加える)には、ピラトとユダヤ人たちの間で、次のような7
組の言葉のやり取り――いわば裁判記録――が記されています。

 1.ピラトはイエスの釈放を提案した(39節)。
 ユダヤ人はバラバの釈放を求めた(40節)。

 2.ピラトはイエスの無罪を主張した(4節)。
 ユダヤ人はイエスの死刑を求めた(6節)。

 3.ピラトはイエスの無罪を主張した(6節)。
 ユダヤ人はイエスの死刑を求めた(7節)。

 4.ピラトはイエスを釈放しようと努力した。
 ユダヤ人はピラトを脅迫した(12節)。

 5.ピラトは「さあ、あなたがたの王です」と言って、イエスを
連れ出した(14節)。
 ユダヤ人はイエスの死刑を求めた(15節)。

 6.ピラトは「あなたがたの王を私が十字架につけるのですか」
と言った(15節)。
 ユダヤ人はイエスを拒絶した(15節)。

 7.ピラトは責任を回避し、ユダヤ人の要求どおりにした(マタ
イ27章24節)。
 ユダヤ人はイエスの血の責任をとると言って身柄を引き取った
(同27章25節)。

 このようにしてローマの裁判の第三回目であるピラトの最終裁判
において、イエスの死刑が確定したのです(16節)。

二、この裁判におけるピラトの心の葛藤

 ピラトとユダヤ人たちの言葉のやり取り、いわば裁判記録を読む
と、ピラトはイエスの無罪を主張したにもかかわらず、ユダヤ人た
ちは「あくまで主張し続け、十字架につけるよう大声で要求し……
そしてついにその声が勝った」ということがわかります(ルカ23
章23節)。ピラトは、正しいさばきをしないで、ユダヤ人の声に負
けてしまったのです。

 しかしピラトとしても、初めから不当な裁判を行っていたわけで
はありません。ピラトは、次のような4つのものによって、正しい
裁判を行っていました。

◇総督としての遵法精神(ルカ23章15節)
◇人間としての良心(マタイ27章18節)
◇妻の見た夢の警告(マタイ27章19節)
◇イエスの影響と感化(ヨハネ19章8節)

 ピラトは、この4つのものによって正しい裁判を行っていたから
こそ、先に述べた裁判記録の第6番目までは、ユダヤ人の声に負け
なかったのです。ところがピラトの心の中には、先の4つのものと
は全く正反対の次のような4つのものが働いていました。ピラトは、
この4つのものによって、不当な裁判を行うことになってしまった
のです。

◇総督の地位への執着(ヨハネ19章12節)
◇群衆への恐れと迎合(マルコ15章15節)
◇イエスに対する侮辱(ヨハネ19章1節)
◇優柔不断と責任回避(マタイ27章24節)

 ピラトの心の中では、彼に正しい裁判を行わせる4つのものと、
彼に不当な裁判を行わせる4つのものとが対立し、激しく戦ってい
ました。初めは前者が優勢で、正しくさばいていましたが、次第に
後者が優勢になり、ついに前者を追い出し、ユダヤ人の声に負けて、
不当な裁判を行ってしまったのです。

拙著「キリストの生涯の学び」199「ローマの裁判(3)」より転載





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Last updated  2007.03.17 00:36:35
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